HTTP で Web サーバから自分のコンテンツをストリーミングすることはできますか?
HTTP ストリーミングは、余分な管理業務やサーバ サイドのストリーミング ソフトの費用を発生させずに Web 上で RealAudio や RealVideo ファイルを配信する代替方法です。この技術は大量のストリームを同時に配信する大規模なサイトには不向きですが、多数の小さな Web サイトの場合には簡単で低コストですむため、大きなメリットがあります。 実際は低コストどころか、無料です。
これは、HTTP ストリーミング技術が Web 上のテキスト ファイルやグラフィックス ファイルの格納や転送を行うためにすべての Web サーバが使用している HTTP (Hyper Text Transfer Protocol) をベースにしているからです。また、制作者側から見ると、HTTP サーバで使用するために準備する RealAudio と RealVideo のファイルは、ストリーミング メディア サーバが使用するファイルと同一であるため、余計な労力を必要としません。
ただし、HTTP の機能と、RealNetworks の RealSystem Server などの専用サーバ ソフトウェアの機能とでは、いくつかの重要な違いがあります。
たとえば、HTTP を使用する場合、モデムの速度を自動的に検出することはできません。したがって、それぞれの接続スピードに合わせて最適化されたファイルを提供して、ユーザ自身がファイルを選択して使用できるようにする必要があります。それらのファイルへのリンクには "高帯域幅用" や "低帯域幅用" といったコメントが必要です。 また、HTTP ベースの方法では、ファイル全体を Web サーバに格納しないとアクセスできないので、オーディオやビデオのプレゼンテーションをライブ ストリーミングすることはできません。 最後に、HTTP はサーバ リソースを有効に活用することができないため、サーバの負荷が大きくなると正常に動作しなくなります。
しかし、同時に提供するストリームがわずかしかないサイトにとっては、HTTP でのストリーミングは余分なコストをかけずに自分の Web サイトにオーディオやビデオをストリーミングする機能を追加することができる素晴らしい方法です。
HTTP ストリーミングの唯一の要件として、ホスト サーバは標準化されたファイル分類である .ra、.ram、.rm、.rpm などの MIME タイプを認識する必要があります。多くのサーバはすでに認識していますが、そうでない場合には比較的簡単な方法でホスト サーバをそれらの MIME タイプを認識するように構成でき、この機能を追加するようにサービス プロバイダーに要求することもできます。
RealMedia MIME タイプ
RealAudio や RealVideo の準備
Web で使用するために RealAudio や RealVideo のファイルを準備するには、以下の手順を実行します。
- RealSystem Producer を使用してメディア ファイルを .ra または .rm フォーマットにエンコードします。
- エンコードしたファイル (.ra、.rm 拡張子の付いたファイル) を Web サーバにコピーします。
- テキスト エディタ (メモ帳や SimpleText など) を使用して、自分のファイルに URL を含むメタファイルを作成します。
たとえば、メタファイル (Ram ファイルとも呼ばれます) は次の形式で作成する必要があります。
http://hostname/path
"hostname" には、Web サーバの名前が入ります。たとえば、"www.real.com" のように記述します。 "path" には、ファイルの名前を含むパスを記述します。たとえば、"realvideo/filename.rm" のように記述します。
メタファイルには HTML タグまたは SMIL タグを記述しないでください。メタファイルにはリンクだけを記述します。
- メタファイルをファイル拡張子 .ram または .rpm 拡張子の付いたテキストとして保存します。
- HTML ドキュメントでは、ハイパーリンクでメタファイルを参照します。たとえば、次のように指定します。
<a href="filename.ram">
この場合、相対パスも絶対パスも使用することができます。絶対パスを使用する場合には、ホスト名と絶対パスの両方を含める必要があります。たとえば、次のように指定します。
<a href="http://www.real.com/home/filename.ram">
- ユーザがリンクをクリックすると、ストリーミング ファイルのダウンロードが開始します。数秒後、RealPlayer は再生を開始します。ファイルが完全にダウンロードされるのを待つ必要はありません。
HTTP ストリーミングおよび適切なエンコーディングと最適化を行うツールがあれば、Web 開発者は、オンデマンドのリアルタイム オーディオやビデオを作成したり、配信することが可能になります。
HTTP によるストリーミングのデメリット
Web サーバは帯域幅を管理したり、複数のクリップの同期をとるようには設計されていないため、Web サーバによって配信されたストリーミング クリップは RealSystem Server によってストリーミングされるクリップと比べて再生がスムーズでない可能性が多分にあります。Web サーバがホストするプレゼンテーションをできる限りスムーズに再生できるようにするには、以下の点に注意してください。
