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第 14 章 : コマンド ライン アプリケーションの使用

この章では、RealProducer コマンド ライン アプリケーションの実行方法について説明します。コマンド ライン アプリケーションでは、メディアをクリップおよびブロードキャストとしてエンコードすることができます。コマンド ライン アプリケーションでは、RealProducer グラフィカル アプリケーションと同一のエンコード機能を実行できます。さらに、グラフィカル アプリケーションにはない機能も提供されています。

コマンド ラインによるエンコーディング

コマンド ライン アプリケーションは、Windows では producer.exe、Linux では producer という名前の付けられた実行可能ファイルです。RealProducer グラフィカル アプリケーションと同一のエンコーディング機能が提供され、また、複数のメディア ファイルに対してバッチ エンコーディングを実行することもできます。このアプリケーションは、コマンド ラインから手動で実行したり、オペレーティング システムのコマンド ラインが使用可能なプロダクション システムやスクリプティング システムに結合することができます。

ジョブ ファイル / コマンド オプションの使用

コマンド ライン アプリケーションには 2 つの基本的な使用方法があります。アプリケーションの実行時に、すべてのエンコーディング情報をコマンド ラインで指定することができます。また、RealProducer Plus を使用する場合は、ジョブ ファイルにエンコーディングのオプションを定義し (詳細は付録 B を参照)、その後コマンド ラインによってジョブ ファイルを処理することができます。どちらの方法でも、同一の標準的なエンコーディング オプションが指定できますが、各方法にはそれぞれ固有の利点があります。

コマンド ライン アプリケーションの実行

コマンド ライン アプリケーションは、コマンド名として producer を使用します。この実行可能ファイルは、RealProducer のメイン インストール ディレクトリ内にあります。Windows では、RealProducer インストーラはこのディレクトリを PATH 環境変数に追加するため、すべてのディレクトリからアプリケーションを実行することが可能です。Linux では、ログイン シェルを使用して、このディレクトリをパスに追加することができます。また、RealProducer インストーラにより、コマンド ライン アプリケーションへのシンボリック リンクも作成されます。

ファイルの場所と一時保存ディレクトリ

RealNetworks では、RealProducer インストール ディレクトリ以外のディレクトリからコマンド ライン アプリケーションを実行することを推奨します。メディア ファイルはネットワーク上のどのような場所に配置することも可能ですが、コマンド ライン アプリケーションを実行するディレクトリから、ファイルのエンコードを行う方法が最も簡単です。入力ファイルが格納されているディスク、可能であればローカルの RealProducer のディスク上で出力をエンコードすると、最も高速な処理が実現されます。さらに、一時保存ディレクトリを出力に使用するディスク上のディレクトリに設定します。

詳細情報 : 「ファイルの場所に関する設定変更」セクションでは、グラフィカル アプリケーションを用いて一時保存ディレクトリを設定する方法について説明しています。付録 E で解説されている環境設定ファイルに、一時保存ディレクトリを定義することもできます。

コマンド ライン構文

アプリケーションを実行するには、コマンド ライン プロンプトを開き、コンテンツ ディレクトリに移動します。続いて、次の例のように、オプションを付けて producer 実行可能ファイル名を入力します。

producer -i movie.avi -o movie_streaming.rm ...追加のオプション...

コマンド ライン構文についての注意事項

コマンド構文について、次の点に注意してください。

コマンド ライン アプリケーションの停止

Ctrl+C を押すことにより、エンコーディング セッションが停止され、作成されたクリップを保存できます。ただし、SureStream クリップでは、最終出力が書き込まれる前のマージに一定の時間がかかります。エンコーディングをキャンセルし、出力と一時ファイルを削除する場合は、Linux では Ctrl+\、Windows では Ctrl+Break (Break はキーボードの右上の列にあります) をそれぞれ実行します。

Linux のコマンド ライン アプリケーションへの信号の送信

Linux では、コマンド ライン アプリケーションは、重要なイベントを知らせる信号をリッスンし、応答を返します。kill コマンドを使用して、信号の名前または番号を引数として指定し、アプリケーションに信号を送信することができます。kill コマンドは、信号の名前または番号、およびプロセス ID という 2 種類の引数をとり、次のように使用します。

kill signal process_id

信号とアクション

コマンド ライン アプリケーションが応答を返す信号について、次の表に定義します。

Linux の信号とアクション
信号の名前 信号の番号 アクション
SIGINT 2 停止
SIGTERM 15 停止
SIGQUIT 3 キャンセル
SIGABRT 6 キャンセル

備考 : コマンド ライン アプリケーションに SIGHUP 信号が送信された場合は、アクションは発生しません。

プロセス ID

kill コマンドの 2 番目の引数は、プロセス ID です。RealProducer の単一インスタンスは複数のプロセス ID で実行されますが、信号を受け付ける ID は 1 つのみです。適切な ID を指定するためには、プロセス ID ファイル (-pid) オプションを使用して、プロセス ID を取得します。次に例を示します。

producer -ac 0 -o out.rm -pid /tmp/producer.pid

停止信号とキャンセル信号

エンコーディングを停止して、エンコードされた出力を保存する場合は、次の例のようにして、SIGINT 信号を含んだ kill コマンドを使用します。

kill -SIGINT $(cat /tmp/producer.pid)

エンコーディングをキャンセルして、出力を削除する場合は、次の例のようにして、SIGQUIT 信号を含んだ kill コマンドを使用します。

kill -SIGQUIT $(cat /tmp/producer.pid)

ヒント : RealProducer には、実行中のコマンド ライン アプリケーションに信号を送信するサンプルのコマンド ライン ユーティリティ signalproducer が付属しています。このユーティリティは、samples/utilities/producer_signal_generator ディレクトリに格納されており、ソース形式およびバイナリ形式で使用可能です。

Windows のコマンド ライン アプリケーションへの信号の送信

Windows では、RealProducer コマンド ライン アプリケーションは、ウィンドウ ハンドルに送信されたウィンドウ メッセージをリッスンします。アプリケーションの起動時に、プロセス ID (PID) に基づいてウィンドウ ハンドルが登録されます。PID は Windows タスク マネージャから取得できます。または、次の例のように、プロセス ID ファイル (-pid) オプションを使用して PID を記録することもできます。

producer -ac 0 -o out.rm -pid "c:\pid.txt"

PID を使用し、ソース形式またはバイナリ形式で使用可能なユーティリティ (signalproducer.exe) によって、アプリケーションに停止要求またはキャンセル要求を送信することができます。このユーティリティは、RealProducer のメイン インストール ディレクトリ内の次のディレクトリに格納されています。

samples\utilities\producer_signal_generator

signalproducer.exe ユーティリティでは、次のような構文を使用します。stop オプションは出力を保存し、cancel オプションは出力を破棄します。

signalproducer.exe {-p PID|-P PIDFILE} [-a stop|cancel] [-q]

次の構文は、PID ファイルを使用して、コマンド ライン アプリケーションにキャンセル信号を送信する例を示しています。

signalproducer.exe -P c:\pid.txt -a cancel

次の例のように、小文字の -p オプションを使用して PID を直接渡すこともできます。

signalproducer.exe -p 2096 -a cancel

戻り値のモニタ

コマンド ライン アプリケーションの戻り値によって、スクリプトからアプリケーションを実行した場合に、エラーが発生したかどうかを確認することができます。エンコーディング中にエラーが発生しなかった場合、アプリケーションは値として 0 を返します。エラーが発生した場合、アプリケーションは値として 1 を返します。

Linux における戻り値の取得

Linux の場合、関数呼び出しを変数に割り当て、続いてその変数の値をテストし、戻りコードにアクセスします。戻り値は、専用のシェル変数 ($?) に格納されます。次のスクリプトの例では、エラーに関する ? 変数の内容を確認しています。変数の値が 1 以上である場合、スクリプトは例のように、エラー文字列を出力します。

producer -i movie.mpeg
if [ $? -ge 1 ]; then echo "Encoding error occurred."

