ここでは、Helix Universal Server の基本的なセットアップについて説明します。セットアップの機能には、IP アドレスへのバインド、ポートの指定、ディストリビューテッドライセンスの設定などがあります。システムの設定とインストール時に選択した値によりますが、これらの設定を必ずしも変更する必要はありません。
Helix Universal Server をインストールした後で、Helix Administrator などの機能に使用するポートや、RTSP および HTTP などのプロトコルに使用するポートを変更できます。できればデフォルトの通信ポートを使用してください。デフォルトの通信ポートは、"標準的" なポートであり、Web ブラウザやメディア プレイヤーが Helix Universal Server に接続するときにデフォルトで使用されます。Helix Universal Server のプロトコルに使用されるデフォルトのポートを次の表に示します。
| プロトコルまたは機能 | デフォルト ポート | 目的 |
|---|---|---|
| RTSP | 554 | Helix Universal Server と RealOne Player または QuickTime Player との間で行われる RTSP 方式の通信に使用されます。 |
| MMS | 1755 | Helix Universal Server と Windows Media Player との間で行われる MMS 方式の通信に使用されます。 |
| HTTP | 80 | HTTP 方式の通信に使用されます。Helix Universal Server とメディア プレイヤーがファイヤーウォール経由で通信する場合 (HTTP クローキングが必要) だけでなく、Helix Universal Server と Web ブラウザとの通信にも HTTP 方式が使用されます。 |
| PNA | 7070 | Helix Universal Server と前バージョンの RealPlayer (主に RealPlayer 5 以前) との間で行われる PNA 方式の通信に使用されます。 |
| Admin | (ランダム) | Helix Administrator との通信に使用されます。この値はインストール時にランダムに生成され、Helix Administrator に接続するとき、ブラウザの URL に含める必要があります。 |
| Monitor | 9090 | Server Monitor との通信に使用されます。この機能の詳細については、第 18 章を参照してください。 |
| 詳細情報 : これらのプロトコルや HTTP クローキングの詳細については、第 11 章を参照してください。 |
ポートの変更は Helix Administrator で簡単に行うことができます。これには Helix Universal Server の再起動が必要であり、Admin ポートを変更した場合は、再起動後、新しいポートの値で Helix Administrator に再度ログインする必要があります。
| Helix Universal Server のポート設定を変更するには、以下の手順に従ってください。 |
デフォルトの値は [Yes (はい)] です。RealOne Player を起動するために /ramgen/ マウント ポイントを使用する Web ページのリンクに対して、このオプションはプロトコルのポート情報を追加します。この機能はできるだけ [Yes (はい)] のままにしてください。詳細については、「標準以外のポートによる通信の処理」を参照してください。
このオプションを [Yes (はい)] に設定した場合、Helix Universal Server では自動的に、/asxgen/ マウント ポイントを使用するストリーミング コンテンツへの代替 HTTP URL をすべての Web ページ リンクに含めます。これにより、MMS 通信がブロックされている場合に、Windows Media Player が、HTTP でコンテンツを要求できます。
デフォルトでは空白です。このオプションは、メディア プレーヤーへの応答に指定の範囲の UDP ポートを使用するように Helix Universal Server に指示します。Helix Universal Server マシンに対して範囲を示す 2 つのポートを入力します。標準的な UDP ポートの範囲については、「Helix Universal Server のデフォルト ポート」に一覧が掲載されています。背景については、「ファイヤーウォール テクノロジの取り扱い」を参照してください。
HTTP、RTSP、MMS などの通信プロトコルのポートを標準以外の値に設定すると、メディア プレーヤーは使用するポートを認識できず、Helix Universal Server と通信できないことがあります。インストール時にデフォルトで設定される標準ポートを選択すると、クライアントは常に正しいポートで通信を行うことができます。標準以外のポートを設定した場合、ポート ヒンティングを使用したり、クライアントにポート番号を追加することができます。
