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付録 A : XML ファイルの基本

ストリームのエンコーディング時に RealProducer が用いる、ジョブ ファイル、オーディエンス ファイル、サーバ ファイルなどのテキストファイルは、XML (eXtensible Markup Language) の構文を使用しています。この付録では、タグ、リスト、ネームスペースなどを取り上げながら、こうしたファイルを編集する際の基本事項について説明します。後続の付録では、各ファイル タイプ固有の構文について詳細に説明します。

XML ファイルのルール

このセクションでは、XML ファイルを編集する際に従う必要がある複数のルールを取り上げ、XML マークアップの基本について説明します。HTML といった、ほかの Web ベースのマークアップ言語の使用に慣れている場合は、XML の習得は容易です。ただし、XML は HTML に比べてより厳密な言語であるため、注意が必要です。HTML マークアップでは問題にならない、引用符や終了タグの欠落といった誤りによって、XML ファイルは正常に動作しなくなります。

ヒント : XML ファイルは、ファイルに正しい拡張子を付加してプレーン テキストとして保存できる任意のエディタ (テキスト エディタ、HTML エディタ、XML エディタ) で編集することが可能です。Windows の場合、一部のテキスト エディタでは、自動的に .txt という拡張子が付加されます。この機能を無効にするには、[ファイルの種類] [すべてのファイル] を選択するか、保存されたファイルの拡張子 .txt をオペレーティング システム上で変更します。

XML のタグとネームスペース

XML ファイルは、次のように <?xml> バージョン タグで開始されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

バージョン タグの後、1 つまたは複数の要素から構成されるマークアップが続きます。例として、オーディエンス ファイルの場合は、<audience> 要素が使用されます。次に示すように、そのほかのすべてのマークアップがこの要素内に含まれます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<audience xmlns="http://ns.real.com/tools/audience.2.0"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://ns.real.com/tools/audience.2.0
http://ns.real.com/tools/audience.2.0.xsd">
...オーディエンス情報...
</audience>

上の記述にある各 xmlns 属性は、XML ネームスペースを定義しています。ネームスペースは、ファイルに含まれるマークアップの処理方法を RealProducer に指示します。ネームスペースの識別子は URL 形式となっていますが、これは単に固有性を確保するために使用されています。RealProducer がこの URL に接続を行うことはありません。

備考 : XML ファイルを編集する場合、ネームスペースは変更しないでください。新規に XML ファイルを作成する場合は、必ずファイル タイプに対応する適切なネームスペースを使用してください。

タグ / 属性 / 値

XML ファイル内の各要素は、次のような形式をとります。

<tag type="type">value</tag>

XML 要素の基本となるのは、次に示す項目です。

tag 左の山かっこの直後に tag (タグ) 名を記述します。<stream> タグなど、タグ名のみで構成されるタグもあります。それ以外のタグは、属性を含む場合があります。XML バージョン タグとコメント タグを除き、すべてのタグにはそれぞれの終了タグがあります。たとえば、<audience> タグには、終了タグ </audience> があります。
type type (タイプ) の属性は、要素が提供するデータに関するタイプを定義します。詳細については、「データ タイプの値」を参照してください。
value value (値) は、文字列、整数、時間などをとり、機能を定義します。

タグと属性における大文字 / 小文字の使用

RealProducer マークアップでは、1 語のみのタグ、および属性は小文字で記述します。 タグ、属性、またはあらかじめ定義された値が複数の語から構成される場合、原則的として encodingComplexity のように、最初の単語を除くすべての単語で、語の先頭を大文字にします。これは「キャメル ケース」と呼ばれます。

