戻る 次へ

第 9 章 : デフォルト設定の変更

この章では、RealProducer のファイルの保存場所、エラーや情報メッセージの記録方法などが指定されている RealProducer 環境設定の変更方法について説明します。そのほか、デフォルトのオーディエンス設定を変更したり、新しいオーディエンスを作成することによって、RealProducer のストリームのエンコード方法をカスタマイズする方法についても説明します。

RealProducer 環境設定の調整

RealProducer 環境設定を調整して、RealProducer のサポート ファイルの保存方法および保存場所を指定することができます。これらの環境設定は、すべてのジョブに対して適用されます。

詳細情報 : 付録 E で解説するように、RealProducer 環境設定は手動で変更することもできます。

ファイルの場所に関する設定変更

RealProducer が出力ファイルを作成する場所、および一時ファイルやオーディエンス テンプレート、サーバ テンプレートを保存する場所に関するデフォルト設定を変更することができます。

ファイルの場所に関する設定

ファイルの場所に関する設定

ファイルの場所のデフォルト設定を変更するには

  1. [Edit (編集)]>[Preference (環境設定)] の順に選択して環境設定ダイアログを開きます。
  2. [File Locations (ファイルの場所)] のカテゴリを選択します。
  3. デフォルトの [Automatically create a file for each job (各ジョブに対して自動的にファイルを作成する)] では、RealProducer は選択された入力クリップの拡張子を除いたファイル名を使用して出力クリップを定義します。この設定が指定されている場合、出力を以下の場所のいずれかに自動的に保存することができます。
  4. [User Directories (ユーザ ディレクトリ)] では、RealProducer がオーディエンス テンプレートおよびサーバ テンプレートを保存する場所を、次のように指定します。
  5. RealProducer は、エンコード処理中に使用するデータを保存するために、一時保存ディレクトリを使います。この設定を変更するには、[Temporary Storage Directory (一時保存ディレクトリ)] で、次のオプションのいずれかを選択します。
  6. [OK (了解)] をクリックし、環境設定を保存します。

ログ ファイルとログ ビューアの設定変更

RealProducer は、エンコーディング ジョブに関する情報をテキスト ファイルに自動的にログします。環境設定では、ログの停止や、ログ ファイルの設定変更を行うことができます。「ログ メッセージの表示」セクションで説明されているログ ビューアを使用すると、画面上でのログ メッセージの表示やフィルタが実行できます。

ログ ファイルの設定

ログ ファイルの設定

ログ ファイルの設定を変更するには

  1. [Edit (編集)]>[Preference (環境設定)] の順に選択して環境設定ダイアログを開きます。
  2. [Log File (ログ ファイル)] カテゴリを選択します。
  3. ログを停止するには、[Enable logging to file (ファイルへのロギングを有効にする)] チェックボックスをオフにします。それ以外の設定は、ログが有効になっている場合にのみ設定できます。
  4. [Log Location (ログの場所)] フィールドに、ログ ファイルを保存するディレクトリのフル パス名を入力します。または、[Browse (参照)] ボタンをクリックして使用するディレクトリを指定します。パスおよびログ ファイル名を指定します。ファイルの拡張子には .log を使用します。デフォルトの保存場所は、RealProducer のメイン インストール ディレクトリです。
  5. [Log Contents (ログの内容)] では、ログを実行するイベントを以下のように指定できます。
  6. デフォルトでは、RealProducer は指定されたファイルにすべてのメッセージを記録するため、ファイル サイズが限りなく大きくなる可能性があります。クリップやブロードキャストを頻繁にエンコードする場合や、診断メッセージをログに含める場合は、[Enable log file rolling (ログ ファイルのローリングを有効にする)] をチェックしてください。続いて、ログ ファイルの最大サイズをメガバイト単位で指定するか、次に示す時間制限を選択します。

    month 各月最終日の夜 12 時に新しいログ ファイルを作成します。
    week 各週日曜日の夜 12 時に新しいログ ファイルをセット アップします。
    day 毎日夜 12 時に新しいログ ファイルを書き出します。
    hour 時刻が切り替わる時点でログ ファイルのロールを行います。
  7. RealProducer は、使用しているログ ファイルが指定されたサイズまたは時間制限に達した時点で、新しいログ ファイルを新しい名前で作成します。ファイル拡張子には、ログ ファイルの順序を示す数字が含まれます。たとえば、ログ ファイルの名前が producer.log である場合、最初にロールされたファイルの名前は producer.log1 、次にロールされたファイルの名前は producer.log2 となります。それ以降も同様にしてファイルが作成されます。