ポート ヒンティングとは、各プロトコルに使用する通信ポートをメディア プレイヤーに知らせる機能です。この機能は、RealPlayer 8 以降だけで有効です。[Enable Ramgen Port Hinting URLs (Ramgen ポート ヒンティング URL を有効にする)] 機能をデフォルト値の [Yes (はい)] のままにすると、Ramgen ユーティリティを使用する Web ページ リンクで RealOne Player または RealPlayer 8 を起動するときにヒンティング機能が自動的に実行されます。
| 詳細情報 : Ramgen については、「クライアント起動ユーティリティの使用方法」を参照してください。背景については、「ファイヤーウォールで隔てられたクライアント ソフトウェアへのストリーミング配信」を参照してください。 |
Ram ファイルを使用して RealPlayer 8 以降のプレゼンテーションを開始する場合、コンテンツの作成者は cloakport パラメータにポート ヒントを追加できます。メディア プレイヤーは、指定されたプロトコルとポートに対して、サーバーへの接続を試みます。別々のポートを使用する Helix Universal Server が複数ある場合に便利です。このヒンティングを使用する場合、コンテンツの作成者はそれぞれのマシンでどのポートが使用されているかを正確に把握する必要はありません。次の例では、RealPlayer が RTSP にポート 554 を使用して接続を試みます。うまくいかなかった場合は、ポート 550 などを順に試します。以下のように、最高 4 つのポートを指定できます。
rtsp://helixserver.example.com/video1.rm?cloakport="554 550 1012 9120" |
注意 : コンテンツの作成者に cloakport パラメータとこのパラメータに指定できる値について知らせておく必要があります。cloakport パラメータについては、『RealNetworks プロダクション ガイド』で説明しています。Ram ファイルの詳細については、「メタファイルの使用方法」を参照してください。
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ポート ヒンティングや cloakport パラメータが機能しない場合は、URL に標準以外の固有のポート番号を追加する必要があります。このケースは、Windows Media Player、QuickTime Player、およびバージョン 8 より前の RealPlayer との通信、さらに HTTP プロトコルを使用する Web ページ リンクに該当します。どのプロトコルの場合も、Helix Universal Server アドレスの後にコロンを入力してからポート番号を追加します。例を示します。
rtsp://helixserver.example.com |
| 注意 : ハイパーリンクを正しく記述できるように、コンテンツの作成者に標準以外のポートの使用を知らせてください。Helix Universal Server の URL の詳細については、「コンテンツを指すリンクの作成」を参照してください。 |
Helix Universal Server は、起動すると、コンピュータで最初に見つけたネットワーク インターフェイス、つまりネットワーク インターフェイス 0 に割り当てられた IP アドレスを使用します。複数のネットワーク インターフェイスを搭載したコンピュータ (マルチホーム マシンともいう) では、Helix Universal Server が常に特定の IP アドレスを使用するように設定することができます。この機能を使用すると、使用する IP アドレスを個別に選択したり、マシンのすべての IP アドレスに Helix Universal Server をバインドしたりできます。
Helix Universal Server は、デフォルトで localhost アドレス (ループバック アドレスともいう) にもバインドしています。そのため、同じコンピュータにインストールされている Helix Universal Server とクライアントとの間で擬似的なネットワーク接続を実現できます。テストに役立つこのアドレスを使用すると、ネットワークでの情報のやり取りはありませんが、まるでクライアントがネットワーク経由で接続しているかのように見えます。このアドレスを 10 進数形式で表すと、127.0.0.1 のようになります。
IP バインディング機能を使用すると、すべてのアドレスを Helix Universal Server のために確保できます。このためには、IP アドレス 0.0.0.0 を指定し、ほかのアドレスはすべて削除します。Helix Universal Server は、すべてのアドレスと localhost に自動的にバインドします。ほとんどのインストールでは、すべてのアドレスにバインドすることをお勧めします。
Helix Universal Server を 1 つ以上の特定のアドレスにバインドすると、Helix Universal Server はそのアドレスだけにバインドされ、ほかのアドレスにはバインドされません。つまり、localhost にはバインドされません。特定のアドレスと localhost にバインドするには、この両方を IP バインディング リストに追加する必要があります。