Windows における戻り値の取得

DOS は、ERRORLEVEL という環境変数にコマンド ライン プログラムの戻り値を格納します。次の例では、ERRORLEVEL の内容を確認しています。ERRORLEVEL1 以上の値を持つ場合には、例のように、エラー文字列が出力されます。

producer -i movie.avi
IF ERRORLEVEL 1 echo Encoding error occurred.

コマンド ラインの機能分野

RealProducer コマンド ライン アプリケーションで使用される主な機能分野とオプションを次の各表に示します。

ジョブ ファイルのオプション
オプション デフォルト 機能 参照先
-j ジョブ ファイル (なし) 使用するジョブ ファイルを指定します。 ここをクリック
-cj 新規のジョブ ファイル 入力ファイル名 新規のジョブ ファイルを作成します。 ここをクリック
-duc (なし) (なし) コーデックの更新を無効にします。 ここをクリック

入力のオプション
オプション デフォルト 機能 参照先
-ac 整数 | 文字列 |
デバイス名
(なし) オーディオ キャプチャ入力デバイスの ID を指定します。 ここをクリック
-ap 整数 | 文字列 |
デバイス名
キャプチャ カードのデフォルト オーディオ キャプチャ入力のポートを指定します。 ここをクリック
-cm (なし) ステレオ キャプチャ モノラルのオーディオ キャプチャを強制的に指定します。Linux の場合のみ。 ここをクリック
-cs x高さ キャプチャ カードのデフォルト 入力ビデオのサイズを定義します。 ここをクリック
-i ファイル名 (なし) 入力ファイル名を設定します。 ここをクリック
-vc 整数 | 文字列 |
デバイス名
(なし) ビデオ キャプチャ入力デバイスの ID を指定します。 ここをクリック
-vf NTSC|NTSC-JP|
PAL|PAL-M|
PAL-N|PAL-NC|
SECAM|
整数
NTSC ビデオ キャプチャ デバイスのビデオ形式を指定します。Linux の場合のみ。 ここをクリック
-vp 整数 | 文字列 |
デバイス名
キャプチャ カードのデフォルト ビデオ キャプチャ入力のポートを指定します。 ここをクリック

クリップ情報のオプション
オプション デフォルト 機能 参照先
-a 文字列 (なし) 制作者名をエンコードします。 ここをクリック
-c 文字列 (なし) エンコードされる著作権を設定します。 ここをクリック
-de 文字列 (なし) クリップの説明を追加します。 ここをクリック
-k 文字列 (なし) キーワードを追加します。 ここをクリック
-r 0 〜 6 0 出力コンテンツのレーティングを指定します。 ここをクリック
-t 文字列 (なし) タイトルを追加します。 ここをクリック

プレフィルタのオプション
オプション デフォルト 機能 参照先
-ag -48 〜 48 0 オーディオ ゲインを調整します。 ここをクリック
-bl (なし) (なし) ビデオのコントラストを強めます。 ここをクリック
-cr ,,,高さ (なし) 切り取りのパラメータをピクセル単位で設定します。 ここをクリック
-daw (なし) (なし) オーディオ テストを無効にします。 ここをクリック
-di auto|both|d|i (なし) インタレース除去フィルタ、インバース テレシネ フィルタを適用します。 ここをクリック
-nf low|high (なし) ビデオの歪みを除去します。 ここをクリック

出力と宛先のオプション
オプション 機能 参照先
-drs メガバイト サイズを指定して新しい出力ファイルを作成します。 ここをクリック
-drt dd:hh:mm:ss エンコーディング時間を指定して新しい出力ファイルを作成します。 ここをクリック
-o ファイル名 出力ファイル名とパスを指定します。 ここをクリック
-sp ブロードキャスト文字列 アカウント ベース、パスワードのみ、またはマルチキャストのプッシュ ブロードキャストを作成します。 ここをクリック
-sg ブロードキャスト文字列 旧式 RealSystem Server へのブロードキャストを開始します。 ここをクリック
-si ブロードキャスト文字列 ブロードキャスト ストリームのエンコーディングをプル モードで開始します。 ここをクリック
-sd ブロードキャスト文字列 サーバ宛先ファイルまたはテンプレートを使用して、任意の種類のブロードキャストを作成します。 ここをクリック

エンコーディングのオプション
オプション デフォルト 機能 参照先
-ad オーディエンス名 |
ファイル名
システムのデフォルト エンコーディングに使用するオーディエンスを定義します。 ここをクリック
-am voice|music music オーディオ タイプを設定します。 ここをクリック
-arq fast|high high オーディオの再サンプリングの品質を設定します。 ここをクリック
-da (なし) (なし) 入力からのオーディオを無効にします。 ここをクリック
-dt (なし) (なし) 2 パス エンコーディングを無効にします。 ここをクリック
-dv (なし) (なし) 入力からのビデオを無効にします。 ここをクリック
-eco low|medium|high high ビデオまたは Lossless オーディオのコンプレキシティを設定します。 ここをクリック
-rq fast|high high サイズ変更時に品質を設定します。 ここをクリック
-rs x高さ 0x0 変更するサイズを設定します。 ここをクリック
-vco rv8|rv9|rv10 rv10 RealVideo コーデックを選択します。 ここをクリック
-vm normal|sharp|smooth|slideshow normal ビデオ画質に関する指定です。主に低帯域幅に影響します。 ここをクリック

ロギングのオプション
オプション 機能 参照先
-dlf (なし) 標準的なログ ファイルへのロギングを無効にします。 ここをクリック
-dls (なし) 画面へのロギングを無効にします。 ここをクリック
-lc e|w|i|d ログに記録されるメッセージのタイプを決定します。 ここをクリック
-pid ファイル名 プロセス ID (PID) ファイルを作成します。 ここをクリック
-q (なし) 画面に情報を表示しません。 ここをクリック

ヘルプのオプション
オプション 機能 参照先
-h 使用可能なコマンドの一覧を表示します。 ここをクリック
-m コマンド ライン操作用の完全なヘルプを提供します。 ここをクリック
-pa -ad オプションと共に使用し、オーディエンス テンプレート情報を出力します。 ここをクリック
-pd ライブ キャプチャで使用するデバイス情報を表示します。 ここをクリック
-ps -sd オプションと共に使用し、サーバ定義を出力します。 ここをクリック
-v RealProducer のバージョン番号を表示します。 ここをクリック

ジョブ ファイルのオプション

ジョブ ファイルは、拡張子 .rpjf を使用した、入力、出力、および実行するエンコーディング処理を指定する XML 形式のファイルです。また、付録 B にはジョブ ファイル構文の説明があります。 このセクションでは、ジョブ ファイルの使用や作成に用いる RealProducer Plus のコマンド ライン アプリケーションの各オプションについて説明します。ジョブ ファイル処理は、RealProducer Basic のコマンド ライン アプリケーションでは使用できません。

ジョブ ファイル名 (-J)

-j オプションによって、使用するジョブ ファイルのパスとファイル名を指定します。パスには、カレント ディレクトリからの相対パスおよび絶対パスを使用することができます。次に例を示します。

-j MyJob.rpjf

ジョブ ファイルを使用してエンコーディングを行う場合、ジョブ ファイルに入力、出力、およびエンコーディング オプションを定義します。したがって、コマンド ラインでは、大部分のオプションは使用できません。なお、-j オプションと同時に使用可能なオプションは、次のとおりです。

ジョブ ファイルの作成 (-cj)

RealProducer Plus では、-cj オプションによって、指定したコマンド ライン オプションに基づいてジョブ ファイルを作成することができます。これにより、コンテンツのエンコーディングを行うことなく、コマンド ラインの設定をジョブ ファイルで取得することが可能になります。作成したジョブ ファイルを後から実行して、-j オプションによってエンコーディングを行うことができます。例としては、-cj オプションを使用して基本的なジョブ ファイルを作成し、コマンド ラインでの実行前に手動でファイルを修正する (手順は付録 B を参照) 場合などです。

-cj オプションの値は、ファイル名とパスです。パスにはカレント ディレクトリに対する相対パスおよび絶対パスを使用することができます。次に例を示します。

-cj NewJob.rpjf
-cj c:\Jobs\NewJob.rpjf
-cj /usr/realproducer/jobs/NewJob.rpjf

警告 ! ジョブ ファイルのプロパティは、ジョブが実行された時点で有効になります。たとえば、存在しないオーディエンスを指定して、無効なジョブ ファイルを作成することができます。この場合、そのファイルを使用してジョブのエンコーディングを実行しない限り、エラーは発生しません。

入力と出力のオプション

ジョブ ファイルを作成する最も簡単な方法は、入力ファイル、ジョブ ファイル名、およびその他のエンコーデリング オプションをコマンド ラインで指定することです。次の例では、ジョブ ファイル movie.rpjf が作成されます。このファイルでは、ジョブの入力として movie.avi が指定されています。ジョブの出力は、エンコーディング オプションの一部として指定されたオーディエンスに基づいて、movie.rm または movie.rmvb に自動的に設定されます。

-i movie.avi -cj movie.rpjf ...encoding options...