二重引用符で囲まれた属性値

type="string" 内の string などの属性値は二重引用符で囲む必要があります。引用符と囲まれる値の間にはスペースを入れないでください。

データ タイプの値

RealProducer ファイル内のほとんどの XML 要素には、値のタイプを示す type 属性を含める必要があります。

値のタイプ
タイプ 備考
type="bag" グループ プロパティのグループを示します。
type="bool" true|false タイプの使用に対して true または false の値を指定します。「bool」とは「boolean」の略です。true の代わりに 1false の代わりに 0 を使用することもできます。
type="double" 10 進法の値 double タイプは、非常に大きな値、小数点を含む値、負になる値に対して使用されます。
type="duration" 時間の値 duration タイプは、[d:][h:][m:]s[.xyz] という形式によって時間の値を示します。
type="string" テキスト文字列 文字列には、文字および数字を使用できます。値の文字列内で二重引用符を使用しないでください。最大長はさまざまですが、通常は、少なくとも 256 文字です。
type="uint" 符号なしの整数 0 を含む正の整数の値には、このタイプを使用します。
xsi:type="value" カスタマイズされた値 xsi: プレフィックスにより、カスタマイズされた値のタイプが可能になります。

値のタイプの例

RealProducer の XML ファイル内でのタイプ属性の使用例を次に示します。

<outputWidth type="uint">360</outputWidth>
<maxFrameRate type="double">15.000000</maxFrameRate>
<streamContext type="bag">
...ストリーム コンテキストの要素...
</streamContext>
<stream xsi:type="audioStream">
...オーディオ ストリームの要素...
</stream>
<deinterlace type="bool">true</deinterlace>
<pluginName type="string">rn-prefilter-deinterlace</pluginName>

継続時間の構文

継続時間を指定するパラメータ値の形式は、次のようになります。

[d:][h:][m:]s[.xyz]

s (秒) の値のみ指定が必須です。値が省略された場合は、0 とみなされます。指定したい値に対して、それより下位の値は省略しないようにします。たとえば、時間を示す場合は、分と秒のフィールドを指定します。次に値の例を示します。

30 30 秒
45.5 45.5 秒
5:35 5 分 35 秒
1:0:0 1 時間
1:22:30:0 1 日と 22 時間 30 分

ファイル名とパスでの大文字 / 小文字の使用ルール

ファイルや異なる入力を指定するタグでは、パスおよびファイル名は、オペレーティング システム上での実際の名前に対応した、半角の大文字、小文字、または大文字 / 小文字が混在した文字列のいずれかとなります。次に示すパス名とファイル名の例は、すべて有効です。

<filename type="string">C:\media\video\video1.rm</filename>
<filename type="string">C:\media\video\Video1.rm</filename>
<filename type="string">C:\media\video\VIDEO1.rm</filename>

備考 : Windows などの大文字 / 小文字の区別のないオペレーティング システムでは、これらのタグはすべて同一のファイルを示しています。Linux などの大文字 / 小文字を区別するオペレーティング システムでは、これらのタグは異なるファイルを示しています。

XML の推奨事項

厳格なルールではありませんが、以下の推奨事項は、XML マークアップを整理して、理解しやすいものにするために役立ちます。

XML コメント

HTML のように、XML には次の文字で開始されるコメント タグがあります。

<!--

これは、次の文字で終了します。

-->

対応する終了タグはありません。

<!-- This is a comment -->

コメントは複数行にわたっても問題ありません。XML ファイルの任意の位置で開始し終了することができます。ただし、複数のコメントを入れ子にすることはできません。コメントを使用して、XML ファイルの各セクションで何が実行されるのかを説明します。これにより、ほかのユーザはファイルの内容をよりスムーズに理解することができるようになります。

要素間のインデント

XML マークアップのインデントは必須ではありませんが、XML ファイルの構造の把握に役立ちます。通常は、インデントを実行するレベルごとに [Tab] キーを押して、マークアップをインデントします。たとえば、ストリームのセクションでは、各要素タグは <stream> タグよりも 1 レベル下にインデントします。ストリーム コンテキストを構成する 2 つのタグは、<streamContext> タグよりも 1 レベル下にインデントされます。次に例を示します。

<stream xsi:type="audioStream">
<codecFlavor type="uint">25</codecFlavor>
<codecName type="string">cook</codecName>
<encodingComplexity type="string">high</encodingComplexity>
<pluginName type="string">rn-audiocodec-realaudio</pluginName>
<streamContext type="bag">
<audioMode type="string">voice</audioMode>
<presentationType type="string">audio-only</presentationType>
</streamContext>
</stream>


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