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第 7 章 ユニキャスト

ユニキャストは、ユーザーにライブ イベントをブロードキャストする最も簡単な方法です。Helix Universal Server は、RealMedia、Windows Media、多くのRTF ベースフォーマットと同様である QuickTime フォーマットのイベントをユニキャストすることができます。インターネットまたは専用のイントラネットで配信されるオーディオおよびビデオ コンテンツにライブ ユニキャストを使用できます。

ヒント : 収録済みクリップをライブ イベントのように配信する方法については、第 10 章を参照してください。ライブ イベントのストリーミングを始める前に、この方法でブロードキャストのテストを行うことをお勧めします。

ユニキャストのしくみ

Helix Universal Server が各メディア プレイヤーにストリームを個別に配信する基本的なブロードキャストをユニキャストといいます。Helix Producer などのエンコーダはリアルタイム イベントをストリーミング形式にエンコードします。エンコーダは Helix Universal Server にストリームを配信し、Helix Universal Server はライブ ストリームを次の図のように各メディア プレイヤーに配信します。通常の場合、ユーザーはオンデマンド クリップのときと同様に Web ページのリンクをクリックしてブロードキャストを受信します。Helix Universal Server は、リンクの形式から、配信の対象が収録済みクリップではなくライブ ストリームだと判断します。

ユニキャスト

ユニキャスト

ライセンスによる制限

Helix Universal Server で複数のブロードキャストを同時配信する場合、プレイヤーの総数がライセンスで許可された最大数以下である限り、サポート対象のメディア形式をどのようにでも組み合わせることもできます。たとえば、10,000 クライアント接続が許可されている Helix Universal Server では、同じライブ プレゼンテーションを RealMedia 形式で 4,000 の RealOne Player にユニキャストし、Windows Media 形式で 4,000 の Windows Media Player にユニキャストできます。同時に、まったく別のプレゼンテーションを 2,000 の QuickTime Player にユニキャストできます。

帯域幅の制限

ユニキャストでは、各ブロードキャスト ストリームが帯域幅を使用するため、Helix Universal Server で使用可能な下りの帯域幅の制限を受けます。そのため、1 台の Helix Universal Server からのユニキャストは、一般に小規模から中規模のブロードキャストに適しています。ユーザーが多いイベントの場合は、スプリット (第 9 章を参照)、マルチキャスト (第 8 章を参照)、または両者の組み合わせを使用すると、多くのブロードキャスト ストリームを配信したり、帯域幅を節約したりすることができます。

ヒント : マルチキャスト対応のイントラネットで RealNetworks メディア プレイヤーにブロードキャストする場合は、第 8 章の説明に従ってバックチャネル マルチキャストを設定してください。プレイヤーがマルチキャスト モードでユニキャストに接続できるため、ネットワークの帯域幅が節約されます。マルチキャストを受信できない場合、プレイヤーはユニキャストを要求します。

ブロードキャストのテスト

ライブ コンテンツをブロードキャストする機会は一度しかありません。そのため、機器が正しく作動するか、ブロードキャストの結果が期待どおりかを確認するために、テストを行うことをお勧めします。ライブ ブロードキャストは収録済みファイルのように編集できないため、オーディオ レベルを設定し、ビデオ ショットを前もって念入りに計画しておくことが重要です。

テスト中およびライブ ブロードキャストの間は、適切なメディア プレイヤーでブロードキャスト出力を確認してください。まず、プレイヤーが接続するとき、バッファリング時間が 15 秒以内であることを確認します。表示中は、ブロードキャストの品質チェックを続けます。テスト中に問題が発生した場合、SureStream などのマルチストリーム テクノロジを使用中の場合は、ストリーム数の削減が必要になることがあります。また、エンコーダを実行するために、より強力なコンピュータが必要になる場合があります。

ライブ ユニキャストとほかの機能との関係

ライブ ユニキャストは、Helix Universal Server のほかの機能と連携します。ただし、次に説明するように、機能ごとに注意しなければならない点があります。

ファイヤーウォール

ライブ ブロードキャストは標準的なストリーミング プロトコルを使用するため、制限の厳しいファイヤーウォールでブロードキャストがブロックされることがあります。ファイヤーウォールについては、第 11 章を参照してください。

アクセス コントロールと認証

Helix Universal Server は、クライアントにブロードキャストの受信を許可する前に、クライアントの IP アドレスをチェックしてブロードキャストの受信を許可されたクライアントかどうかを確認します。受信可能なアドレスの場合、ファイルの場所をチェックして、その場所がセキュリティで保護されているかどうかを確認します。セキュリティで保護されている場合、ユーザーまたはメディア プレイヤーに ID を要求します。クライアントがテストに通過すると、ライブ ブロードキャストにクライアントを接続します。

詳細情報 : ライブ ブロードキャストのための認証を設定する詳細については、第 13 章と、「ブロードキャストのセキュリティ保護」セクションを参照してください。

ISP ホスティング

Helix Universal Server の ISP ホスティング機能は、オンデマンド コンテンツのホストになることしかできません。ライブ コンテンツのホストになることはできません。

モニタ

Helix Administrator の Server Monitor にストリームとブロードキャストへの接続をすべて表示できます。詳細については、第 18 章を参照してください。

ロギング

アクセス ログは、ライブ ブロードキャストへのクライアント接続をすべて記録します。エラー ログは、クライアントで発生したエラーをすべて記録します。詳細については、第 16 章を参照してください。

ブロードキャストのアーカイブ

Helix Universal Server は、RealMedia 形式のブロードキャストをアーカイブするように設定されています。MPEG-4、Windows Media、QuickTime などのほかのブロードキャスト形式はアーカイブしません。アーカイブされたファイルは、収録済みクリップと同じように機能し、収録直後にオンデマンドでストリームできます。RealMedia や MP3 でブロードキャストする前に、次の説明に従ってアーカイブを定義できます。

ヒント : Helix Producer も、ストリームを Helix Universal Server に配信するときにストリームをローカル コンピュータにアーカイブすることができます。このマシンか Helix Universal Server、またはその両方にアーカイブを作成できます。ただし通常の場合、Helix Universal Server のコンピュータの方がアーカイブのために多くのディスク領域を使用できます。

ブロードキャストの選択的アーカイブ

Helix Universal Server は、ブロードキャストを Archive サブディレクトリにアーカイブするように設定されています。後で説明するように、"*" ルールに対してアーカイブ機能を有効にするだけで、アーカイブを行うことができます。ただし、別のアーカイブ ルールを設定することもできます。別のアーカイブ ルールを設定すると、一部のブロードキャストだけをアーカイブしたり、別々のブロードキャストのファイルを別々のディレクトリにアーカイブしたりすることができます。