出力クリップに新たな名前を設定する場合は、コマンド ラインで -o オプションを指定します。

-i movie.avi -o streaming_movie.rm -cj movie.rpjf ...encoding options...

詳細情報 : 入力の定義に関する詳細は、「入力ファイル / 入力ディレクトリ (-i)」を参照してください。出力については、「出力ファイル / 出力ディレクトリ (-o)」で説明しています。

バッチによるジョブ ファイルの作成

バッチ モードでジョブ ファイルを作成する場合、既存のディレクトリを -cj オプションの値として指定します。例としては、指定したディレクトリ内にあるすべての AVI クリップ用のジョブ ファイルを作成することができます。次の例では、movie.avi という入力によって、jobfiles ディレクトリ内に movie.rpjf というジョブ ファイルが作成されます。

-i c:\media\videos\*.avi -cj c:\media\jobfiles

次の例のように、入力ディレクトリのみを指定することも可能です。RealProducer は、使用可能な入力形式 (AVI、WAVE、MPEG など) を持つ、入力ディレクトリ内のすべてのメディア ファイル用のジョブ ファイルを作成します。.rm.txtといった、ほかの形式を持つファイルは対象になりません。

-i /usr/producer/media/videos -cj /usr/producer/media/jobfiles

コーデックの更新の無効化 (-duc)

従来の Helix Producer で作成されたジョブ ファイルまたはオーディエンス ファイルが存在する場合、RealProducer 10 では、新しいオーディオ コーデックやビデオ コーデックを使用するようにオーディエンスの設定を自動的に更新します。これは推奨される動作です。SVT コーデックを使用する RealVideo G2 が指定されたジョブ ファイルまたはオーディエンス ファイルは、RealVideo 8 を使用するように更新されます。従来のオーディオ コーデックに代わる RealAudio コーデックを、次の表に示します。

RealAudio コーデックの自動更新
従来の RealAudio コーデック 新しい RealAudio コーデック
66 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 64 Kbps ステレオ ミュージック
94 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 96 Kbps ステレオ ミュージック
105 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 96 Kbps ステレオ ミュージック
132 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 128 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 10
146 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 128 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 10
176 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 160 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 10
264 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 256 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 10
352 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 8 320 Kbps ステレオ ミュージック - RealAudio 10
132 Kbps サラウンド オーディオ 128 Kbps ステレオ サラウンド - RealAudio 10
146 Kbps サラウンド オーディオ 128 Kbps ステレオ サラウンド - RealAudio 10
176 Kbps サラウンド オーディオ 160 Kbps ステレオ サラウンド - RealAudio 10
264 Kbps サラウンド オーディオ 256 Kbps ステレオ サラウンド - RealAudio 10
352 Kbps サラウンド オーディオ 320 Kbps ステレオ サラウンド - RealAudio 10

ジョブ ファイルまたはオーディエンス ファイルで従来のコーデック情報を保持したい場合は、コマンド ラインで次のように -duc オプションを指定します。

-duc

警告 ! RealProducer 10 には、RealVideo G2 コーデック、ATRAC3 テクノロジに基づく RealAudio コーデックは含まれていません。これらのコーデックが指定された既存のオーディエンス ファイルやジョブ ファイルに対して -duc オプションを使用した場合、RealProducer 10 ではジョブのエンコードを実行できません。

ヒント : RealProducer が従来のコーデックを更新する方法を変更するには、RealProducer インストール ディレクトリ内の resources ディレクトリに格納されている codecmapping.txt ファイルの設定を変更します。「RealAudio コーデック」セクションのコーデックの表にリストされている、コーデック名とフレーバについて把握しておく必要があります。

入力のオプション

このセクションでは、エンコードで使用する入力として、ファイルまたはライブ キャプチャを指定可能にする、入力の各オプションについて説明します。コマンド ラインで指定できる入力は 1 つのみであることに注意してください。一方、ジョブ ファイルでは、並行して実行される複数の入力を指定することが可能です (詳細は 「オーディオ入力とビデオ入力」を参照)。

入力ファイル / 入力ディレクトリ (-i)

-i オプションによって、ネットワークかローカル ドライブ上に存在するデジタル化されたファイルをエンコード用に指定します。ファイルのパスには、カレント ディレクトリからの相対パスおよび絶対パスを指定することができます。 オーディオ キャプチャ デバイス ID (-ac) オプションまたは ビデオ キャプチャ デバイス ID (-vc) オプションが指定されている場合は、入力ファイル名は無視されます。

詳細情報 : サポートされる入力ファイルのタイプについては、「オーディオおよびビデオの入力形式」を参照してください。出力ファイルの場所および名前についての詳細は、「出力ファイル / 出力ディレクトリ (-o)」を参照してください。

単一のファイル入力の例

-i movie1.mpg
-i ../media/movie1.mpg
-i c:\files\media\movie1.avi
-i /home/encoder/media/movie1.mpg

ファイルのバッチ エンコーディング

RealProducer Plus では、複数のファイルを指定し、エンコーディングを連続して実行することができます。ソース ファイルが格納されているディレクトリを指定するか、1 つまたは複数のアスタリスク (*) をワイルドカードとしてファイル名に使用します。ただし、ディレクトリのパスにワイルドカードを使用することはできません。出力のパスと名前が指定されていない場合、エンコードされるクリップは入力ディレクトリに書き込まれます。その際、ファイル名には、各入力のファイル名 (拡張子を除く)と拡張子 .rm または .rmvb が使用されます (使用される拡張子はエンコーディングのタイプによって異なります)。

バッチでのファイル入力の例

-i *.mpg
-i ../media/
-i c:\files\media\
-i c:\files\media\trailer*.avi
-i /home/encoder/media/*.mpg
-i /home/encoder/media/

オーディオ キャプチャ デバイス ID (-ac)

-ac オプションには、入力オーディオ デバイスのオーディオ デバイス ID を指定します。このオプションは、ファイル入力の -i オプションに優先します。次の値の中から 1 つを使用します。

オーディオ キャプチャ デバイス ポート (-ap)

-ap を使用して、オーディオ キャプチャで用いるオーディオ デバイスのポートを指定します。オーディオ デバイス ID も指定する必要があります。-ap オプションは、ファイル入力の -i オプションに優先します。オーディオ ポートを省略すると、現在のミキサー設定が使用されます。次の値の中から 1 つを使用します。

モノラル オーディオのキャプチャ (-cm)

Linux でのみ使用可能な -cm オプションは、オーディオ カードで単一のモノラル オーディオ チャネルの記録を強制します。このオプションを指定しない場合は、ステレオ キャプチャが有効になります。次に示すように、このオプションに値は不要です。

-cm

ヒント : モノラルのみのオーディオをキャプチャする場合、「 音声コーデック」 または 「モノラル ミュージック コーデック」にリストされたモノラル コーデックを使用すると最良の結果が得られます。

ビデオ キャプチャ デバイス ID (-vc)

-vc を使用して、ビデオ入力デバイスのデバイス ID を設定します。このオプションは、ファイル入力の -i オプションに優先します。次の値の中から 1 つを使用します。

