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第 2 章 ストリーミング メディアの基本

この章では、ストリーミング メディアについて紹介し、Helix Producer によるストリーミング メディアの作成方法について説明します。ストリーミングの動作方法、Helix Producer で作成できるストリーミング メディアの種類、ストリーミングで使用できるさまざまな RealNetworks の製品について簡単に説明します。

ストリーミング メディアとは何か

ストリーミング メディアは RealMedia と呼ばれ、RealAudio® または RealVideo® と別々に呼ばれることもあります。ストリーミング メディアが登場するまで、オーディエンスがメディア ファイルを楽しむには、そのファイルがインターネットやネットワーク サーバーからダウンロードされるまで待つ必要がありました。 ストリーミングメディアによって、オーディエンスはほとんど待ち時間なくメディアを試聴できるようになりました。

ストリーミング クリップでは、情報は小さなパケットとして、ネットワーク接続上を送信されます。ユーザーは情報のパケットを「ストリーム」受信し、プレイヤーで少しずつメディアが再生されます。 したがって、ストリーミングされているということはユーザーにはほとんどわからないようになっています。 このプロセスは、映画を見るのと類似しています。フィルムの各フレームが各データパケットに相当します。 映写機を通して各フレームがまとまって再生されると、フィルムが一連のまとまりとして認識されます。

ストリーミング メディア作成の方法

Helix Producer では、「エンコーディング」と呼ばれる処理によってストリーミング メディアのデータ パケットを作成します。エンコーディングでは、「コーデック」 (コンプレッション/デコンプレッション アルゴリズム) を使い、ソース メディアがストリーミング メディアに変換されます。 この処理の全体を以下の手順にまとめて示します。

  1. Helix Producer はソース メディアをファイルまたはライブのオーディオ/ビデオとして受け取ります。
  2. Helix Producer は、コーデックを使用してメディアソースのデータをパケットに圧縮します。
  3. データパケットは、インターネットまたはネットワークを通してユーザーにストリームされます。
  4. ユーザー側では同じコーデックを使用して、再生可能なメディアに復元します。

オーディオとビデオのストリーミングをエンコードするのに必要な手順は似ているように見えますが、Helix Producer ではメディア タイプによる基本的な違いがあります。

オーディオをエンコードするほうが、ビデオをエンコードするのに比べてずっとシンプルです。基本的なストリーミング オーディオ クリップは、オーディオ ファイルやライブ オーディオ ソースを入力として使用して作成されます。Helix Producer では、さまざまなオーディオ コーデックを使い、標準的なオーディオをストリーム可能な形式に変換します。

標準的なビデオをストリーミング メディアに変換するほうが、Helix Producer にとってずっと複雑な作業です。RealVideo クリップは、ビデオ ファイルを変換したり、ビデオ カメラやビデオ カセット プレーヤーなどのビデオ ソースからビデオ キャプチャ カード経由でお使いのコンピュータにキャプチャしたりして作成されます。 Helix Producer ではビデオのさまざまな属性—フレーム レート、モーションの種類、イメージのサイズなど—を、ビデオ コーデックを使用して RealVideo クリップに変換します。さらに、ビデオにオーディオ データが含まれる場合は、オーディオ コーデックを使用して変換する必要もあります。

対象とするオーディエンス

Helix Producer で入力メディア データを圧縮する前に、対象とするオーディエンスについて理解しておく必要があります。オーディエンスは、オーディエンスが接続するときのビット レートによって定義されます。たとえば、56 kbps のダイアルアップ モデムを使うユーザーがストリームに接続する場合、このユーザーは「56k モデム オーディエンス」のメンバーになります。一オーディエンスだけを対象とする場合は、単一のビット レートが対象となります。

単一ビット レートのストリーミング

単一ビット レートのストリーミング

データを圧縮すると欠落する情報があるため、適切なオーディエンスを選択することは、保持するソース データの量を決めるうえで重要です。Helix Producer の SureStream テクノロジを使用すると、できるだけ多くのオーディエンスを対象にでき、すべてのユーザーに対して、使用する帯域幅に最適な音声や映像を提供できます。

SureStream ストリーミング

SureStream ストリーミング

SureStream を使用する利点があります。 複数のオーディエンスを対象として記録された単一の RealMedia クリップの作成や、ネットワークの状態が不良の場合に自動的に低い帯域幅に切り替えられるクリップの作成ができます。SureStream RealMedia ファイルでは、これらの機能を活用する数種類のストリームを組み合わせることができます。

たとえば、56 kbps、112 kbps、および 256 kbps のオーディエンスに対応する 1 つのクリップを記録すると、RealOne Player ではユーザーの接続速度に応じて自動的に適切なストリームを使用します。すべてのストリームが 1 つの RealMedia ファイルに保存されます。

その他の RealNetworks 製品について

Helix Producer は、RealNetworks ソフトウェア製品ファミリーのメンバーです。 3 つの構成要素が協調してメディアをストリームします。

これらの RealNetworks 製品が協調する様子を下図に示します。

RealNetworks のソフトウェア製品

RealNetworks のソフトウェア製品

エンコーディングと SMIL

RealNetworks 製品を使って、ストリーミング メディアを作成するとします。「コンテンツ クリエータ」としては、Helix Producer を使用します。この製品や、ほかの類似製品を使用すると、オーディオやビデオを Helix Universal Server でストリームできるように RealMedia にエンコードできます。

また、SMIL (Synchronized Multimedia Integration Language) ファイルを作成し、複数のクリップを 1 つのプレゼンテーション内で同期させることもできます。SMIL は拡張可能なマークアップ言語で、ストリーミング メディア クリップのタイミングを合わせたり制御したりするための標準的なマークアップ言語として設計されています。SMIL ファイルでは、2 つ以上のメディア クリップを並行に (同時に)、または順番に、配置して再生するように調整します。SMIL の詳細と、SMIL による RealMedia の作成方法については、『RealNetworks プロダクション ガイド』を参照してください。

Helix Universal Server

Web サーバーが、インターネットを介して Web ブラウザにページを配信するように、Helix Universal Server はストリーミング メディア クリップをオーディエンスに提供します。メディア クリップをダウンロードするのではなく、ストリームすることができます。コンテンツをストリームすることで、ユーザーはほとんど待たずにクリップを見始めることができ、ファイル全体をダウンロードし終わるまで待つ必要がありません。

コンテンツを配信するには、2 つの方法があります。オンデマンドか、ライブでブロードキャストするか、どちらかの配信方法が可能です。オンデマンドでは、オーディエンスが必要とするよりも前に、RealMedia コンテンツをエンコードしておきます。ライブ ブロードキャストでは、オーディエンスが再生するのと同時に RealMedia をエンコードしていきます。どちらの配信方法でも、Helix Universal Server と Helix Producer を併せて使用します。

クライアント ソフトウェア

RealOne Player などのクライアントでは、ストリームされたメディアを再生します。Helix Universal Server では、QuickTime Player と Windows Media Player にコンテンツをストリームすることもサポートしています。


RealNetworks, Inc. © 2002 RealNetworks, Inc.
詳細については、RealNetworks を参照してください。
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