選択的アーカイブの鍵となるのがエンコーダのソース パスです。ライブ ストリームをブロードキャストするとき、エンコーダのインターフェイスでオプションのパス名を定義できます。たとえば、ストリーム名 live.rm と共に、news/ などのエンコーダのソース パスを定義できます。news/ ソース パスは、エンコーダまたは Helix Universal Server コンピュータの実際のディレクトリ パスには対応していません。このパスは単にストリーム名と共に送信する名前であり、この名前を使用すると、選択的アーカイブ ルールなどのいろいろな機能を使用できます。

アーカイブ ルールはいくつでも設定できます。たとえば、特定のソース パス名を使用するブロードキャストだけをアーカイブできます。また、特定のソース パス名を使用しないブロードキャストをアーカイブできます。同様に、別々のアーカイブ ディレクトリを示す複数のソース パス名を使用して、すべてのブロードキャストをアーカイブできます。次の表は、一般的なアーカイブ ルール "*" と news/ および talk/ の両ソース パスに相当する 2 つの選択的アーカイブ ルールの可能な組み合わせを示しています。

アーカイブ ルールの例
ルール 設定 アーカイブ先 結果
* Enabled (有効化) /Archive/ news/ および talk/ ソース パス以外のブロードキャストは /Archive/ ディレクトリにアーカイブされます。news/ ソース パスを使用するブロードキャストは /News/ マウント ポイントまたはディレクトリにアーカイブされ、talk/ ソース パスを使用するブロードキャストは /Talk/ にアーカイブされます。
/news Enabled (有効化) /News/
/talk Enabled (有効化) /Talk/
* Disabled (無効化) (どこでも可) news/ または talk/ ソース パスを使用するブロードキャストだけがアーカイブされます。アーカイブ ファイルはすべて /Archive/ ディレクトリに作成されます。
/news Enabled (有効化) /Archive/
/talk Enabled (有効化) /Archive/
* Enabled (有効化) /Archive/ talk/ ソース パスを使用するブロードキャストを除くブロードキャストがアーカイブされます。news/ ソース パスを使用しないアーカイブ ファイルは、/Archive/ ディレクトリに作成されます。news/ ソース パスを使用するブロードキャストは、/News/ にアーカイブされます。
/news Enabled (有効化) /News/
/talk Disabled (無効化) (どこでも可)

アーカイブの設定

デフォルトではブロードキャストのアーカイブは無効です。ここでは、アーカイブを有効にする方法を説明します。新しいアーカイブ ルールを定義し、アーカイブ オプションを設定します。

ライブ アーカイブを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. Helix Administrator で [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [Live Archiving (ライブ アーカイビング)] の順にクリックします。
  2. [Source Paths (ソース パス)] ボックスの各エントリは、設定されるそれぞれのアーカイブ ルールを表しています。あらかじめ定義されている "*" ルールは、ブロードキャストをすべて自動的に同じディレクトリにアーカイブします。すべてのブロードキャストをアーカイブするには、次の手順の説明に従って "*" エントリを有効にするだけです。ブロードキャストを選択的にアーカイブするには、次の手順で新しいソース パスを作成します。
    1. [Source Paths (ソース パス)] で [+] アイコンをクリックして新しいパスを追加します。
    2. [Edit Source Path (ソース パスの編集)] の下に、Helix Producer から送信されたブロードキャスト パス名を入力します。詳細については、「ブロードキャストの選択的アーカイブ」を参照してください。

  3. [Source Paths (ソース パス)] ボックスで選択したアーカイブ ルールを有効にするには、[Archiving (アーカイビング)] ボックスの一覧で [Enabled (有効化)] を選択します。
  4. ヒント : 選択したブロードキャストだけをアーカイブする場合は、"*" ルールに対して必ず [Disabled (無効化)] を選択し、選択したルールだけを有効にしてください。

  5. [Destination Path (宛先パス)] ボックスで、選択したルールのアーカイブ ファイルの保存先を指定します。/Archive/ のようにテキストをスラッシュで囲んでください。Helix Universal Server は、エントリに一致する場所を次の順で検索します。
  6. サイズで制限された複数のアーカイブ ファイルを作成するには、[Limit Archive Files By Size (アーカイブ ファイルのサイズ制限)] ボックスに各ファイルの最大サイズを MB 単位で入力します。アーカイブ ファイル名は、元のファイル名に通し番号を付けた名前です。たとえば、ブロードキャスト ストリームの名前が live.rm の場合、最初のアーカイブ ファイルの名前は live0.rm、2 番目のファイルの名前は live1.rm、というように命名されます。
  7. 注意 : ファイル拡張子の後ろにある数字は、今回のブロードキャストと同じストリーム名が使用された以前のブロードキャストを表しています。詳細については、「反復されるブロードキャストのアーカイブの管理」を参照してください。

  8. ブロードキャスト時間によって制限された複数のアーカイブ ファイルを作成するには、[Limit Archive Files By Time (アーカイブ ファイルの時間制限)] ボックスに該当する時間を入力します。たとえば、ブロードキャスト中に 30 分ごとに新しいアーカイブ ファイルを作成するには、[Minutes (分)] ボックスに 30 と入力します。サイズによるファイルの制限と同様に、ブロードキャスト時間によって制限されるアーカイブ ファイルには通し番号が付きます。
  9. ヒント : 一般に、サイズか時間のどちらかでアーカイブを制限します。ただし、両方の方法を選択して、最初に達した制限に基づいてアーカイブ ファイルを作成することもできます。たとえば、最初のファイルが 30 MB に達するか、ブロードキャストが 15 分に達するかのどちらか早い時点で、次のアーカイブ ファイルを作成できます。

  10. [Bandwidth Negotiation (帯域幅のネゴシエーション)] ボックスは、RealServer 5 形式の帯域幅ネゴシエーションを使用する従来のエンコーダにだけ適用されます。この章で説明する現在のブロードキャスト方式には影響しません。RealServer 5 以前の従来のエンコーダを使用しない場合は、このオプションを無視してください。
  11. このオプションが [On (オン)] に設定されている場合、Helix Universal Server は、従来のエンコーダから送信されたファイル拡張子を含むストリーム名を使用して、アーカイブ ディレクトリを作成します。このディレクトリにそれぞれのストリームをアーカイブし、圧縮アルゴリズムに基づいた名前を付けます。このオプションが [Off (オフ)] の場合、Helix Universal Server は最初に受け取ったストリームを .rm 拡張子を含むストリーム名で保存します。ほかのストリームはアーカイブしません。