ビデオ デバイス ポート (-vp)

-vp オプションは、ビデオ キャプチャ デバイスのポートを指定します。-vp を使用する場合は、ビデオ デバイスの ID も指定する必要があります。-vp オプションは、ファイル入力の -i オプションに優先します。ポートを省略すると、現在のミキサー設定が使用されます。次の値の中から 1 つを使用します。

ビデオ形式 (-vf)

-vf はビデオ形式を定義するオプションで、Linux でのみ使用可能です。これにより、ビデオ キャプチャ デバイスのビデオ形式を指定します。Windows の場合は、ドライバのダイアログを使用してビデオ形式を設定します。 ビデオ キャプチャ デバイス ID (-vc) オプションと併用しない場合、このオプションは無視されます。デフォルトは NTSC です。指定可能な値は次のとおりです。

次に例を示します。

-vf SECAM
-vf 8

キャプチャのフレーム サイズ (-cs)

-cs オプションは、ビデオ キャプチャ デバイス ID (-vc) オプションの使用時に、ビデオ キャプチャのサイズを設定します。オーディオのみ、またはファイルからファイルへのエンコーディングの場合は、このオプションは無視されます。サイズを指定しない場合は、ビデオ キャプチャ カードで設定されているサイズが使用されます。値には、次の例のように、x高さの形式でピクセル単位のサイズを指定します。

-cs 320x240

備考 : RealVideo コーデックは、4 ピクセル単位で各サイズの端数を切り捨てます。たとえば、高さを 183 ピクセルに指定した場合、出力クリップの高さは 180 ピクセルになります。

詳細情報 : キャプチャまたはファイルからファイルへのエンコーディングによる任意のビデオ出力をサイズ変更することができます。詳細は「ビデオのサイズ変更 (-rs)」を参照してください。

キャプチャの継続時間 (-d)

-d オプションは、オーディオやビデオのキャプチャが継続される時間を設定します。これは、ファイルからのエンコーディングの場合には使用されません。継続時間は、エンコーディングの開始時点から計測が始まります。このオプションを省略すると、エンコーディングは手動で停止を行うまで継続されます。「継続時間の構文」セクションでは、時間の値の指定方法について説明しています。次に例を示します。

-d 90 90 秒エンコーディングします。
-d 10:30 10 分 30 秒エンコーディングします。
-d 1:00:00 1 時間エンコーディングします。

クリップ情報のオプション

コマンド ライン アプリケーションで使用可能なクリップ情報のオプションは次のとおりです。クリップ情報を使用することを強くお勧めします。情報の各値に関する基礎知識については、「クリップ情報の追加」を参照してください。

タイトル (-t)

-t オプションは、クリップやブロードキャストのタイトルを定義します。255 文字までの文字列が指定できます。次に例を示します。

-t "2004 Music Awards"

制作者 (-a)

-a オプションを使用して、クリップやブロードキャストの制作者を定義します。255 文字までの文字列が指定できます。次に例を示します。

-a "Brilliant Media Limited"

著作権 (-c)

-c オプションは、作成したクリップの著作権の日付と所有者を定義します。255 文字までの文字列が指定できます。次に例を示します。

-c "2004 Brilliant Media Limited"

キーワード (-k)

-kオプションによって、サーチ エンジンがクリップをインデックス化する際に使用するキーワードを定義することが可能です。255 文字までの文字列が指定できます。次に例を示します。

-k "awards 2004 music"

説明 (-de)

-de オプションを使用して、タイトルよりも長い、より具体的なクリップの説明を設定することができます。64 キロバイトまでのサイズの文字列が設定できます。次に例を示します。

-de "An encore presentation of the 2004 music awards."

コンテンツ レーティング (-r)

-r オプションは、コンテンツが対象とする年齢層を定義します。次の整数値から 1 つを指定します (デフォルトは 0 です)。

0 レーティングなし
1 すべて
2 年長児
3 15 歳未満
4 15 歳以上
5 成人による監督を推奨
6 成人のみ

次に例を示します。

-r 1

プレフィルタのオプション

コマンド ライン アプリケーションで使用可能なプレフィルタのオプションは次のとおりです。プレフィルタは、エンコーディングを行う前にオーディオやビデオの入力を調整します。すべてのプレフィルタはオプションであるため、デフォルトではプレフィルタは適用されません。

備考 : ビデオと同期しないオーディオを調整するオーディオ遅延補正プレフィルタは、コマンド ラインでは使用できません。ただし、ジョブ ファイルでこのプレフィルタを指定することが可能です。詳細は「オーディオ遅延補正プレフィルタ」を参照してください。

オーディオ ゲイン フィルタ (-ag)

-ag オプションは、入力オーディオの増幅または減衰を行うオーディオ ゲイン フィルタを適用します。これにより、オーディオ信号を増減して、クリッピングを回避することができます。値には -48.0 (減衰) 〜 48.0 (増幅) の範囲の数字を使用します。次に例を示します。

-ag -5.0

詳細情報 : オーディオ ゲインに関する基礎知識については、「オーディオのモニタ」を参照してください。

オーディオ ウォッチドッグの無効化 (-daw)

-daw オプションは、オーディオ ウォッチドッグを無効にします。オーディオ ウォッチドッグとは、RealProducer がオーディオの問題を検出するためにオーディオ入力で実行する一連のテストのことです。これは、ファイルまたはライブ キャプチャからのエンコーディング時に実行できますが、キャプチャ機器を使用して問題を修正できるため、ライブ メディアのキャプチャ時に使用すると最も効果的です。検出されたオーディオの問題は、問題が解決されるまで、定期的 (通常は 5 秒ごと) にロギングされます。同一の問題に対して 20 のメッセージがロギングされると、RealProducer はそのメッセージのロギングを 16 時間停止します。ウォッチドッグ テストについて次の表で説明します。

オーディオ ウォッチドッグ テスト
テスト テスト内容
Out-of-Phase (フェーズ外) オーディオ信号がフェーズ外となった時間が10 秒を超えたことを示します。
Clipping (クリッピング) オーディオに、heavily (重度)/moderately (中程度)/lightly (軽度)のクリッピングが発生していることを警告します。
Silence (無音) オーディオ入力信号が -60dB 以下になった時間が 10 秒を超えた場合に検出を行います。
Channel Imbalance (チャネル不平衡) ステレオ入力の場合に、1 つのチャネルの入力がほかのチャネルより 6dB 低い状態が 10 秒を超えたことを示します。

次に示すように、このオプションに値は不要です。

-daw

黒レベル補正フィルタ (-bl)

このフィルタは、黒に近い色を純粋な黒色に、白に近い色を純粋な白色にすることによって、ビデオのコントラストを強めます。次に示すように、このオプションに値は不要です。

-bl

詳細情報 : このフィルタについては、「黒レベル補正フィルタ」セクションで説明しています。

インバース テレシネ フィルタとインタレース除去フィルタ (-di)

-di オプションは、ビデオ入力でのインバース テレシネ フィルタおよびインタレース除去フィルタの使用に関する指定を行います。通常、インタレース除去フィルタは、320 × 240 より大きいサイズのビデオでのみ必要とされます。インバース テレシネ フィルタは、フィルムから変換されたビデオに対して使用します。指定可能な値を次に示します。

auto 双方のフィルタの要・不要をそれぞれ自動検出して、必要に応じて適用します。この値の使用を推奨します。
d インタレース除去フィルタのみを適用します。
i インバース テレシネ フィルタのみを適用します。
both インタレース除去フィルタとインバース テレシネ フィルタの両方を適用します。

たとえば、次のようになります。

-di auto

詳細情報 : 「インバース テレシネ フィルタ」および「インタレース除去フィルタ」セクションで、各フィルタの機能について説明しています。

ビデオ入力の切り取り (-cr)

-cr オプションは、切り取りプレフィルタを適用して、入力ビデオの端の領域を切り取ります。オプションでは 4 つのピクセル値を使用します。各値はカンマで区切ります (スペースは使用しないでください)。これらの値は順番に、高さ を示しています。