  8. [Log Viewer (ログ ビューア)] をクリックし、ログ ビューアがログ ファイルから表示を行うメッセージの数を変更します。デフォルトは 1000 です。ログ ビューアの使用方法については、「ログ メッセージの表示」セクションに説明があります。
  9. [OK (了解)] をクリックし、環境設定を保存します。

オーディエンスの作成と編集

RealProducer と同時にインストールされるオーディエンス テンプレートは、設定を調整することができます。このセクションでは、単一のジョブ、またはすべてのジョブに対する、オーディエンス設定の変更方法について説明します。また、独自のオーディエンス テンプレートを作成する際の手順とヒントについても取り上げます。

使用可能なジョブに対するオーディエンス設定値の変更

RealProducer Plus では、使用可能なジョブに対するオーディエンスのプロパティを変更することができます。最初に、ジョブにオーディエンスを追加します (手順については 「オーディエンスの選択」を参照)。続いて、[Audiences (オーディエンス)] パレットでオーディエンス名をダブルクリックし、[Audience Properties (オーディエンスのプロパティ)] ダイアログを表示します。ここで、オーディエンス設定の変更を行います (詳細は後続のセクションで説明します)。必要に応じて、[Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。このオプションを実行すると、オーディエンスへの変更を永続的に保存できます。

ジョブに対するオーディエンス設定値の変更

ジョブに対するオーディエンス設定値の変更

オーディエンス テンプレートの編集 / 作成 / 削除

RealProducer Plus では、任意のオーディエンス テンプレートを編集し、変更内容を永続的に保存することができます。また、既存のテンプレートを元にしたテンプレートを新規作成し、独自のオーディエンスを定義することも可能です (RealProducer Basic では、新規のテンプレートを 1 つ作成することができます)。変更内容はテンプレートおよび使用可能なジョブに保存されますが、同一のオーディエンス テンプレートを用いた以前のジョブに対しては、この変更は反映されません。以前のジョブに変更を反映させる場合は、ジョブ ファイルを手動で編集する必要があります。または、ジョブをグラフィカル アプリケーションで開き、すでにジョブで設定されているオーディエンスを削除後、新しいオーディエンスを追加してください。

詳細情報 : グラフィカル アプリケーションを使用してジョブにオーディエンスを追加する方法、およびジョブからオーディエンスを削除する方法については、「オーディエンスの選択」セクションで説明されています。ジョブ ファイルがオーディエンスの情報を保存する方法については、「オーディエンス セクション」で詳細が説明されています。

オーディエンス テンプレートの編集

オーディエンス テンプレートの編集

オーディエンス テンプレートを編集 / 作成 / 削除するには

  1. [Edit (編集)]>[Audience Templates (オーディエンス テンプレート)] の順に選択し、すべての利用可能なテンプレートを表示します。
  2. リストからテンプレートを選択します。選択したテンプレートの設定が、ダイアログの右側に表示されます。
  3. ヒント : リストでは、オーディエンスの平均ストリーミング速度または品質設定の順にテンプレートが表示されています。

  4. 続いて、次に示すいずれかの操作を実行します。
    1. テンプレートの設定を編集する (この手順は、後続のセクションで解説します)。
    2. 選択したテンプレートをコピーする。テンプレートのリストの下にある、複製のイラストのアイコンをクリックします。その後、設定フィールドを編集します。この手順によって、類似したテンプレートを簡単に作成できます。
    3. 選択したテンプレートを削除する。ゴミ箱のアイコンをクリックします。

  5. [Apply (適用)] をクリックし、テンプレートへの変更を保存します。[OK (了解)] をクリックし、ダイアログを閉じて変更を保存します。
  6. ヒント : 元のデフォルトのテンプレートを変更して保存を行った場合は、テンプレートの設定をデフォルトの値に戻すことができます。設定を戻したいテンプレートを選択して、[Restore Selected Template (選択したテンプレートを元に戻す)] をクリックします。あらかじめ定義されているテンプレートすべてをデフォルトの設定値に戻す場合は、[Restore All Default Templates (デフォルトのテンプレートをすべて元に戻す)] をクリックします。これらのボタンはユーザが作成したテンプレートには適用されません。

テンプレート名の指定

テンプレートを編集または新規作成する場合、[Template name (テンプレート名)] フィールドでテンプレートの名前を指定します。グラフィカル アプリケーションはこの名前を使用してテンプレートを特定します。また、コマンド ライン アプリケーションで視聴者を指定する際にも、この名前を使用できます (「オーディエンス定義/オーディエンス ファイル (-ad)」を参照)。RealProducer は、テンプレートの名前に拡張子 .rpad を自動的に付けて、オーディエンス ファイルのファイル名として使用します。