    詳細情報 : 「従来の帯域幅ネゴシエーション」を参照してください。

  12. [Apply (適用)] をクリックします。

反復されるブロードキャストのアーカイブの管理

毎日ブロードキャストするライブのニュース番組のようにブロードキャストを繰り返す場合、同じストリーム名を使用して同じディレクトリに各ブロードキャストをアーカイブできます。この場合、Helix Universal Server はファイル拡張子の後に固有の番号を付加して、古いアーカイブ ファイルの名前を自動的に変更します。たとえば、新しい dailynews.rm ストリームのアーカイブを開始するときにアーカイブ ディレクトリに dailynews.rm というアーカイブ ファイルが存在する場合は、既存のアーカイブの名前を dailynews.rm.86400 などのように変更します。付加される番号はタイムスタンプと関係しており、大きい番号ほど新しいファイルを表します。

アーカイブ ファイルのストリーミング

アーカイブされたブロードキャスト ファイルは、オンデマンド クリップと同様に使用できます。ストリームするには、第 5 章で説明したように、そのファイルへのリンクを作成します。アーカイブ ファイルをライブ イベントのように再ブロードキャストするには、第 10 章で説明する SLTA を使用する方法もあります。保存したディレクトリからアーカイブをストリームするのが最も簡単ですが、アーカイブを別のディレクトリに移動することもできます。デフォルトの Archive ディレクトリに存在する RealMedia アーカイブへの Web ページ リンクは次のとおりです。

http://helixserver.example.com/ramgen/Archive/concert.rm

1 本のブロードキャストに対して複数のアーカイブ ファイルを保存した場合、イベント全体をストリームするには、各アーカイブを指す Web ページ リンクを作成する必要があります。ただし、1 つの Ram ファイルの中にすべてのアーカイブ ファイルを順に列挙して、アーカイブしたブロードキャスト全体をストリームすることもできます。Ram ファイルの詳細については、「メタファイルの使用方法」を参照してください。

ヒント : SMIL ファイルの <seq> タグ内でアーカイブを順に指定すると、このシーケンスは統合されたブロードキャストのように処理されます。つまり、各アーカイブ ファイルの再生が始まるとき、RealOne Player のタイムライン スライダがリセットされません。詳細については、『Introduction to Streaming Media』SMIL シーケンスに関する章を参照してください。

ブロードキャスト冗長性の使用方法

どのメディア形式をブロードキャストするときにも、1 つ以上のバックアップ エンコーダを指定できます。それぞれのエンコーダでは、同じストリーム名に .1.2 といった一意のデリミッタを付けて配信します。エンコーダが Helix Universal Server に接続してライブ イベント ストリームを配信するときは、接続順序に基づいてキューを形成します。例を見てみましょう。

live.rm.2 1 番目に接続します。

live.rm.3 2 番目に接続します。

live.rm.1 3 番目に接続します。

通常は、すべてのメディア プレーヤーでストリーム live.rm を受信し、そのストリームを送信するエンコーダについては認識していません。この例では、live.rmlive.rm.2 として生成されています。live.rm.2 を配信するエンコーダにエラーが発生すると、メディア プレーヤーはキュー内の次の live.rm ストリーム、つまり live.rm.3 に再接続します。live.rm.2 は、復旧するとキューの一番下に位置します。live.rm.3 にもエラーが発生すると、メディア プレーヤーは live.rm.1 に接続し、以下同様の処理が行われます。

ブロードキャスト冗長性

ブロードキャスト冗長性

エンコーダ冗長性は自動的に有効になります。Helix Universal Server のセットアップは不要です。特定のメディア形式の冗長性を実装する方法については、そのメディア形式のブロードキャストに関する説明を参照してください。ただし、以降の説明を読み、エンコーダ冗長性のしくみについて理解することをお勧めします。

ヒント : 最適な冗長性を実現するには、各エンコーダをできるだけ独立させる必要があります。たとえば、別々の電源とネットワーク接続を使用する複数のコンピュータを用意し、各コンピュータに別々のビデオ カメラを接続します。

エンコーダ冗長性の設定変更

Helix Universal Server は、すべてのメディア形式で冗長エンコーダが使用できるように設定されています。ここでは、メディア エンコーダを使用したエンコーダ冗長性の処理内容を変更するとき、エンコーダ冗長性の全体的な設定を変更する方法を説明します。

エンコーダ冗長性を設定変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [Broadcast Redundancy (ブロードキャスト冗長性)] の順にクリックします。
  2. ブロードキャスト冗長性をオフにする場合は、[Broadcast Redundancy (ブロードキャスト冗長性)] ボックスの一覧で [Disabled (無効化)] を選択します。それ以外の場合は、[Enabled (有効化)] のままにします。
  3. [Delimiter (区切り文字)] ボックスの一覧で、ストリーム名とソース番号とを区切る文字を指定します。たとえば、プライマリ RealMedia ストリームを live.rm.1、バックアップを live.rm.2 にすることができます。区切り文字として、UNIX シェルで最も拡張性の高い「ピリオド」の使用をお勧めします。ただし、次のいずれかの文字を選択することもできます。

    ^ (カラット)
    ` (一重引用符)
    ~ (チルダ)
  4. [Timeout (タイムアウト)] ボックスには、ストリームが中断してから回復するまでに待つ秒数を設定します。この秒数を超えると、バックアップ ストリームに切り替わります。デフォルト値は 2 ですが、0 〜 30 の値を設定できます。
  5. [Reconnect (再接続)] ボックスの一覧では、プライマリ ストリームが使用できなくなった場合に RealOne Player または RealPlayer 8 を使用するユーザーにどのようにバックアップ ストリームを受信させるかを指定します。デフォルト値の [Auto (自動)] のときは、メディア プレイヤーが自動的に新しいストリームに切り替わります。[Manual (手動)] を選択すると、[Error Message (エラー メッセージ)] フィールドに定義したメッセージがプレイヤーに表示され、[Play (再生)] ボタンをクリックして新しいストリームに切り替えることをユーザーに要求します。
  6. 注意 : RealPlayer 8 より前の RealPlayer のバージョンを使用している場合、古い PNA プロトコルでブロードキャストを受信する場合、あるいは Windows Media Player や QuickTime Player などのほかのメディア プレイヤーを使用している場合、[Reconnect (再接続)] ボックスの一覧の設定に関係なく、ユーザーは手動で再接続する必要があります。