ビデオの左端から切り取る位置までのピクセル数を設定します。全体の幅よりも 32 ピクセル小さい値まで指定可能です。
ビデオの上端から切り取る位置までのピクセル数を設定します。全体の高さよりも 32 ピクセル小さい値まで指定可能です。
切り取りが適用されるビデオの全体の幅を設定します。「」の値として指定した位置から計算します。設定された幅が 4 の倍数ではない場合、その数値よりも小さい 4 の倍数の中で最大の値が使用されます。たとえば、162 を設定した場合、実際のビデオの幅は 160 ピクセルになります。
高さ 切り取りが適用されるビデオの全体の高さを設定します。「」の値として指定した位置から計算します。設定された値が 4 の倍数ではない場合、その数値よりも小さい 4 の倍数の中で最大の値が使用されます。たとえば、127 を設定した場合、実際のビデオの高さは 124 ピクセルになります。

次の例では、ビデオの左端から 10 ピクセル右、上端から20 ピクセル下で切り取りを実行します。幅 320 ピクセル、高さ 240 ピクセルのビデオが生成されます。

-cr 10,20,320,240

ヒント : 「ビデオのサイズ変更 (-rs)」の方法を使用してビデオのサイズ変更を行うこともできます。最初に切り取りが行われるため、-cr 値の最後の 2 つの数字は、サイズ変更処理用の入力サイズを示しています。

ビデオ ノイズ フィルタ (-nf)

「ノイズ フィルタ」で説明しているように、ノイズ フィルタは、ビデオ イメージの小さな歪みを除去します。歪みが少ない場合は low の値を、ノイズが目立つ場合は high の値を使用します。歪みのないビデオ入力に対してはこれらのフィルタを適用しないでください。たとえば、次のようになります。

-nf high

出力と宛先のオプション

このセクションでは、出力と宛先のオプションについて説明します。RealProducer Plus のコマンド ライン アプリケーションでは、単一の出力をエンコーディングし、その出力を任意の数の宛先 (ファイルまたはサーバ) に対して送信することが可能です。RealProducer Basic では、各エンコーディング セッションに対して、ファイルの宛先とサーバの宛先をそれぞれ 1 つ定義することができます。

詳細情報 : ジョブ ファイルを作成した場合は、複数出力を指定して、各出力にそれぞれ異なるエンコーディング オプションと宛先を含めることができるようになります。詳細は「ファイルとサーバの出力」を参照してください。

出力ファイル / 出力ディレクトリ (-o)

-o オプションは、出力クリップのファイル名と既存のディレクトリへのパスを設定します。パスには、絶対パス、またはカレント ディレクトリへの相対パスを指定することができます。キャプチャ入力のファイル名を指定する必要があります。ファイルからファイルへのエンコーディングでは、-o オプションを省略して、クリップのエンコーディングを行うことが可能です。その場合は、入力のファイル名(拡張子を除く)と適切な拡張子 (固定ビット レート クリップでは .rm 、可変ビット レート クリップでは .rmvb) を使用します。このケースでは、出力クリップは、入力ファイルが格納されているディレクトリに保存されます。次の例では、出力のパスおよびファイル名が指定されています。

-o C:\Movies\movie1.rm
-o /usr/producer/output/movie2.rmvb

出力のバッチ エンコーディング

「ファイルのバッチ エンコーディング」で解説したように、ワイルドカードを使用して、複数の入力ファイルのエンコーディングを行うことが可能です。この場合は、エンコードされたクリップを入力ファイルが格納されているディレクトリに保存するために、出力を指定する必要はありません。出力には、拡張子を除いた入力ファイルのファイル名と拡張子 .rm または .rmvb が使用されます。ただし、クリップを異なるディレクトリに保存する場合は、次のように -o オプションを使用して、出力ディレクトリを指定することができます。

-o C:\Movies
-o /usr/producer/output/

クリップのアーカイブ

出力ディレクトリ内ですでに存在しているクリップの名前を使用した場合、RealProducer はその既存のクリップを上書きすることはありません。代わりに、拡張子を除いたファイル名の部分に _archNNN を付加して、既存のクリップをアーカイブします。たとえば、movie.rm は、新しい movie.rm クリップの保存が行われる前に、movie_arch001.rm に変更されます。出力のエンコーディングを再度実行した場合は、既存の movie.rmmovie_arch002.rm に変更されます。したがって、番号が大きいほど、より新しいアーカイブになります。

宛先ファイルのローリングのサイズ (-drs)

-drs オプションを使用して、RealProducer が新たな出力ファイルの作成を実行するファイル サイズの値を、メガバイト単位で設定します。ファイルのローリングの動作については、「ファイルのローリング」セクションで説明しています。次の例は、ローリングのサイズを 20 メガバイトに設定しています。

-drs 20

宛先ファイルのローリングの時間 (-drt)

-drt オプションでは、エンコーディングの継続時間を設定し、RealProducer はその時間が経過すると新たな出力ファイルの作成を実行します。ファイルのローリングの動作については、「ファイルのローリング」セクションで説明しています。使用可能なタイミング値については、「継続時間の構文」を参照してください。次の例では、RealProducer は出力のエンコーディング時間が 15 分を超えた時点で新たなファイル アーカイブを作成します。

-drt 15:00

プッシュ サーバの宛先 (-sp)

-sp オプションは、バージョン 9 以降の Helix Server を宛先とするプッシュ ブロードキャストを定義します。アカウント ベースのプッシュ、パスワードのみのプッシュ、またはマルチキャスト (RealProducer Plus の場合のみ) を実行することができます。プッシュ ブロードキャストを実行する前に、第 10 章に記載されているブロードキャストの検討事項を確認してください。また、使用するブロードキャストのタイプに関して、次の各セクションで説明しているブロードキャストの機能およびサーバの設定要件を確実に理解してください。

プッシュ サーバの構文

このブロードキャスト方式では、次のような構文を使用します。

-sp username:password@address:port/path/stream

次の表で説明するように、ブロードキャストのタイプおよびサーバの設定によっては、ブロードキャスト ストリームのすべての要素を定義する必要がない場合もあります。

プッシュの宛先の構成要素
構成要素
username Helix Server 認証データベースに定義されたユーザ名。アカウント ベースのブロードキャストでのみ使用します。アカウント ベースのプッシュでサーバ認証を必要としない場合は、ユーザ名とパスワードを省略します。
password Helix Server 認証データベース (アカウント ベースの場合) または レシーバ定義 (パスワードのみ / マルチキャストの場合) で指定されているパスワード。パスワードのみを指定した場合、RealProducer 側では、そのブロードキャストをパスワードのみまたはマルチキャストであると認識します。認証方式として[Basic (基本)] を使用するように Helix Server レシーバを設定する必要があります。
address Helix Server の宛先に対する有効な IP アドレスまたはドメイン名。マルチキャストの場合は、値にクラス D のマルチキャスト アドレスを使用する必要があります。
port ストリームを受け取るサーバのポート。アカウント ベースのブロードキャストの場合、デフォルト値は 80 で、通常はサーバの HTTP ポートです。サーバが別の HTTP ポートを使用する場合は、値を変更します。バスワードのみ、およびマルチキャストの場合は、レシーバは通常、ポート 30001 〜 30020 での接続を許可します。 これらのブロードキャストのタイプでのデフォルト値は、30001 です。
path サーバサイドのアーカイブやストリームのスプリットの定義で使用する仮想パス。この設定はオプションです。基本的な知識については 「仮想パス」を参照してください。
stream ブロードキャスト ストリームの名前。「live.rm」のように、ファイル拡張子 .rm または .rmvb を付加します。名前には、次の文字は使用できません @ : /

ブロードキャストのデフォルト値

ブロードキャストのオプション -sp では、 「プッシュ ブロードキャストの高度なパラメータの変更」セクションで説明している、転送タイプやエラー修正機能といった詳細なブロードキャスト パラメータを設定することはできません。NAT (ネットワーク アドレス変換) を使用するファイヤーウォール経由でブロードキャストを行う場合に、リッスン アドレスを設定することもできません。その代わり、このブロードキャストのオプションでは、こうした機能のデフォルト値を使用します。

