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第 1 章 新機能

Helix Universal Server 9.0 アーキテクチャでは、サードパーティ ソリューションによる機能拡張、およびソリューションとの相互運用を簡単に行うことができます。この章では、Helix Universal Server の新機能と、前バージョンに対して追加された機能について説明します。

Helix Universal Server 9.0 の新機能

Helix Universal Server の最新バージョンには、次の機能が追加されました。

エイリアスの使用

エイリアスとは、URL で使用する実際のファイル名やディレクトリ パスの代わりに使用できる名前です。エイリアスを使用すると、公開 URL を簡略化できるだけでなく、実際のリソース名を公開 URL に明記せずに済みます。詳細については「エイリアスの設定」を参照してください。

コンテンツ キャッシュ機能

コンテンツ キャッシュ機能とは、収録済みのメディア ファイルを複数の Helix Universal Server 間で動的に転送できる機能です。この機能には、2 つの重要な利点があります。まず、ユーザーに近いところにコンテンツを転送できるため、再生品質が向上します。次に、ネットワークの末端にコンテンツをキャッシュできるため、配信コストを削減できます。詳細については「コンテンツ キャッシュ機能」を参照してください。

カスタム ロギング機能

カスタム ロギング機能は、レポートを柔軟に生成するためのシステムです。この機能では、テンプレートを使用して、取得する情報の種類、取得時点と頻度、情報の配信方法を定義します。テンプレートは、デフォルトを使用することも、独自に作成することもできます。詳細については第 17 章を参照してください。

SLTA

SLTA は、収録済みクリップをライブ イベントとしてストリームするための、新世代のツールです。前世代の G2SLTA に比べ、より多くのメディア形式をストリームできます。SLTA はトランスミッタとして動作し、ストリームを Helix Universal Server レシーバへとスプリットすることによって、堅牢なストリーム配信を可能にします。詳細については第 10 章を参照してください。

RTSP キャッシュ ディレクティブ

デフォルトにおいてプロキシは、Helix Universal Server でホスティングされたオンデマンド コンテンツとライブ ブロードキャストをすべて、キャッシュあるいはスプリットします。しかし、どちらも実行したくない場合があります。RTSP キャッシュ ディレクティブ機能を使用すると、オンデマンド コンテンツとライブ ブロードキャストに関するディレクティブを自分で定義でき、プロキシ デバイスに対してストリーミング メディアのキャッシュまたはスプリットを禁止することができます。詳細については、「プロキシに対するコンテンツのキャッシュまたはスプリットの制限」を参照してください。

冗長サーバー

この機能では、コンテンツ配信にあるレベルの冗長性を持たせることができます。デフォルトでは、RTSP 接続が切断すると、RealOne Player が発信側の Helix Universal Server に再接続しようとします。この方法に代わる手段として、RealOne Player が代用サーバーに接続するように指定することができます。詳細については「冗長サーバーの実装」を参照してください。

Windows Media ストリーミング

Helix Universal Server は、MMS (Microsoft Media Services プロトコル) または HTTP を使用して Windows Media 形式のデータを Windows Media Player にストリームできます。また、Helix Universal Server は HTTP で Windows Media Encoder に接続できるので、Windows Media ブロードキャストをほかの Helix Universal Server に送信 (スプリット) できます。このため、同一のストリーミング ネットワークで RealMedia、Windows Media、および QuickTime など複数のファイル形式を配信できます。

MPEG ストリーミング

Helix Universal Server は、MP3 および MPEG-4 コンテンツを配信できます。詳細については「MPEG Audio および MPEG Video」を参照してください。

SureStream スプリッティング

Helix Universal Server では、RealAudio や RealVideo のライブ ブロードキャストのスプリット時に帯域幅を節約できます。スプリッティングでは通常、ストリームを使用するクライアントがどのビット レートを必要としているかに関係なく、トランスミッタからレシーバに複数のビット レート ストリームを送信します。SureStream に基づくスプリットの場合、クライアントが要求したビット レートだけを実際にネットワークでレシーバに送信します。詳細については「SureStream に基づくスプリット」を参照してください。

RealOne Player 統計情報

新しいクライアント統計 type 4 では、RealOne Player 専用の再生情報を収集します。収集される情報としては、各ストリームのパケットおよび帯域幅、TurboPlay を使用した場合の結果などです。詳細については「統計 type 4」を参照してください。