IP アドレスに Helix Universal Server をバインドするには、Helix Administrator を使用します。変更を行った場合、後で Helix Universal Server を再起動する必要があります。
| Helix Universal Server の IP アドレスを確保するには、以下の手順に従ってください。 |
警告 ! 0.0.0.0 か特定のアドレスのどちらかを使用してください。両方は使用できません。両方を使用すると、Helix Universal Server が起動しません。
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UNIX の Helix Universal Server は、起動したユーザーのユーザー名とグループ名をデフォルトで使用します。ただし、起動後すぐに別のユーザーおよびグループ設定に切り替えることができます。そのため、Helix Universal Server が RTSP 通信のためにポート 554 を確保できるように、最初は root でログインし、後で別のユーザー ID とグループ ID を指定できます。ユーザー名とグループ名は、オペレーティング システムで事前に定義しておく必要があります。また、ユーザー名とグループ名には、Helix Universal Server の Logs ディレクトリと Secure ディレクトリに対する書き込み権限が必要です。
| グループ名またはユーザー名を変更するには、以下の手順に従ってください。 |
%-1 です。この値は、Helix Universal Server のログインと起動を行ったユーザーのユーザー名を使用することを意味します。%-1 です。この値は、Helix Universal Server のログインと起動を行ったグループのグループ名を使用することを意味します。Helix Universal Server では、クライアント接続の数とメディアのタイプを制限できます。同様に、ストリーミングのために Helix Universal Server で使用する帯域幅の上限を設定できます。設定はすべてオプションです。
| 詳細情報 : クライアント接続のときに行うユーザー名とパスワードの要求については、第 13 章を参照してください。第 12 章のアクセス コントロール機能の説明も参照してください。 |
| 接続を制限するには、以下の手順に従ってください。 |
1 から 32767 までの値を設定してください。この値は、ライセンスで許可されているストリーム数以下でなければなりません。0 か空白の場合は、ライセンスで指定されているストリーム数が使用されます。
[On (オン)] をクリックします。ほかのメディア プレイヤーは接続できなくなります。[On (オン)] をクリックします。ほかのメディア プレイヤーや、RealOne Player 以前の無償版 RealPlayer では接続できません。| ヒント : Helix Universal Server のライセンスで許可されている帯域幅が、ネットワークに適した帯域幅より大きい場合があります。適切な数値については、ネットワーク管理者に確認してください。 |
Web サーバーとして使われることを目的としたものではありませんが、Helix Universal Server でも HTTP 方式でコンテンツを提供できます。ここでは、HTTP 配信を特定のコンテンツ パスに拡張する設定オプションと、MIME タイプを定義する設定オプションについて説明します。Helix Universal Server を Web サーバー機能として使用しない場合は、通常、これらの設定を変更する必要はありません。
デフォルトでは、あらかじめ設定されたディレクトリだけが HTTP 配信を許可されます。これにより、ストリーミング メディア コンテンツが HTTP 方式でダウンロードされるのを防ぐことができ、ダウンロードされたクリップのコピーが Web ブラウザのキャッシュに入るのも防ぐことができます。新しいディレクトリにあるコンテンツを HTTP 方式で提供するには、HTTP 要求を許可するマウント ポイントを指定します。次のマウント ポイント (およびその基本パスの下にあるサブディレクトリ) は、HTTP 配信が事前に許可されています。
| マウント ポイント | 処理内容 |
|---|---|
/admin |
Helix Administrator のページを配信します。詳細については、「Helix Administrator の起動」を参照してください。 |
/ramgen |
ブラウザから RealMedia 要求を取得します。「クライアント起動ユーティリティの使用方法」を参照してください。 |
/httpfs |
HTTP を使用して任意のメディアや HTML ページを配信します。 |
/viewsource |
ソース情報とマークアップを示す HTML ページを送信します。「ソース情報の表示」を参照してください。 |
/encfs |
Helix Universal Server と Helix Producer とのあいだでポート設定をネゴシエートします。 |
/asxgen |
ブラウザから Windows Media 要求を取得します。「クライアント起動ユーティリティの使用方法」を参照してください。 |