詳細情報 : 詳細なブロードキャスト機能のデフォルト値を変更する必要がある場合は、サーバ テンプレート / サーバ ファイル (-sd) オプションを使用するか、またはジョブ ファイルでブロードキャスト オプションを定義します。

プッシュ ブロードキャストの例

後続の例では、使用可能な 3 つのタイプのブロードキャストを -sp オプションによって実行する方法を、それぞれの方式ごとに示しています。

アカウント ベースのブロードキャストの例

ユーザ名とパスワードが指定されている場合、RealProducer はアカウント ベースのブロードキャストを開始します。次の例では、サーバが HTTP 要求にポート 80 を使用していないため、ポート値が含まれています。仮想パスは指定されていません。また、ストリーム名は news.rm となっています。

-sp remote_encoder:as45er897@helixserver.example.com:8080/news.rm

サーバで認証の必要がない場合は、次のように、ユーザ名、パスワード、および @ 記号を省略することができます。

-sp helixserver.example.com:8080/news.rm

パスワードのみによるブロードキャストの例

マルチキャスト以外の IP アドレスまたは DNS 名とパスワードとが指定され、ユーザ名が指定されていない場合、パスワードのみによるブロードキャストが実行されます。次の例では、ポート値が指定されていないため、RealProducer はストリームをデフォルトのポート 30001 に配信します。サーバの使用する仮想パスが、ストリーム名 live.rm と共に指定されています。

-sp TY45poiu@helixserver.example.com/sports/live.rm

マルチキャストの例

マルチキャストの IP アドレスとパスワードとが指定され、ユーザ名が指定されていない場合、マルチキャストによるブロードキャストが実行されます。次の例では、ポート値に 30011 が指定されています。ストリーム名に仮想パスは使用されていません。

-sp 569ad42k@224.0.0.1:30011/playoffs.rm

プル サーバの宛先 (-si)

-si オプションは、バージョン 9 以降の Helix Server がアクセス可能なプル ブロードキャストを定義します。プル ブロードキャストを実行する前に、第 10 章に記載されているブロードキャストの検討事項を確認してください。また、「プル ブロードキャストの実行」で説明しているブロードキャストの機能およびサーバの設定要件を確実に理解してください。

プル サーバの構文

このブロードキャスト方式では、次のような構文を使用します。

-si password@listenAddress:listenPort/path/stream

次の表で説明するように、サーバの設定によっては、ブロードキャスト ストリームのすべての要素を定義する必要がない場合もあります。

プルの宛先の構成要素
構成要素
password RealProducer がサーバのプル要求の認証に使用するパスワード。Helix Server レシーバはこのパスワードを使用する必要があります。パスワードを省略した場合は、すべてのプル対応サーバがストリームに接続できるようになります。
listenAddress RealProducer がバインドする有効な IP アドレス。デフォルトの 0 が指定されている場合は、デフォルトのネットワーク インターフェース カードのデフォルトの IP アドレスが使用されます。 IP アドレスの表示に関する情報は、「IP アドレスの値」を参照してください。
listenPort RealProducer がプル要求のリッスンに使用するポート。デフォルトは 3031 です。
path サーバサイドのアーカイブやストリームのスプリットの定義で使用する仮想パス。この設定はオプションです。基本的な知識については 「仮想パス」を参照してください。
stream ブロードキャスト ストリームの名前。「live.rm」のように、ファイル拡張子 .rm または .rmvb を付加します。名前には、次の文字は使用できません @ : /

ブロードキャストのデフォルト値

プル ブロードキャストでは、エラー修正をはじめとするストリーム機能の詳細の大部分を、ストリームをプルするサーバが定義します。ただし、「プル ブロードキャストでのサーバの宛先の定義」で説明しているいくつかの詳細なパラメータは、RealProducer が定義します。-si オプションを使用する場合、コマンド ライン アプリケーションではデフォルトの設定を使用します。

詳細情報 : 詳細なブロードキャスト機能のデフォルト値を変更する必要がある場合は、サーバ テンプレート / サーバ ファイル (-sd) オプションを使用するか、またはジョブ ファイルでブロードキャスト オプションを定義します。

IP アドレスの値

RealProducer を使用するコンピュータでコマンド ライン アプリケーションが実行されている場合、次の手順によってリッスン アドレスを確認することができます。

プル ブロードキャストの例

次の例は、-si オプションを使用してプル ブロードキャストを開始します。仮想パス名を含む使用可能な値がすべて指定されています。

-si dkgy435ty@192.168.224.221:3031/rock/radio.rm

RealProducer のデフォルト IP アドレスおよびリッスン ポートを使用する場合は、次のような値を指定します。この例では、ストリーム名に仮想パスは含まれていません。

-si dkgy435ty@0/radio.rm

旧式プッシュ サーバ (-sg)

-sg オプションは、Helix Server バージョン 9 よりも前の RealSystem Server へのプッシュ ブロードキャストを定義します。 このオプションは、RealProducer Plus でのみ使用可能です。旧式ブロードキャストを実行する前に、第 10 章に記載されているブロードキャストの検討事項を確認してください。また、「旧式ブロードキャストのセット アップ」で説明しているブロードキャストの機能およびサーバの設定要件を確実に理解してください。

旧式プッシュ サーバの構文

このブロードキャスト方式では、次のような構文を使用します。

-sg username:password@address:port/path/stream

次の表で説明するように、ブロードキャストのタイプおよびサーバの設定によっては、ブロードキャスト ストリームのすべての要素を定義する必要がない場合もあります。

旧式プッシュの宛先の構成要素
構成要素
username RealSystem Server 認証データベースに定義されたユーザ名。旧式プッシュでサーバ認証を必要としない場合は、ユーザ名とパスワードを省略します。
password RealSystem Server 認証データベースに定義されたパスワード。
address RealSystem Server の宛先に対する有効な IP アドレスまたはドメイン名。
port ストリームを受け取るサーバのポート。デフォルト値は 4040 です。
path サーバサイドのアーカイブやストリームのスプリットの定義で使用する仮想パス。この設定はオプションです。基本的な知識については 「仮想パス」を参照してください。
stream ブロードキャスト ストリームの名前。「live.rm」のように、ファイル拡張子 .rm を付加します。名前には、次の文字は使用できません @ : /

旧式ブロードキャストの例

次の例は、-sg オプションを使用して旧式ブロードキャストを実行する方法を示しています。仮想パスは指定されていません。また、ストリーム名は news.rm となっています。

-sg encoder:as45er897@realserver.example.com:4040/news.rm

サーバ テンプレート / サーバ ファイル (-sd)

-sd オプションは、RealProducer Plus で使用することができます。このオプションにより、あらかじめ定義されたサーバの宛先を使用した、プルまたはプッシュ モードのブロードキャストが可能になります。このオプションを使用する場合、サーバの宛先テンプレート / ファイルに、必要とされるブロードキャスト パラメータ (サーバの IP アドレス、転送方式、エラー修正をはじめとする詳細なパラメータなど) を設定します。これは、ブロードキャストにおける最も柔軟な方法ですが、サーバ宛先テンプレート / ファイルを個別に使用する必要があります。

詳細情報 : 第 11 章では、さまざまなブロードキャスト方式について、また、グラフィカル アプリケーションを使用してサーバの宛先を作成する方法について説明しています。付録 D では、サーバ ファイルの構文について説明しています。

サーバの宛先の構文

このブロードキャスト方式では、次のような構文を使用します。

-sd username:password@definition,path/stream

次の表で説明するように、ブロードキャストのタイプによっては、-sd オプションの値にすべての要素を定義する必要がない場合もあります。

サーバ定義のブロードキャストの構成要素
構成要素
username ブロードキャスト方式で必要とされるユーザ名。パスワードのみによるブロードキャストのように、ユーザ名を必要としない場合は、この値を省略します。
password ブロードキャスト方式で必要とされるパスワード。パスワードを必要としない場合は、この値を省略します。
definition デフォルトのサーバ宛先ディレクトリに格納されているサーバ定義の名前。または、ネットワーク上の任意の場所に格納されているサーバ定義ファイルのパスとファイル名。詳細は「サーバ定義の配置」を参照してください。
path サーバサイドのアーカイブやストリームのスプリットの定義で使用する仮想パス。この設定はオプションです。基本的な知識については 「仮想パス」を参照してください。
stream ブロードキャスト ストリームの名前。「live.rm」のように、ファイル拡張子 .rm または .rmvb を付加します。名前には、次の文字は使用できません @ : /

