ここでは、その他のシステム コンポーネントを用いて RealServer の性能を改善するときに使えるヒント・秘訣をいくつか御紹介いたします。
パケット消失による再送要求がある場合、レイヤー 4 スイッチは、クライアントから送信される UDP 通信を認識しません。これは、サーバーからクライアントへの UDP データがバーチャル IP (VIP) を迂回してクライアントの IP アドレスに送信されることが原因です。クライアントはサーバーの IP アドレスが VIP であると見なし、UDP トラフィックを VIP に返します。(VIP ポートに基づいて動作する) レイヤー 4 スイッチは、UDP データを認識できず、パケットをドロップします。したがって、サーバーからクライアントへの UDP データは機能しますが、クライアントからサーバーへの UDP トラフィックは機能しません。このことは、スイッチ経由でコンテンツにアクセスするすべてのクライアントに対するサービス品質に影響します。
RealServer は、"ソース アドレス" の RTSP 通信パラメータ (RFC 2326 で標準化) をサポートしています。この機能により、送信元である RealServer はクライアントに対し、UDP データを送り返す際に使用する IP アドレスを指定することができます。 この処置を有効にするには、次のように RTSPSourceAddress 設定変数をサーバーの設定ファイルに追加する必要があります。
<Var RTSPSourceAddress="*"/>
"*" が指定された場合、サーバーはクライアントのアドレスが着信するネットワーク インターフェイスの IP アドレスを挿入します。
同様に、特定の IP アドレスを指定することもできます。
<Var RTSPSourceAddress="170.137.192.0"/>
この編集を行った後は、サーバーを再起動する必要があります。
ネットワーク ファイル システム (Network File System : NFS) とは分散ファイル システムの一種のことです。UNIX や Solaris の動いているコンピューターで NFS を用いると、遠隔地のコンピューターに格納されているデータやディレクトリーへアクセスするとき、そのデータやディレクトリーが目の前のコンピューターに格納されているのとまったく同じようにアクセスすることができます。今後はストリーミング メディア専用のコンピューターを設置することが増えていくことでしょう。
NFS は出来るだけ、クライアントやサーバーに使用しないようにしてください。NFS を使うとネットワークの間接作業 (overhead、オーバーヘッド) と遅延時間 (latency、レイテンシー) とが増え、性能の低下に繋がるからです。NFS とそのキャッシュ機能とを使って各種ファイルの管理を行う場合は、その配信経路を固定しないように注意してください。頻繁に更新する必要のあるコンテンツを含んでいるファイルについては特に注意が必要です。理由は、ファイルのバージョンが複数あるときにどれを配信すればよいかを決める仕組みが無く、必要なファイルが上書きされてしまうからです。
アクセス状況とエラー発生状況とを記録する各種ログ ファイルに関するいくつかのパラメーターについては必ず設定してください。これを設定しないとログ ファイルにデータが無限に溜まり続けてしまい、システム資源が無駄に消費されてしまいます。記録期間かファイル サイズかでログ ファイルに上限を設定します。この設定は、http://yourserver:youradminport#/admin/config_logging.html にある System Administrator の Logging セクションで行います。
http://yourserver:youradminport#/admin/config_allow.nc.html にある RealSystem Administrator の Connection Control セクションではストリーミング メディアの帯域幅消費量に次のような制限を設けることができます。
有効なライセンス ファイルの中に設定されているストリーム容量を、運用しているほかの何台かの RealServer (これを「加入者 RealServer」(subscriber RealServer) と言います) に分け与えることもできます。これを行うときは、http://yourserver:youradminport#/admin/config_license.html にある RealSystem Administrator の License Group セクションを見てください。
ラウンド ロビンとは複数の RealServer 同士で負荷を分散しあえるようにするクラスタ化技術 (clustering technique、集合制方式) の一種です。RealServer の主要なプラットフォーム、たとえば Linux、Windows NT、Solaris はすべて DNS にも BIND にも対応しています。DNS は Domain Name System (ドメイン名システム) の略で、ホスト名やドメイン名をインターネット アドレスへ変換する一種の階層状システムのことです。
この技術を用いると、1 つの RealServer ホストのアドレス レコードをいくつか複製して、それぞれに異なる IP アドレスを持たせることができます。するとドメイン名サーバーは、アドレス レコードを複数持っている任意のホスト名に照会のあったときに複数の IP アドレスを順繰りに返答します。つまり、クライアントからの要求を受信したときに手の空いている RealServer が負荷を分担するという仕組みです。
ISDN ルーターで外部へ接続しているローカル エリア ネットワーク (local area network : LAN) に RealPlayer® をインストールするときは、StartCenter 機能の中で RealPlayer の Auto-Update 機能を必ず無効にしてください。そうしないと ISDN ルーターのダイアル オン デマンド機能 (dial-on-demand、通信量順応型接続/切断機能) が起動してネットワーク接続が無駄に繰り返されるため、費用がかさむことはもちろん、貴重な帯域幅が浪費されかねません。
作動中の RealServer のバージョンを確認する方法は 2 つあります。以下、その手順を説明します。
コマンド プロンプトで Bin ディレクトリーに移動して次のように入力します。
rmserver -v
バージョン番号が表示されます。8.x.x.xxx. という形式です。
RealSystem Administrator の左側の目次の場所にある [Help] の下の [About] をクリックします。
ブラウザー ウィンドウが新たに 1 つ開いて RealServer に関する情報が表示されます。バージョン番号は、使用しているオペレーティング システムによって異なることがあります。
RealServer の各種エラー メッセージを調べると、障害の発生している場所が正確に特定できます。
“High Capacity mode”というエラー メッセージが表示された場合は明らかに性能面での障害がいくつか発生しています。たとえばその時点でシステム全体の容量の 75 パーセントを上回る容量がコンピューターに使われていることが考えられます。
たとえばファイルの性能を試しているようなときに RealServer の速度が遅いと感じたら、何よりもまず RealServer のエラー ログ ファイルを確認してください。Windows NT の場合、このエラー ログ ファイルは通常次の場所にあります。
C:\Program Files\Real\RealServer\Logs\rmerror.log
UNIX の場合は特に決まったディレクトリーが自動的に設定されるということはありませんが、エラー ログのファイル名は ...../rmerror.log になります。
***20-Oct-00 18:21:30.539 logplin(1571): The server has entered High Capacity mode, this may result in lowered quality of service for some players. The current load is xxx Mbps total output to xxx players (0% PNA, 100% RTSP, 0% HTTP, 0% TCP/Cloaked, 100% UDP, 0% MCast).
RealServer で発生する可能性のあるエラー メッセージとその解決方法とをすべて列挙した一覧が見たいときは次のアドレスへアクセスしてください。
http://service.jp.real.com/help/library/guides/g270/srvrmsgs/srvrmsgs.htm
『RealServer Administration Guide』(管理ガイド) の Chapter 21 には、障害が発生した場合の対処法が多く収録されています。同資料は http://service.jp.real.com/help/library/guides/server8/realsrvr.htm にあります。
セキュリティーに関して脆弱な部分が RealServer に見つかった場合 RealNetworks はただちのその問題の解決に取り組みます。セキュリティー関連の最新の注意事項をご覧になりたいときは http://service.jp.real.com/help/faq/security/index.html へアクセスしてください。