  7. [Mount Point (マウント ポイント)] ボックスでは、ブロードキャスト冗長性の使用を示すためにリンクの中で使用するマウント ポイントを定義します。デフォルト値は /redundant/ です。
  8. [Error Message (エラー メッセージ)] フィールドには、[Reconnect (再接続)][Manual (手動)] に設定する場合にプレイヤーに表示されるメッセージの内容を指定します。このメッセージは、ユーザーに新しいストリームへの接続方法を通知するメッセージです。デフォルトのメッセージは次のとおりです。
  9. Broadcast timed out; click Play button to restart. (ブロードキャストがタイムアウトになりました。[Play] ボタンをクリックして再生し直してください。)
    

  10. [Apply (適用)] をクリックして、変更内容を保存します。マウント ポイントを変更した場合は、Helix Universal Server を再起動する必要があります。

ブロードキャスト冗長性とほかの機能との関係

冗長ブロードキャストと Helix Universal Server のほかの機能との関係を次の表に示します。

ブロードキャスト冗長性とほかの機能との関係
ほかの機能 説明
SLTA 冗長ソースとしてSLTA を使用できます。
アーカイブ Helix Universal Server は受信したソースをアーカイブしますが、ソース番号を保存しません。たとえば、ソースが live.rm.1live.rm.2 の場合、Helix Universal Server は live.rm という名前でファイルをアーカイブし、区切り文字と番号は使用しません。
スプリッティング 冗長エンコーダ機能を使用するトランスミッタは、ほかのライブ ブロードキャストと同様にストリームを送出します。複数のバックアップを持つシステムを作成するには、複数のトランスミッタがそれぞれのブロードキャストに同じファイル名を付け、末尾に区切り文字と固有の番号を追加するように設定する必要があります。
マルチキャスト 冗長ライブ ソースは、ほかのライブ コンテンツと同様にマルチキャストできます。
アクセス コントロール、認証 アクセス コントロールおよび認証は、ほかのライブ コンテンツと同様に使用します。
Java Monitor 冗長ソースはほかのライブ ブロードキャストと同様に表示されます。
レポート ほかのライブ ブロードキャストと同様に、冗長ソースから送出されるライブ ブロードキャストにクライアントが接続すると、アクセス ログにレコードが作成されます。どの冗長ソースが使用されているかは判別できません。判別できるのは、冗長機能が使用されていることだけです。アクセス ログでの冗長ソースの表示方法については、「GET ステートメント」を参照してください。

RealMedia のブロードキャスト

RealAudio または RealVideo をブロードキャストするには、Helix Producer を使用してライブ イベントのキャプチャとエンコードを行います。RealProducer 8.5 など、以前のバージョンの RealProducer を持っている場合、「以前のバージョンの RealProducer によるエンコーディング」に従って、引き続きそのバージョンを使用してライブ ストリームを配信できます。以前のバージョンの RealProducer から送出されるブロードキャストを Helix Producer でエミュレートする方法については、「アカウントベースのブロードキャストの設定」を参照してください。

ヒント : Helix Producer では、プッシュ モードおよびプル モードという新しいライブ ストリームの配信方法が導入されました。スプリット構成でこれらの配信方法を使用すると、Helix Producer が Helix Universal Server のトランスミッタのように機能します。これらのモードは、次に説明する接続方法より強力です。ただし、これらのモードを使用するには、より多くの設定が必要になります。詳細については、第 9 章を参照してください。

SureStream によるブロードキャスト

SureStream テクノロジを使用すると、RealProducer G2 から最新バージョンまでの任意のエンコーダを使用して RealMedia を複数の帯域幅でブロードキャストできます。SureStream ブロードキャストでは、各 RealPlayer が接続速度に適したエンコーディングを選択します。SureStream を使用せずに複数の帯域幅のユーザーにブロードキャストするには、別々の Helix Producer エンコーダを (通常は別々のマシンで) 実行し、各ストリームを異なるスプリット名でブロードキャストする必要があります。

なお、SureStream を使用するライブ ブロードキャストをアーカイブするとき、Helix Universal Server は別々の SureStream ストリームに対応する複数の一時ファイルを作成します。ブロードキャストが終了すると、Helix Universal Server はこれらの一時ファイルを最終的なアーカイブ ファイルにマージします。マージはブロードキャストより時間がかかります。マージが終了するまで、Helix Universal Server を終了したり、一時ファイルを削除したりしないでください。

詳細情報 : アーカイブの詳細については、「ブロードキャストのアーカイブ」を参照してください。

ブロードキャストでの SMIL の使用方法

SMIL 1.0 または SMIL 2.0 を使用すると、ライブ ブロードキャストに収録済みコンテンツを追加できます。SMIL ファイルでは、ブロードキャストをほかのクリップと同様に扱い、URL のリンク先としてオンデマンド クリップの代わりにライブ ストリームを指定します。ブロードキャスト ストリームを SMIL 領域に割り当てたり、<seq> タグや <par> タグを使用してブロードキャストとオンデマンド クリップをグループ化したりすることができます。

SMIL では、たとえばオンデマンドの RealPix スライドショーとライブ RealAudio を <par> グループに入れると、この両方を配信することができます。ただし、オンデマンド クリップとライブ ストリームを同時に再生することはできません。これは、オンデマンド クリップの場合、ユーザーがプレゼンテーションを要求するときにタイムラインが動き始めるのに対して、ブロードキャスト ストリームの場合はブロードキャストが始まるときにタイムラインが動き始めるためです。

たとえば、ブロードキャスト開始の 2 分後にユーザー A がプレゼンテーションを要求し、同じく 4 分後にユーザー B がプレゼンテーションを要求するとします。ブロードキャスト開始から 10 分が経過すると、どちらのユーザーも同じオーディオを聴いていますが、ユーザー A の RealPix クリップは 8 分を、ユーザー B のクリップは 6 分を指します。そのため、2 つのタイムラインの関係は、ユーザーによって異なります。