サーバ定義の配置

付録 D で説明しているように、サーバ宛先ファイルは、拡張子 .rpsd を使用する XML 形式のファイルです。宛先ファイルを使用する場合、要素 definition として、相対パスまたは絶対パス、正確なファイル名と拡張子を指定します。相対パスは、コマンド ライン アプリケーションを実行するディレクトリに対するパスになります。

また、サーバ テンプレートを指定することもできます。サーバ テンプレートは、RealProducer メイン インストール ディレクトリ下の servers ディレクトリに格納されたサーバ宛先ファイルです。テンプレートを使用するには、テンプレート名を指定します。テンプレート名は、宛先の name プロパティの値です。テンプレート名は、固有の文字の組み合わせに短縮することができます。

ヒント : サーバの出力 (-ps) オプションを使用して、利用可能なサーバ テンプレートの一覧を表示することができます。

詳細情報 : 付録 E の説明に従って環境設定ファイルを編集し、サーバ テンプレートの場所を変更することができます。

サーバ定義の例

次の例は、アカウント ベースのブロードキャストを設定するサーバ宛先ファイルへの絶対パスを指定しています。また、アカウント ベースのプッシュ ブロードキャスト方式で必要とされるユーザ名とパスワードを指定しています。

-sd remote_encoder:as45er897@/usr/encoder/pushbroadcast.rpsd,football.rm

次の例は、パスワードのみによるプッシュ ブロードキャストを定義するサーバ宛先ファイルへの相対パスを指定しています。それに対応して、-sd オプションの値ではパスワードのみを指定しています。また、仮想パス hourly/ が、ストリーム名に含まれています。

-sd yop563sdf@../definitions/SydneyReceiver.rpsd,hourly/news.rm

次の例には、デフォルトのテンプレート ディレクトリに格納された Rock Radio Pull Broadcast という名前のサーバ宛先テンプレートが示されています。テンプレートを指定する場合、この例での「Rock」のように、テンプレート名を固有の文字の組み合わせに短縮することができます。

-sd 567dlopf212@Rock,livefeed.rm

エンコーディングのオプション

このセクションでは、出力 (クリップまたはブロードキャスト ストリーム) に対して適用される代表的なエンコーディングのオプションを取り上げます。こうしたオプションでは、ビデオ コーデックの選択や、エンコーディングに使用するオーディエンスの指定などを行います。

オーディエンス定義 / オーディエンス ファイル (-ad)

-ad オプションは、エンコードされる出力のオーディエンスを定義します。オーディエンスの出力 (-pa) オプションによって、使用可能なオーディエンス定義を表示することができます。オーディエンス名は、固有の文字の組み合わせに短縮することができます。たとえば、28k Dial-up オーディエンスに対して「28k」を使用することなどができます。オーディエンス名のみを指定した場合、RealProducer は、RealProducer の環境設定で設定されている場所でオーディエンス テンプレートを検索します。

オーディエンス テンプレートがデフォルトの場所に配置されていない場合は、拡張子 (.rpad) を含んだファイル名と絶対パスまたは相対パスを使用して、オーディエンス テンプレートの場所を指定することができます。オーディエンス名またはファイル名を使用する場合は、カンマで区切られ引用符で囲まれたリストによって、複数の固定ビット レート (CBR) オーディエンスを指定することができます。可変ビット レート (VBR) のビデオのエンコーディングまたは RealAudio Lossless エンコーディングの場合は、指定できるオーディエンスは 1 つのみとなります。次に例を示します。

-ad 150k 
-ad "28k,56k"
-ad "28k Dial-up,56k Dial-up,256k DSL/Cable Modem"
-ad "C:\settings\ModemGeneralAudience.rpad"
-ad "/files/28k.rpad,/files/56k.rpad"

オーディエンス定義の使用にあたってのヒント

オーディエンスの選択に関しては、次の点に注意してください。

2 パス エンコーディングの無効化 (-dt)

デフォルトでは、RealProducer は入力ファイルを 2 回のパスで読み込みます。1 回目のパスでデータを分析し、2 回目のパスでエンコーディングを実行します。-dt オプションは 2 パス エンコーディングを無効にします。これにより、1 回のパスですべてのアクションが実行されます。結果として、エンコード時間は短縮されますが、エンコード品質が低下します。このオプションは値なしで使用します。

-dt

2 パス エンコーディングの自動的な無効化

2 パス エンコーディングは、ライブ キャプチャで次のオプションを指定した場合、自動的に無効になります。

また、次のいずれかのオプションを使用してサーバに出力を送信する場合も、同様に無効になります。

オーディオ モード (-am)

-am オプションを使用して、オーディオ入力の主な内容 (voice または music) を指定します。これにより、オーディオのエンコーディングに音声コーデックまたはオーディオ コーデックのどちらを使用するかが決定されます。設定する値は、voice または music です。デフォルトは music です。したがってこのオプションを指定する必要があるのは、音声のみのオーディオのエンコーディングを行う場合のみとなります。

-am voice

詳細情報 : 実際に使用されるコーデックは、オーディエンス テンプレートに定義されています。各コーデックには、モノラル、ステレオ、ディスクリート マルチチャネルといった、特定の入力タイプが必要となります。オーディエンスでコーデックを定義する方法については、「オーディオ ストリーム コンテキスト」を参照してください。

オーディオの無効化 (-da)

-da オプションは、入力ソースからオーディオを除去します。通常このオプションは、ファイルからファイルへのエンコーディングの場合や、ビデオ入力のキャプチャでオーディオのエンコーディングを実行しない場合に使用します。このオプションに値は不要です。次に例を示します。

-da

ヒント : オーディオ キャプチャ デバイス ID (-ac) オプションを使用してオーディオをキャプチャする場合は、-da オプションは使用しないでください。あるいは、-ac の値を省略してください。

オーディオの再サンプリング品質 (-arq)

「サンプリング レート」で説明しているように、RealProducer は、入力が選択した RealAudio コーデックに必要なサンプリング レートに達しない場合、オーディオの再サンプリングを実行します。-arq オプションは、再サンプリングの品質を指定します。デフォルト値 high は最良の結果を生成しますが、次の例に示す値 fast よりも処理能力が消費されます。

-arq fast

備考 : fasthigh のどちらを指定した場合も、ピッチ シフトは発生しません。

ビデオ モード (-vm)

-vm オプションは、エンコードされるビデオの画質に適用されます。このオプションは、映像の明瞭さとフレーム レートとのバランスを見極める際に役立ち、通常、低帯域幅用にエンコードされるビデオでより効果があります。映像の明瞭さを高めたり、逆に、エンコードされるフレーム レートを高めたりすることができます。次の値の中から 1 つを使用します。

normal デフォルトの値 normal は、適度なフレーム レートで映像の明瞭さを保ちます。ほとんどのコンテンツで、最適な選択肢となります。
sharp 値に sharp を指定すると、可能な限りシャープなイメージを作成します。その結果、エンコードされるフレーム レートが低くなり、ビデオの動きがぎくしゃくした感じになる可能性があります。
smooth 値に smooth を指定すると、フレーム レートを高めることにより、可能な限りなめらかな動きが得られます。結果として、映像の明瞭さが低下し、ビデオがぼやける可能性があります。
slideshow 値に slideshow を指定すると、フレームを数秒おきにエンコードしてスライドショーを作成します。ビデオのモーションは非常に少なくなりますが、映像の明瞭さの面では良好な品質が得られます。低帯域幅でサイズの大きいビデオをエンコードする場合などに、この値を使用します。