バージョン 8 からの機能について

ここでは、以前の Real Syatem Server バージョン 8 に追加された機能の中で、今回の Helix Universal Server バージョン 9.0 にも含まれている機能について説明します。

ディストリビューテッドライセンス機能

この機能によって、1 つの組織に属する Helix Universal Server 一式で同一のライセンス ファイルを使用できます。接続プールを共有した状態で、各 Helix Universal Server で個別に機能を設定できます。詳細については「ディストリビューテッドライセンス機能」を参照してください。

ポート ヒンティング

「HTTP クローキング」 のみで Helix Universal Server コンテンツを受信可能なクライアントのために、接続を試みることのできるサーバー ポートの一覧を示す URL を作成できます。この方法によってクライアントは、接続用の正しいポートの識別に無駄な時間をかけなくて済みます。詳細については「標準以外のポートによる通信の処理」を参照してください。

冗長エンコーダ

Helix Universal Server の入力として複数のソースを並行して使用できます。1 つのストリームが使用できなくなった場合、Helix Universal Server はすべてのユーザーを次に使用可能なストリームへと自動的に切り替えます。詳細については、「ブロードキャスト冗長性の使用方法」を参照してください。

スプリッティング

スプリット機能が改められ、スケーラビリティと信頼性が強化されました。特に重要な点は、トランスミッタとレシーバとの間でマルチキャストが可能になったことです。前バージョンの Helix Universal Server でスプリッティングを使用していた場合、詳細については「RealServer 7 以前の製品からのアップグレード」を参照してください。

QuickTime などのデータ タイプのサポート

RealServer 8 および Helix Universal Server バージョン 9 では、MPEG Audio (MP3) や Macromedia Flash バージョン 4 など、サポート対象のデータ タイプが広がりました。QuickTime バージョン 4 以上のファイルは、Apple の QuickTime 4 以上のプレイヤーにストリーミングできます。

アップグレードの留意事項

ここでは、以前のバージョンから今回の Helix Universal Server へとアップグレードする場合の留意事項を説明します。

バージョン 8 との互換性

今回の Helix Universal Server と RealServer 8 との間には、特に互換性の問題はありません。よって、バージョン 8 の設定ファイルは今回の Helix Universal Server で使用可能です。この場合、Helix Universal Server の新機能は有効にはなりませんが、既存の機能は有効です。つまり、インストールした新しいバージョンで古い設定ファイルを使用し、必要な新機能を個別に有効化することによって、新しいバージョンに移行することができます。

ヒント: スプリッティングなどサーバー間の機能については、同じバージョンのサーバ製品の使用を推奨します。

RealServer 7 以前からのアップグレード

Helix Universal Server バージョン 9 は、スプリット機能を除いて、RealServer 3 から 7 までとの間に完全な互換性があります。スプリット機能については、Helix Universal Server 8 以降多くの変更を加えたため、ストリームが経由する各ノード (トランスミッタ、中継サーバー、およびレシーバ) では、Helix Universal Server を実行する必要があります。RealServer 7 以前の製品からアップグレードする場合、スプリッティングに使用するリンクがすべて変更されているので注意してください。また今回から、「ソース」 と「スプリッタ」はそれぞれ、「トランスミッタ」および「レシーバ」と呼びます。

詳細情報: 「スプリット コンテンツへのリンク」を参照してください。

デフォルトのインストール ディレクトリ

Windows の場合、Helix Universal Server は次のデフォルトの場所にインストールされます。これは、以前のバージョンの Helix Universal Server のインストール パスとは異なります。

C:\Program Files\Real\Helix Server

デフォルトの場所を選択した場合、「別のディレクトリへのアップグレード」に従って既存のコンテンツを新しいディレクトリに移動する必要があります。

従来の帯域幅ネゴシエーション

SureStream RealAudio と RealVideo の導入以前は、帯域幅ネゴシエーションを処理するために、使用可能な各帯域幅に対してファイルを 1 つずつ作成し、すべてのファイルに .rm という拡張子を付けて、1 つのディレクトリに配置していました。各ファイルには、エンコーディングの圧縮アルゴリズムに従って名前を付けていました。アップグレード前のバージョンで古いスタイルの帯域幅ネゴシエーションを使用していた場合、新しい Helix Universal Server も古いディレクトリ構造を読み取り、自動的に帯域幅のネゴシエーションを行います。


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