詳細情報 : SMIL の詳細については、『RealNetworks プロダクション ガイド』を参照してください。

アカウントベースのブロードキャストの設定

初めてブロードキャストを行う場合、Helix Producer をアカウントベースモードで使用できます。このモードは新しいプッシュ モードを簡単にしたもので、以前のバージョンの RealProducer で使用されていたブロードキャスト接続をエミュレートしています。本格的なプッシュ モードほど強力ではありませんが、設定をほとんど必要としないため、初めて RealMedia のブロードキャストを行うのに適しています。

Helix Producer は、アカウントベースで Helix Universal Server に接続するとき、Helix Universal Server への HTTP 接続を使用して、最良の通信方式を見つけます。この接続は認証があり、Helix Producer は Helix Universal Server 上に有効なユーザー名とパスワードを必要とします。次に、Helix Producer は最も信頼性が高いと判断したネットワーク パスに基づいて、Helix Universal Server へのデータ チャネルを設定します。

Helix Producer のアカウントベースモード

Helix Producer のアカウントベースモード

詳細情報 : Helix Producer が Helix Universal Server に接続するのに必要なユーザー名とパスワードの設定については、「エンコーダの認証」を参照してください。

アカウントベースのブロードキャストを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [RealNetworks Encoding (RealNetworks エンコーディング)] の順にクリックします。設定する必要があるのは、[9.0 Producer] セクションです。
  2. [Port Range (ポート範囲)] ボックスで、Helix Producer からライブ コンテンツを送信する Helix Universal Server のポート範囲を選択します。デフォルト値は 5000150050 です。各ライブ コンテンツに 2 つのポートが必要なため、デフォルト値では最高 25 の同時接続が可能です。ファイヤーウォールの制限に対応するため、ポート範囲の変更や制限が必要になることがあります。第 11 章を参照してください。
  3. Helix Producer は、Helix Universal Server に接続するために有効なユーザー名とパスワードを必要とします。[Authentication (認証)] ボックスの一覧で、コンテンツ作成者のためにユーザー名とパスワードを追加したレルムを選択します。Helix Producer の場合、デフォルトのレルムは SecureRBSEncoder です。レルムと認証については、「ユーザー名とパスワードの管理」を参照してください。
  4. [Apply (適用)] をクリックして、変更内容を保存します。
  5. 注意 : アカウントベースのブロードキャストではマウント ポイントを定義しません。アカウントベースのブロードキャストで使用するために設定されているマウント ポイントは /broadcast/ です。

アカウントベースのブロードキャストの開始

Helix Producer でアカウントベースのブロードキャストを開始するには、Helix Universal Server に接続し、エンコードしたストリームを配信します。Helix Producer にはサーバー接続ウィザードがあり、そこでプッシュ ブロードキャストを選択し、[Account Base Login(アカウントベースのログイン)] を指定します。Helix Universal Server の IP アドレスを指定すると共に、Helix Universal Server 認証で使用されるユーザー名とパスワードも指定する必要があります。

Helix Producer でストリーム名を指定しますが、ストリームを選択的にアーカイブする場合はパスも指定できます。ブロードキャスト冗長性のために複数の Helix Producer を使用する場合は、各エンコーダをできるだけ同時に起動します。各ストリームには同じストリーム名、区切り文字 (デフォルトはピリオド)、1 で始まる固有のストリーム番号を指定してください。たとえば、次のように指定します。

プライマリ ストリーム : live.rm.1
バックアップ ストリーム : live.rm.2

注意 : ストリーム名の後に区切り文字と固有の番号が使用されていても、ブロードキャストを指すリンクでは共通のストリーム名だけ (live.rm) を使用します。

詳細情報 : ブロードキャストのためにエンコーダを設定する方法については、『Helix Producer ユーザー ガイド』を参照してください。ブロードキャスト URL を作成するには、「ユニキャストへのリンク」を参照してください。「ブロードキャスト冗長性の使用方法」では、複数エンコーダの使い方について説明しています。

以前のバージョンの RealProducer によるエンコーディング

Helix Universal Server では、以前のバージョンの RealNetworks エンコーダからのブロードキャスト接続をサポートしています。通常は Helix Universal Server の設定を変更する必要はありませんが、次のどちらかの手順に従って Helix Universal Server の設定が正しいことを確認してください。

RealProducer G2 〜 8.5 でのエンコーディングを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [RealNetworks Encoding (RealNetworks エンコーディング)] の順にクリックします。設定する必要があるのは、[G2 to 8.5 Producer (G2 〜 8.5 Producer)] セクションです。
  2. 必要に応じて [Mount Point (マウント ポイント)] の設定をデフォルト /encoder/ から別のマウント ポイントに変更できます。ブロードキャストへのリンクには、このマウント ポイントが含まれます。
  3. [Port (ポート)] ボックスでは、ライブ ブロードキャスト ストリームをリッスンするポートを設定します。この値を変更する場合は、RealProducer を実行する人に新しい値を必ず知らせてください。
  4. [Timeout (タイムアウト)] ボックスには、パケットの受信の中断から回復までの待ち時間を秒数で設定します。この秒数を超えると、接続がシャットダウンし、ブロードキャストが終了します。デフォルト値は 30 秒です。
  5. エンコーダからの接続を確認するには、[Authentication (認証)] ボックスで適切なレルムの名前を選択します。エンコーダのデフォルトのレルムは SecureEncoder です。エンコーダ パスワードの作成については、「エンコーダの認証」を参照してください。
  6. [Apply (適用)] をクリックして、変更内容を保存します。マウント ポイントを変更した場合は、Helix Universal Server を再起動する必要があります。

RealProducer G2 より古いエンコーダを使用するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [RealNetworks Encoding (RealNetworks エンコーディング)] の順にクリックします。
  2. ページ上部にある [Setup (セットアップ)] リンクをクリックします。
  3. 必要に応じて [Mount Point (マウント ポイント)] の設定をデフォルト /live/ から別のマウント ポイントに変更できます。ブロードキャストへのリンクには、このマウント ポイントが含まれます。
  4. [Port (ポート)] ボックスでは、ライブ ブロードキャスト ストリームをリッスンするポートを設定します。この値を変更する場合は、RealProducer を実行する人に新しい値を必ず知らせてください。
  5. [Password (パスワード)] ボックスに、エンコーダが Helix Universal Server に渡すパスワードを入力します。パスワードは省略可能です。設定する際は、認証機能を通じて定義する必要があります。エンコーダ パスワードの作成については、「エンコーダの認証」を参照してください。
  6. [Apply (適用)] をクリックして、変更内容を保存します。マウント ポイントを変更した場合は、Helix Universal Server を再起動する必要があります。