- 複数の帯域幅で利用できるようにエンコードされた SureStream クリップは使用できません。
Web サーバは複数の帯域幅で利用できるようにエンコードされた SureStream クリップから 1 つのストリームだけを送信することはできないので、クリップ全体をダウンロードします。そのため、プリロールに時間がかかります。したがって、1 つの帯域幅に対して 1 つの RealAudio クリップまたは RealVideo クリップをエンコードする必要があります。RealSystem Producer を使用する場合には、Web サーバの再生オプションを選択して、対象とするユーザを選択します。複数の帯域幅をサポートするには、帯域幅ごとに個別にクリップをエンコードし、SMIL を使用して、再生するクリップを RealPlayer に選択させます。
- RealAudio クリップや RealVideo クリップはセキュリティで保護されていません。
RealSystem Producer で RealAudio クリップと RealVideo クリップをエンコードする場合、RealPlayer のユーザがストリーミングされたクリップをコンピュータに保存できないようにするオプションがあります。この機能が使用できるのは、クリップを RealSystem Server がストリーミングする場合に限られます。Web サーバがクリップを配信する場合も、ユーザは RealPlayer を使用してクリップを保存することはできませんが、Web ブラウザがそのクリップをキャッシュに保存します。さらに、誰でも Web ページのハイパーテキスト リンクをクリックし、[名前を付けて保存] 機能を実行して Web サーバからクリップをダウンロードできます。
- パラレルのクリップを同期させる機能は制限されています。
Web サーバは、データをダウンロードするときにクリップのタイムラインを考慮しません。 プレゼンテーションの進行状況について RealPlayer からフィードバックを受信することもありません。そのため、Web サーバによる再生では、RealPlayer がクリップの同期を取ることが困難になります。RealPlayer 接続に帯域幅の余裕がほとんどない場合は、パラレルに大きなクリップを再生するプレゼンテーションをスムーズに再生できない可能性があります。
- RealPix プレゼンテーションのバッファリングに時間がかかります。
RealSystem Server によって配信される場合、RealPix プレゼンテーション内のイメージは RealPix タイムライン内の位置に応じて異なる時間にストリーミングされます。これにより、スムーズに再生されるように RealPix プレゼンテーションを構成できます。しかし、Web サーバによって配信される場合は、プレゼンテーションの再生が開始するとすぐに、すべての RealPix イメージのダウンロードが開始します。これにより、プリロールに時間がかかります。
- オプションの SMIL ファイル
クリップを 1 つだけ配信する場合や、連続して再生されるいくつかのクリップを配信する場合、SMIL ファイルは必要ありません。「手動で Ram ファイルを作成する」で説明しているように、Ram ファイルを作成するときに、再生する順序でクリップを記述するだけです。ただし、クリップの場所の記述、レイアウトの作成、プレゼンテーションの時間制御などを行う SMIL ファイルを Ram ファイルに指定することもできます。
- SMIL の内部タイミング コマンドは機能しません。
SMIL を使用してプレゼンテーションをレイアウトしたり、時間を制御することはできますが、clip-begin と clip-end 属性を使用してはいけません。Web サーバは、タイムライン内の指定された時点でダウンロードを開始することができません。たとえば、clip-begin="5min" と指定されている場合、RealPlayer はクリップ データの最初の 5 分を受信するまで、クリップを再生するのを待つ必要があります。このため、非常に長い待ち時間が発生します。
- 広告は掲載できません。
RealSystem の広告掲載機能は Web サーバでは使用できません。 SMIL ファイルの RealAdInsert タグを広告クリップへの URL に置き換えることができるのは RealSystem Server だけです。
- RealPlayer の検索機能は使えません。
Web サーバはクリップのタイムライン内の別の位置にジャンプできないため、RealPlayer のポジション スライダーでクリップを早送りすることはできません。ユーザが早送りしようとしてスライダーを動かすと、標準レートでクリップのダウンロードを続けるために再生が一時停止します。RealPlayer は、クリップ データが要求されたタイムラインの位置に到達すると、再生を再開します。
- RTSP の URL は使用できません。
Web サーバは RTSP をサポートしていないので、Web サーバがホストするプレゼンテーション内の URL はすべて "http://" で始まる必要があります。これには SMIL ファイルまたは Ram ファイル内のすべての URL が含まれます。
- ライブ放送はできません。
Web サーバはディスクに格納されたクリップしかダウンロードできないため、ライブ放送は不可能です。 ライブ放送のような通信を HTTP を介して行うことはできません。
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