エンコーディングでの CBR/VBR の設定

オーディエンス テンプレートでは、オーディエンスが固定ビットレート (CBR) エンコーディングを使用するのか、可変ビットレート (VBR) エンコーディングを使用するのかを指定できます。この選択に関する基礎知識については、「固定ビット レート ビデオ」および「可変ビット レート ビデオ」を参照してください。CBR または VBR のテンプレートでは、グラフィカル アプリケーションでは選択できない RealAudio Lossless コーデックを除く、任意の RealAudio コーデックを使用することができます。

CBR の最大帯域幅

CBR オーディエンスの場合は、最大ストリーミング速度の合計を指定します。これは、接続タイプそれ自体の帯域幅よりも小さく設定する必要があります。たとえば、56 Kbps モデム用のオーディエンス テンプレートを、56 Kbps でストリームするような設定は行いません。こうしたモデムは、それほどの使用可能な帯域幅を実際には持っていません。次の表に、一般的なインターネット接続における最大ストリーミング速度を示します。

最大ストリーミング速度
対象視聴者 最大ストリーミング速度
14.4 Kbps モデム 10 Kbps
28.8 Kbps モデム 20 Kbps
56 Kbps モデム 34 Kbps
64 Kbps ISDN 45 Kbps
112 Kbps デュアル ISDN 80 Kbps
社内 LAN 150 Kbps
256 Kbps DSL / ケーブル モデム 225 Kbps
384 Kbps DSL / ケーブル モデム 350 Kbps
512 Kbps DSL / ケーブル モデム 450 Kbps
786 Kbps DSL / ケーブル モデム 700 Kbps

これ以外の接続速度の場合は、次のようにして最大ストリーミング速度を計算してください。

VBR 設定

VBR オーディエンスでは、最大ビット レートおよび、平均ビット レートまたは品質目標のいずれかを設定します。最大ビット レートの値は、平均ビット レートより 50 〜 100 パーセント高く設定します。たとえば、平均ビット レートが 300 Kbps の VBR クリップでは、最大ビット レートは 450 〜 600 Kbps である必要があります。

詳細情報 : 最大ビット レート、平均ビット レート、および品質の関係については、「VBR エンコーディング設定」セクションで説明されています。

ビデオ設定

[Target frame rate (目標フレーム レート)] フィールドには、そのオーディエンスに対して理想的となる最大ビデオ フレーム レートを 1 秒あたりのフレーム数 (fps) で設定します。フレーム レートが高いと動きがスムーズになります。たとえば、映画フィルムは 24 fps、NTSC ビデオは 30 fps を使用します。フレーム レートと映像の明瞭さの関係については、「エンコードされるフレーム レート」セクションで説明しています。

RealNetworks では、150 Kbps より低い帯域幅に対しては 15 fps の最大フレーム レートを推奨しています。この値では、映像の明瞭さをそれほど犠牲にすることなく、動きのスムーズさを許容可能な水準で得ることができます。より高いビット レートでは、最大 30 fps まで指定が可能です。デスクトップ マシンよりもプロセッサが低速であるモバイル機器の場合は、5 〜 7.5 fps といった、より低い最大レートを選択します

備考 : フレーム レートの設定は、最大値の目標を指定するだけです。利用可能な帯域幅やビデオ サイズといったほかの要因が、最終的なフレーム レートに影響を与えます。「統計のモニタ」で解説したモニタ ユーティリティには、ストリームにエンコードされた実際のフレーム レートが表示されます。

ビデオ ストリーム オプションの詳細

RealProducer がビデオ クリップをエンコードする方法に関して、特定のパラメータを変更する場合は、[Advanced Video Options (ビデオ オプションの詳細)] をクリックします。一般的に、ほとんどのオーディエンスに対してはデフォルトの値で問題ありません。変更を行うべき特別な理由があり、かつ、変更の結果として起こり得るマイナスの影響について理解している場合を除き、これらの値は変更しないでください。これらのオプションに関する情報については、次の各セクションを参照してください。

オーディオ ストリーム設定の調整

オーディオ エンコーディングでは、プルダウン リストから 4 つの RealAudio コーデックを選択します。オーディオを含む各クリップに対して、RealProducer は、クリップがオーディオのみかビデオか、オーディオ トラックが音声かミュージックかといった、クリップのタイプに基づいて、これらのコーデックの中から 1 つを選択します。これらの選択に関しては、「オーディオ エンコーディングとオーディエンス」セクションで説明されています。すべての RealAudio コーデックに関する情報を確認する場合は、「RealAudio コーデック」を参照してください。ここでは、次の点に注意してください。


RealNetworks, Inc. ©2004 RealNetworks, Inc.
詳細については、RealNetworks の Web サイトを参照してください。
画面左側に目次フレームが表示されない場合は、ここをクリックしてください。
戻る 次へ