従来のブロードキャストの開始

従来のブロードキャストの場合、RealProducer でブロードキャストを開始するには、Helix Universal Server に接続します。Helix Universal Server の IP アドレス、リッスン ポート、ユーザー名、および必要に応じてパスワードを指定します。ストリーム名を指定しますが、ストリームを選択的にアーカイブする場合はパスも指定できます。従来のブロードキャストではバックアップ エンコーダも使用できます。この場合、両方のエンコーダで各ストリームに同じストリーム名を指定し、live.rm.1live.rm.2 のように末尾に区切り文字と番号を付加してください。

詳細情報 : ブロードキャストのためにエンコーダを設定する方法については、『RealProducer ユーザー ガイド』を参照してください。ブロードキャスト URL を設定するには、「ユニキャストへのリンク」を参照してください。「ブロードキャスト冗長性の使用方法」では、複数エンコーダの使い方について説明しています。

Windows Media のブロードキャスト

Windows Media のブロードキャストでは、Helix Universal Server が Windows Media Encoder (バージョン 7 推奨) から HTTP 接続でストリームを取得し、MMS プロトコルで Windows Media Player クライアントに配信します。Helix Universal Server は、MMS、複数ビット レート (MBR) エンコーディング、Windows Media ブロードキャスト マウント ポイント、Windows Media Player を起動するための ASXGen マウント ポイントをサポートするように設定されています。そのため、Windows Media 形式のブロードキャストには、設定はほぼ不要です。エンコーダの冗長性はサポートされていますが、アーカイブはサポートされていません。

Windows Media ブロードキャストを設定するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [Windows Media Encoding (Windows Media エンコーディング)] の順にクリックします。
  2. [Mount Point (マウント ポイント)] ボックスに Windows Media のデフォルトのマウント ポイントである /wmtencoder/ が設定されています。このマウント ポイントがブロードキャスト URL に表示されます。この値を使用することをお勧めします。マウント ポイントの値を変更する場合は、Helix Universal Server を再起動する必要があります。各 Helix Universal Server で定義できる Windows Media ブロードキャストのマウント ポイントは 1 つだけです。ただし、この 1 つのマウント ポイントから複数のブロードキャストを同時に配信できます。
  3. [Windows Media Sources (Windows Media ソース)] ボックスの一覧で [+] アイコンをクリックし、[Source Description (ソースの説明)] ボックスに表示されるデフォルトのテキストを編集します。Windows Media Encoder がストリームを送信するという内容を入力します。このボックスは単なる参照用なので、URL には含まれません。
  4. [Host (ホスト)] フィールドに Windows Media Encoder の IP アドレスかホスト名を入力します。
  5. [Port (ポート)] フィールドに Windows Media Encoder の HTTP ポートを入力します。
  6. [Stream Name (ストリーム名)] フィールドに Windows Media ストリームの名前を入力します。このストリーム名はブロードキャストへのリンクに表示され、通常の場合、収録済みクリップと同様に、短い基本名に標準的なファイル拡張子 .asf.wmv、または .wma のいずれかを付加した形式になります。ストリーム名の前にパスを付加することもできます。
  7. news/live.wmv
    

    このパスは物理的なパスには対応していません。このパスは、ストリームをスプリットして一部のレシーバだけに配信する場合に使用できます。詳細については、「複数のスプリットの定義」を参照してください。

  8. これまでの手順を繰り返して、別の Windows Media ブロードキャストを設定するか、同じブロードキャストのために冗長エンコーダを定義します。 エンコーダ冗長性を使用するには、live.wmv.1 のように、拡張子の後にストリーム区切り文字を入力します。バックアップ ストリームは同じストリーム名ですが、区切り文字として .2 を使用します。
  9. 詳細情報 : 「ブロードキャスト冗長性の使用方法」を参照してください。

  10. [Apply (適用)] をクリックすると、ブロードキャストを実行できる状態になります。ただし、Helix Universal Server は Windows Media Player から初めてリクエストを受信したときだけ Windows Media Encoder からストリームを取得します。そのため、ブロードキャストを配信する前に、このページのエンコーダ定義を行うことができます。
  11. 注意 : ソース全体が定義されている限り、Helix Universal Server は指定されたエンコーダからストリームをブロードキャストします。終了後ブロードキャストを無効にするには、ソース名を削除するか、[Stream Name (ストリーム名)] フィールドを消去します。

    詳細情報 : ライブ エンコーディング処理の設定については、Windows Media Encoder のドキュメントを参照してください。ブロードキャスト URL を設定するには、「ユニキャストへのリンク」を参照してください。

QuickTime、MPEG、および RTP 形式のメディアのブロードキャスト

Helix Universal Server は、Sorenson Broadcaster、Apple 製 Darwin Server の Playlist Broadcaster から送出されたストリームを QuickTime Player にブロードキャストできます。QuickTime のブロードキャストは、RTSP 制御プロトコルと RTP パケットフォーマットに基づいています。Helix Universal Server は、RTSP と RTP をサポートしているため、MP3 や MPEG-4 を含むほかの RTP 形式のメディアも同様にブロードキャストできます。Helix Universal Server は、QuickTime メディアと RTP 形式のメディアをサポートするように設定されています。通常の場合、これらの形式をブロードキャストするために Helix Universal Server を変更する必要はありません。

詳細情報 : RTP 形式の詳細については、「パケットフォーマット」を参照してください。

Helix Universal Server での SDP ファイルの使用

RTP 形式のストリーミングの中心的存在が Session Description Protocol (SDP) ファイルです。このファイルはエンコーダによって生成され、エンコードされたストリームに関する一般情報が格納されています。このファイルは、通常 FTP で、Helix Universal Server の特定のディレクトリにアップロードされます。通常の場合、最初のメディア プレイヤーがブロードキャストを要求すると、Helix Universal Server が SDP ファイルの情報に基づいてエンコーダからストリームを取得します。ただし、Helix Universal Server は SDP ディレクトリを定期的に走査し、SDP ファイルを受信したときにブロードキャストの合図を出すこともできます。

ブロードキャストの URL が SDP ファイルを指しているように見えますが、メディア プレイヤーが SDP ファイルを受信するわけではありません。このリクエスト URL はブロードキャストを指定するために SDP ファイル名を使用しますが、リクエストは、あらかじめ設定された Helix Universal Server マウント ポイントを通して渡されます。そのため、Helix Universal Server は、エンコーダから送信された元のストリームでなく、Helix Universal Server 上のブロードキャスト ストリームに接続する方法をメディア プレイヤーに送信することになります。