次に例を示します。

-vm sharp

ビデオの無効化 (-dv)

-dv オプションは、入力ソースからビデオを除去します。通常、このオプションは、ファイルからファイルへのエンコーディングの場合や、ビデオ クリップのオーディオ部分のみをキャプチャする場合に使用します。このオプションに値は不要です。次に例を示します。

-dv

ヒント : ビデオ キャプチャ デバイス ID (-vc) オプションを使用してオーディオをキャプチャする場合は、-dv オプションは使用しないでください。あるいは、-vc の値を省略してください。

ビデオのサイズ変更 (-rs)

RealProducer Plus では、-rs オプションを使用して、ピクセル単位で出力ビデオの幅と高さを設定することができます。このオプションでは、「x高さ」という値を指定します。両要素ともに 0 〜 2048 の範囲の整数を使用します。デフォルト値 0x0 では、サイズ変更は行われません。値の一方を 0 に設定した場合、その数値はもう一方の数値に応じて調整され、結果として入力クリップの縦横比が維持されます。次に例を示します。

-rs 320x240 ビデオのサイズを幅 320 ピクセル、高さ 240 ピクセルに変更します。
-rs 180x0 ビデオのサイズを幅 180 ピクセルに変更します。また、縦横比が維持されるよう、高さを幅の数値に応じて調整します。
-rs 0x160 ビデオのサイズを高さ 160 ピクセルに変更します。また、縦横比が維持されるよう、幅を高さの数値に応じて調整します。

備考 : RealVideo コーデックは、4 ピクセル単位で各サイズの端数を切り捨てます。たとえば、高さを 183 ピクセルに指定した場合、出力クリップの高さは 180 ピクセルになります。

詳細情報 : キャプチャのフレーム サイズ (-cs) オプションによって、ビデオ キャプチャ入力のサイズ変更を行うことができます。このオプションは、デフォルトのビデオ キャプチャのサイズを上書きして、エンコードされる出力のサイズを変更します。

サイズ変更時の品質 (-rq)

-rs オプションによってエンコードされるビデオのサイズ変更を行う場合、-rq オプションを使用してサイズ変更後の品質を指定することができます。デフォルト値の high を使用すると、高品質の出力が得られますが、エンコード時に相当の処理能力が消費されます。値に fast を使用した場合、処理能力はそれほど必要とされませんが、品質が低下します。

-rq fast

ビデオ コーデックの変更 (-vco)

RealProducer Plus では、デフォルトの RealVideo 10 以外のビデオ コーデックを選択することができます。これにより、RealVideo 8 や RealVideo 9 を使用して、エンコーディング時間を短縮したり、RealPlayer 8 との下位互換を保つことが可能になります。 選択されたコーデックは、出力用のすべてのビデオ ストリームのエンコーディングを実行します。使用可能な値は、rv10rv9rv8 です。次に例を示します。

-vco rv8

エンコーディング コンプレキシティの変更 (-eco)

RealProducer Plus では、「エンコーディング コンプレキシティ モード」で説明しているコンプレキシティ モードを設定することができます。このモードは、RealVideo 9 および RealVideo 10 のクリップ、RealAudio の Lossless クリップに適用されます。デフォルト値 high は最良の結果を生成しますが、最大の処理能力を必要とします。mediumlow の値では、処理時間は短縮されますが、ビデオ クリップの品質が低下したり、Lossless オーディオ クリップのサイズが大きくなったりします。たとえば、次のようになります。

-eco medium

備考 : サーバを宛先として使用する場合、RealProducer は、必要に応じてエンコーディング コンプレキシティを自動的に低減します。したがって、ブロードキャストを生成する際は、このオプションを使用する必要はありません。詳細については、「ブロードキャストの負荷管理」を参照してください。

ロギングのオプション

次の各オプションは、ジョブをエンコードする際に RealProducer が作成するメッセージに対して適用されます。ログ ファイルの場所は、RealProducer 環境設定を使用して設定されます (詳細は「RealProducer 環境設定の調整」を参照)。

ロギング カテゴリ (-lc)

-lc オプションは、使用されるロギング メッセージのレベルを指定します。環境設定で指定されたロギング カテゴリは上書きされます。これらのメッセージは、ユーザが使用するそれ以外のロギング オプションに基づいて、ログ ファイルに書き込まれるか、または画面に出力されます。値には、次のいずれかの要素を含む、カンマで区切られた文字列を使用します。

error エラー メッセージは、通常エンコード処理の失敗につながる、重大な問題に関するものです。
warning 警告メッセージは、エンコード処理は完了したものの、何らかの問題が発生した可能性を通知します。
info 情報メッセージは、エンコード処理に関する重要な情報を通知します。
diagnostic 診断メッセージは、エンコード処理に関する、重要性の低いメッセージです。エンコード処理では数多くの診断メッセージが生成される可能性があるため、このカテゴリを指定すると、ログ ファイルのサイズが急速に大きくなることがあります。

次の例のように、各値はそれぞれの文字列の先頭部分に短縮することができます。

-lc "error,warning,info"
-lc "err,warn,info,diag"
-lc "e,w,i,d"

詳細情報 : 「ログ ファイルとログ ビューアの設定変更」セクションでは、グラフィカル アプリケーションを使用してロギング環境設定を行う方法について説明しています。付録 E の説明に従って、環境設定を手動で設定することもできます。

ファイルへのロギングの無効化 (-dlf)

-dlf オプションは、ログ ファイルへのロギングを無効にします。この場合、メッセージは画面上には表示されます。このオプションは、次に示すように値を取りません。

-dlf

画面へのロギングの無効化 (-dls)

-dls オプションは、画面へのロギングを無効にします。ただし、この場合、ログ メッセージはログ ファイルには書き込まれます。このオプションは、次に示すように値を取りません。

-dls

クワイエット モード (-q)

-q オプションは、ログ メッセージをはじめとする、あらゆる情報を画面上に出力しないように指定します。ほかのアプリケーションからコマンド ライン アプリケーションを実行しており、かつ、そのアプリケーションでは出力が標準出力デバイスに書き込まれた場合に問題が発生するというケースにおいて、このオプションを使用します。このオプションは、次に示すように値を取りません。

-q

プロセス ID ファイル (-pid)

-pid オプションは、現在のエンコーディング セッションのプロセス IDを保持するファイルを作成します。この ID は、コマンド ライン アプリケーションをリモートでシャット ダウンする際に役立ちます (詳細は「 コマンド ライン アプリケーションの停止」を参照)。オプションでは、値としてファイル名とパスを使用します。パスは、絶対パス、またはカレント ディレクトリに対する相対パスです。次に例を示します。

-pid ..\Jobs\job18.pid
-pid /usr/log/job34.pid

ヘルプのオプション

次の各セクションでは、RealProducer コマンド ライン アプリケーションを使用して表示することのできるヘルプのオプションについて説明します。

ヘルプの表示 (-h)

ほかのオプションなしで -h オプションを使用した場合、コマンド ライン アプリケーションで使用可能なコマンドの一覧を確認することができます。次に示すように、このオプションに値は不要です。

-h

詳細なヘルプの表示 (-m)

ほかのオプションなしで -m オプションを使用した場合、コマンド ライン アプリケーションで使用可能なコマンドについての完全な情報を表示することができます。次に示すように、このオプションに値は不要です。

-m

デバイス情報の出力 (-pd)

-pd オプションは、オーディオとビデオのキャプチャ デバイスに関する情報を取得します。次に示すように、特に値は使用せず、このオプションのみをコマンド ラインで実行します。

-pd

実行結果として返されたデバイスの情報は、次のオプションで利用することができます。

オーディエンスの出力 (-pa)

このオプションは、 オーディエンス定義 / オーディエンス ファイル (-ad) オプションで利用する、使用可能なオーディエンスのリストを出力します。このオプションのみをコマンド ラインで実行します。次に示すように、値は不要です。

-pa

サーバの出力 (-ps)

コマンド ラインで -ps オプションのみを実行すると、サーバ テンプレート /