/nscfile |
Windows Media マルチキャストを起動します。「マルチキャスト チャネルの定義」を参照してください。 |
/scalable |
ブラウザからスケーラブル マルチキャスト要求を取得します。マルチキャストを設定するときに自動的に追加されます。「スケーラブル マルチキャストへのリンク」を参照してください。 |
| 注意 : 通常、あらかじめ構成されたマウント ポイントの設定を変更する必要はありません。マウント ポイントについては、「マウント ポイント」を参照してください。 |
| マウント ポイントの HTTP 配信を許可するには、以下の手順に従ってください。 |
/htmlpages のように、最初のスラッシュだけを含めます。Helix Universal Server は、特定の機能では Web サーバーにもなるため、独自の MIME タイプ セクションを持っています。次の表にないデータ タイプを HTTP で配信する場合は、Helix Universal Server の MIME タイプのリストを変更できます。
| MIME タイプ | 拡張子 |
|---|---|
audio/x-pn-realaudio |
ram |
image/gif |
gif |
image/jpg |
jpg、jpeg |
text/html |
html、htm |
text/plain |
txt |
video/quicktime |
mov |
| HTTP サーバーに MIME タイプを追加するには、以下の手順に従ってください。 |
ディストリビューテッドライセンス機能を使用すると、複数の Helix Universal Server で 1 つのライセンスを使用し、特定の機能を使用するストリームのプールを共有できます。たとえば、認証機能と広告ストリーミング機能はどちらも、ディストリビューテッドライセンス機能を使用できます。ライセンスを共有する複数の Helix Universal Server をライセンス グループといいます。ライセンス グループ内の接続プールがすべて使用されない限り、クライアントはサービスを拒否されません。
ディストリビューテッドライセンス機能を使用するときは、まず、メインの Helix Universal Server (Publisher) にメインのライセンス ファイルを配置します。次に、その他の Helix Universal Server (サブスクライバ) を設定します。サブスクライバは、プライマリ Publisher でライセンス情報を探します。プライマリ Publisher が使用できない場合、あるいは使用できる接続が非常に少ない場合、サブスクライバはセカンダリ Publisher を使用できます。
各 Helix Universal Server は、Publisher かサブスクライバかに限らず、固有の設定ファイルを持っています。手動または Helix Administrator によって、この設定ファイルを個別に編集できます。各サブスクライバが使用できる機能は共有ライセンスによって許可されている機能によって異なりますが、各 Helix Universal Server の構成ファイルを個別に変更できます。
| 注意 : 特定のネットワークまたは組織の中で複数のグループを設定することはできますが、ネットワークの外部で、あるいはファイヤーウォールを経由してこの機能を使用しないでください。 |
ライセンス グループの各 Publisher を定義するには、次の手順を実行します。設定する各 Publisher の IP アドレスと Helix Administrator ポートを知っている必要があります。Publisher として機能させる Helix Universal Server について、この手順を繰り返します。
| Publisher を設定するには、以下の手順に従ってください。 |
次の手順に従って、各サブスクライバを設定します。各 Publisher の IP アドレスと Helix Administrator ポートの値も知る必要があります。サブスクライバとして機能させる Helix Universal Server について、この手順を実行します。
| サブスクライバを設定するには、以下の手順に従ってください。 |
Publisher とサブスクライバの両方を設定した後で、Publisher、サブスクライバの順に再起動を行います。これにより、ディストリビューテッド ライセンス機能が有効になり、Helix Universal Server では、ストリーム数と利用できる機能がプールされます。
Publisher では、ライセンス グループ モニタに現在サブスクライバが使用している接続の数を表示できます。Publisher の Helix Administrator で [Logging & Monitoring (ロギングとモニタリング)] > [License Monitor (ライセンス モニタ)] の順にクリックします。[License Monitor (ライセンス モニタ)] ページが開き、Publisher とサブスクライバの数、および現在使用中の接続の数が表示されます。
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