RTP ブロードキャストの変更手順

RTP 形式にエンコードされたストリームを配信する場合、通常は Helix Universal Server の設定を変更する必要はありません。ただし、SDP ファイルの受信をモニタして、受信と同時にブロードキャストの合図を出し、最初のブロードキャスト配信を迅速に実行することができます。ここでは、ブロードキャストの設定変更方法について説明します。

QuickTime または RTP 形式のブロードキャストを変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. [Broadcasting (ブロードキャスト)] > [QT & RTP Encoding (QT および RTP エンコーディング)] の順にクリックします。
  2. エンコーダに関する説明が既に 2 つ定義されています。一方は QuickTime ブロードキャストの説明であり、他方は一般的な RTP 形式のブロードキャストの説明です。別の説明を追加するには、[Encoders (エンコーダ)] セクションの [+] アイコンをクリックし、[Encoder Description (エンコーダの説明)] ボックスで名前を編集します。
  3. ヒント : 説明が 2 つあるのは便宜上のものです。一般的な RTP マウント ポイントを使用して QuickTime をブロードキャストすることも、QuickTime マウント ポイントを使用して RTP 形式でブロードキャストすることもできます。同様に、マウント ポイントを追加作成することもできます。

  4. [Mount Point (マウント ポイント)] ボックスにブロードキャスト URL で使用するマウント ポイントを定義します。デフォルトでは、/qtencoder//rtpencoder/ が定義されています。マウント ポイントの背景については、「マウント ポイント」を参照してください。
  5. [Base Mount Point (ベース マウント ポイント)] ボックスでは、エンコーダからの SDP ファイルを配置する Helix Universal Server のディレクトリのマウント ポイントまたはディレクトリ名を定義します。事前に設定されているエントリは、メインの Content ディレクトリの下にあるサブディレクトリです。
  6. 注意 : 別のサブディレクトリまたはマウント ポイントを指定する場合は、Helix Universal Server を再起動する前に、指定したディレクトリが存在することを確認してください。

  7. [Connection Timeout (接続タイムアウト)] には、最初のメディア プレイヤーがブロードキャストを要求したときに、エンコーダからのストリームを待つ時間を秒単位で定義します。エンコーダが応答する前にタイムアウト値に達すると、Helix Universal Server はブロードキャストを終了します。デフォルト値は 10 秒です。この値より大きい値を設定して、最初の待ち時間を長くすることもできます。
  8. [End of Session Timeout (セッション終了タイムアウト)] ボックスでは、エンコーダからのデータの送信が停止し、ブロードキャストが停止したことを示す通知がない場合に、エンコーダの応答を待つ時間を秒単位で定義します。エンコーダが応答する前にタイムアウト値に達すると、Helix Universal Server はブロードキャストを終了します。デフォルト値は 10 秒です。この値より小さい値は、できるだけ指定しないでください。
  9. デフォルトでは、[Enable SDP Directory Scan (SDP ディレクトリの走査を有効にする)] プルダウンが [No (いいえ)] に設定されています。この場合、Helix Universal Server は最初のクライアントがブロードキャストを要求するときにエンコーダからストリームを取得します。この値を [Yes (はい)] に設定すると、Helix Universal Server は SDP ファイル ディレクトリを定期的に走査し、新しい SDP ファイルを見つけると、エンコーダに接続してブロードキャストの合図を出します。Helix Universal Server は SDP ファイルの受信と同時にストリームを用意するため、ブロードキャストの配信が迅速に行われます。
  10. ヒント : ブロードキャストの合図を出すと、ブロードキャストを要求するクライアントがいない場合でもリソースが消費されます。そのため、この機能を有効にするのは、エンコーダが SDP ファイルを送信したすぐ後に最初のクライアントがストリームを要求することが予想できる場合だけにしてください。

  11. SDP ファイルの走査を有効にする場合は、[SDP Directory Scan Interval (SDP ディレクトリの走査間隔)] ボックスに SDP ディレクトリを走査する頻度を秒単位で入力します。デフォルトは 5 秒です。
  12. [Apply (適用)] をクリックして、変更内容を保存します。このページでなんらかの変更を行った場合は、Helix Universal Server を再起動する必要があります。

RTP 形式のブロードキャストの開始

QuickTime または RTP 形式のエンコーダは、ブロードキャストの準備ができるとエンコードされたストリームに関する情報が書かれた SDP ファイルを作成します。次に Helix Universal Server の SDP ディレクトリに SDP ファイルを配信します。Windows での Helix Universal Server のデフォルト インストールでは、QuickTime と RTP 形式のブロードキャストの SDP ディレクトリがそれぞれ次のパスに設定されています。

C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\qtencodersdp
C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\rtpencodersdp

UNIX の場合、このディレクトリは、次の例のように、メイン インストール ディレクトリの Content サブディレクトリにあります。

/usr/local/Real/HelixServer/Content/qtencodersdp
/usr/local/Real/HelixServer/Content/rtpencodersdp

ブロードキャストのリクエスト URL では、SDP ファイルが存在する実際のディレクトリが使用されるわけではありません。代わりに、適切なマウント ポイントが使用されます。通常は /qtencoder//rtpencoder/ のどちらかです。例については、「QuickTime と RTP 形式プレイヤーの例」を参照してください。

注意 : 「複数のスプリットの定義」の説明にあるように、別々のブロードキャストをそれぞれ異なる経路でスプリットする場合は、各 SDP ファイルのためにサブディレクトリを複数作成することができます。その場合、リクエスト URL の SDP ファイルの前にサブディレクトリ名を入れる必要があります。

ユニキャストへのリンク

ライブ ブロードキャストへのリンクはオンデマンド クリップへのリンクとほぼ同様ですが、ブロードキャスト マウント ポイントを使用してライブ ストリームにリンクします。一般的なリンク形式については、第 5 章を参照してください。ブロードキャストでユーザー名とパスワードの確認を行う場合、URL に追加するマウント ポイントについては、第 13 章を参照してください。

Web ページからのリンク

RealMedia または Windows Media ブロードキャストの場合、クライアント起動ユーティリティの使用方法」で説明した Ramgen ユーティリティまたは ASXGen ユーティリティを使用して、該当するクライアントを Web ページ リンクから起動できます。Web ページ URL の形式は次のとおりです。HTTP リクエストにポート 80 を使用する場合、HTTP ポートは不要です。

protocol://address:HTTPPort/ramgen|asxgen/mount_point/path/stream_name

RealMedia のリンクの例

Helix Producer からアカウントベースモードで送出されるブロードキャストの場合、デフォルト値を使用すると Web ページ URL は次のようになります。

http://helixserver.example.com/ramgen/broadcast/news/live.rm

/broadcast/ マウント ポイントはデフォルトです。news/ などのパスはオプションです。このパスは、Helix Producer がストリーム名にパスを追加指定する場合だけ使用します。アーカイブ ルールを選択するなどの理由でパスを使用するか、ユーザー名とパスワードの認証を要求できます。

以前のバージョンの RealProducer から送出されるブロードキャストは、/broadcast/ マウント ポイントの代わりに /encoder/ マウント ポイントを使用します。Web ページ リンクは次のようになります。

http://helixserver.example.com/ramgen/encoder/news/live.rm

Helix Producer や RealProducer の任意バージョンでブロードキャスト冗長性を使用する場合、/broadcast/ または /encoder/ マウント ポイントの代わりに /redundant/ マウント ポイントを使用します。ストリームに .1.2 などの区切り文字がある場合でも、URL には区切り文字を使用しません。

http://helixserver.example.com/ramgen/redundant/live.rm

Windows Media のリンクの例

デフォルト値を使用する場合、Windows Media ユニキャストへの Web ページ URL は次のようになります。

http://helixserver.example.com/asxgen/wmtencoder/live.wmv.asx

エンコーダ冗長性を使用するブロードキャストは次のとおりです。

http://helixserver.example.com/asxgen/redundant/live.wmv.asx

ヒント : Windows Media の URL で使われる特別な拡張子 .asx については、「Windows Media Player の ASXgen」を参照してください。

メタファイルを使用するリンク

「メタファイルの使用方法」で説明したメディア クライアント メタファイルを使用して、ブロードキャストを要求することもできます。メタファイルに入力するリンク、つまりメディア クライアントに直接入力するリンクは次の形式を使用します。Helix Universal Server でデフォルトの RTSP ポート (554) か MMS ポート (1755) を使用する場合、ポートの値は不要です。

protocol://address:Port/mount_point/path/stream_name|SDPFileName

RealMedia のリンクの例

Helix Producer からアカウントベースモードで送出されるブロードキャストの場合、Ram ファイルまたは SMIL ファイルで使用する URL は次のようになります。

rtsp://helixserver.example.com/broadcast/news/live.rm

news/ パスはオプションです。このパスは、Helix Producer でストリーム名と共に指定されたパスです。以前のバージョンの RealProducer から送出されるブロードキャストの場合、Ram ファイルまたは SMIL ファイルで使用する URL は次のようになります。

rtsp://helixserver.example.com/encoder/news/live.rm

ブロードキャスト冗長性を使用する場合、/broadcast/ または /encoder/ マウント ポイントの代わりに /redundant/ エンコーダ マウント ポイントを使用します。ストリームに .1.2 などの区切り文字がある場合でも、URL には区切り文字を使用しません。

rtsp://helixserver.example.com/redundant/live.rm

Windows Media のリンクの例

ASX ファイルの Windows Media ブロードキャストのリンクは次の形式を使用します。

mms://helixserver.example.com/wmtencoder/live.wmv

エンコーダ冗長性を使用するブロードキャストのリンクは次のとおりです。

mms://helixserver.example.com/redundant/live.wmv

QuickTime と RTP 形式プレイヤーの例

リファレンス ムービー ファイルで使用する QuickTime ブロードキャストの URL、つまり QuickTime プレイヤーに直接入力する URL では、ブロードキャストの SDP ファイルを指定します。ただし、メディア プレイヤーは、SDP ファイルのディレクトリから SDP ファイルを要求するわけではありません。次に示すように、ブロードキャスト マウント ポイントを通してファイルを要求します。

rtsp://helixserver.example.com/qtencoder/QTbroadcast.sdp

一般的な RTP 形式のブロードキャストへのリンクは次のとおりです。

rtsp://helixserver.example.com/rtpencoder/RTPbroadcast.sdp

エンコーダ冗長性を使用する場合、リンクは次のようになります。

rtsp://helixserver.example.com/redundant/QTbroadcast.sdp

スタンバイ メッセージの再生

ライブ ブロードキャストがまだ始まっていない場合、あるいはブロードキャストが中断してユーザーが再接続しようとするときにまだ復旧していない場合、再開予定時刻やストリーム中断時の対処方法などを示すブロードキャスト関連の一般情報をメッセージとして送信することができます。そのためには、表示するメッセージを格納したファイルを作成し、ライブ マウント ポイントと同じ名前のサブディレクトリにそのファイルを配置します。

スタンバイ メッセージを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. Helix Universal Server のコンテンツ ディレクトリの下に、ライブ マウント ポイントと同じ名前のサブディレクトリを作成します。ライブ マウント ポイントは、使用する RealNetworks エンコーダの種類によって異なります。Windows で Helix Universal Server のデフォルト インストールを行った場合、デフォルトのブロードキャスト マウント ポイントをすべてサポートするには、次のサブディレクトリを作成します。
  2. C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\broadcast
    C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\encoder
    C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\wmtencoder
    C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\qtencoder
    C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\rtpencoder
    C:\Program Files\Real\Helix Server\Content\redundant

    UNIX の通常インストールでは次のとおりです。

    /usr/local/Real/HelixServer/Content/broadcast
    /usr/local/Real/HelixServer/Content/encoder
    /usr/local/Real/HelixServer/Content/wmtencoder
    /usr/local/Real/HelixServer/Content/qtencoder
    /usr/local/Real/HelixServer/Content/rtpencoder
    /usr/local/Real/HelixServer/Content/redundant

  3. ブロードキャストが使用できないときにストリームするメッセージのクリップを、RealAudio、RealVideo、Windows Media、QuickTime など、ブロードキャストと同じ形式で作成します。
  4. ヒント : 再開予定時刻をメッセージに加えることができます。ただし、ユーザーの居住地域によって時差が異なる点に注意してください。

  5. 各サブディレクトリに適切なスタンバイ クリップを配置します。ライブ ストリームの配信に失敗すると、Helix Universal Server は URL のブロードキャスト マウント ポイントとストリーム名に一致する実際のディレクトリとクリップを検索します。つまり、Helix Universal Server はブロードキャスト マウント ポイントをまねたコンテンツ サブディレクトリに存在する同じストリーム名の収録済みクリップをストリームします。


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