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第 6 章 エンコーディング ジョブの出力の定義

この章では、エンコーディング ジョブの出力先を定義する方法を説明します。エンコード済み出力をオンデマンド ストリーミング用の RealMedia ファイルとして保存したり、ライブ ブロードキャスト用に Helix Universal Server へ送信したりできます。この章では、両方の宛先のタイプをセット アップする方法を説明します。 そして、視聴者に送信するアウトプット クリップに関する情報を設定する方法を説明します。

概要 : 出力と宛先

ジョブの出力とは、Helix Producer で入力メディア ソースから作成した、エンコード済みのメディアのことです。エンコードされたらどこに出力するかを定義するには、エンコード済みメディアの宛先を指定します。出力に定義できる宛先には、RealMedia ファイルと Helix Universal Server の 2 種類あります。 オンデマンド ストリーミング用にエンコーディングするときには、ファイルが使用されます。 ライブ ブロードキャスト用にエンコーディングするときには、サーバーが使用されます。

ジョブの出力の宛先

ジョブの出力の宛先

出力には複数の宛先を指定でき、それぞれがエンコード済みメディアを受け取ります。メイン ウィンドウでは、出力のリストに表示されているジョブ用に定義された、宛先の一覧を確認できます。

出力に追加したそれぞれの宛先は、独立しています。ある宛先にエンコード済みデータが到達しないという問題があっても、ほかの宛先ではデータを受信し続けます。 たとえば、宛先サーバーと宛先ファイルの両方を追加した場合、 宛先サーバーへの接続が失われると、Helix Producer は宛先ファイルに出力を送信し続けます。

RealMedia ファイルの作成

Helix Producer でエンコード済み出力を RealMedia ファイルとして保存するように指定することで、RealMedia ファイルを宛先として使用できます。RealMedia ファイルとは、あとで Helix Universal Server に配置し、オーディエンスにストリームするために保存されるファイルのことです。あとで利用するためにこの方法でファイルをエンコーディングすることを、オンデマンド エンコーディングといいます。つまり、オーディエンスは、要求したときにそのコンテンツを体験できるのです。オンデマンド エンコーディングは、主にRealMedia ファイルを宛先として利用するために使われます。

RealMedia ファイルを宛先として利用する別の用途には、ライブ ブロードキャストの実施があります。この方法では、Server Destination と RealMedia ファイルの両方を宛先としてセット アップします。サーバーに送信されたエンコード済み出力そのものが、ファイルとしてリアルタイムに保存されます。このようにして、ライブ ブロードキャストは永続的な形式で格納され、ブロードキャストの終了後にオンデマンドでストリームすることができます。

RealMedia ファイルにエンコードするもう 1 つの利点は、エンコードが済んだらコンテンツを表示できることです。エンコードしたオーディオやビデオが期待に沿わない場合は、エンコーディング設定を調整し、もう一度エンコードすることができます。

RealMedia ファイルを宛先として定義するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add File Destination (ファイルの宛先を追加)] をクリックします。
  2. [Save As (名前を付けて保存)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. RealMedia ファイルを格納するディレクトリに移動します。
  4. ファイル名を入力します。 拡張子は、Helix Producer によって自動的に付加されます。
  5. 注意 : 通常の RealMedia ファイルは、拡張子 .rm を付加して保存します。 しかし、可変ビット レート (VBR) のメディア ファイルをエンコーディングする場合は、通常の RealMedia ファイルと区別するために、Helix Producer では .rmvb を拡張子にして保存します。 VBR ファイルの詳細については、「VBR エンコーディングについて」を参照してください。

  6. [Save (保存)] をクリックします。
  7. 新規の宛先ファイルが、[Output (出力)] リストに表示されます。そのジョブに既存の宛先がある場合、新規の宛先は、リストの既存の宛先の下に表示されます。

RealMedia ファイルのサイズ

RealMedia ファイルのサイズは、エンコーディング設定で選択した内容によって決まります。一般に、エンコード済み出力の品質を向上するように Helix Producer で設定すると、RealMedia ファイルのサイズが大きくなります。 ファイルサイズに影響を与える可能性のある設定は、次のとおりです。

上記の設定の変更方法についての詳細は、「第 7 章 : エンコーディング ジョブ用のオーディエンスの選択」を参照してください。

RealMedia ファイルがオペレーティング システムのファイルサイズの上限 (Windows では 4 GB、Linux では 2 GB) に達すると、新しく別のファイルが作成されます。 新しいファイル名は、前のファイル名に「1」が付加された名前になります。(たとえば、file.rmfile1.rm のようになります)。 SMIL ファイルを使用してこれらのファイルを結合することができます。 詳細については、『RealNetworks プロダクション ガイド』を参照してください。

サーバーへのライブのブロードキャスト

Helix Universal Server をエンコード済み出力の宛先として使うことができます。このとき、エンコード済みのストリーミング メディアは直接サーバーに送信され、まもなくオーディエンスに送信されます。このエンコーディング方法を、ライブ ブロードキャストといいます。

ライブ ブロードキャスト

ライブ ブロードキャスト

ライブブロードキャストを開始するには、サーバーについての情報を Helix Producer に伝える必要があります。このデータベースを Server Destination と呼びます。ジョブには複数の Server Destination を追加できます。ジョブに、そのジョブ用に定義された Server Destination が複数ある場合、エンコード済みメディアが同時に各サーバーに送信されます。

Server Destinations には 2 通りの使い方があります。

  1. そのエンコーディング ジョブに対する Server Destination を作成する。
  2. この方法を使う場合は、サーバーを宛先としてセット アップしますが、その設定をほかのジョブで使うことはできません。

  3. サーバー テンプレートを宛先として使用する。
  4. 将来のエンコーディング ジョブで Server Destination を使う場合は、その Server Destination をサーバー テンプレートとして保存できます。この方法では、Server Destination で定義したすべての設定がファイルに格納され、そのファイルがコンピュータに保存されます。詳細については、「サーバー テンプレートの使用」を参照してください。

以下では、使用可能なさまざまなブロードキャストの方法を定義し、それぞれの方法について Server Destination をセットアップする方法を説明します。 それらの方法をまとめて示すと次のようになります。

アカウントベースのプッシュ ブロードキャストのセット アップ

アカウントベースのプッシュ ブロードキャストとは、サーバーからオーディエンスへ、エンコード済みのストリーミング メディアを伝送する標準的な方法です。Helix の新機能である信頼性を必要としながらも、簡単なセット アップ方法を必要とするようなときに、最適な選択です。

プッシュ ブロードキャストの主な利点は、視聴者がサーバーに接続したときに、Producer がサーバーに接続することで起きる遅延がないということです。サーバーではブロードキャストの情報がインデックス化されているため、視聴者はデータをすばやく受信できます。

アカウントベースのブロードキャストにおける Helix Producer、Helix Universal Server、および RealOne Player の相互作用を下図に示します。

アカウントベースのプッシュ ブロードキャスト モデル

アカウントベースのプッシュ ブロードキャスト モデル

手順 1 では、Helix Producer が、Helix Universal Server と初期接続を確立します。この接続で、Helix Producer は、サーバーが認証しようと試みるユーザー名とパスワードを送信します。

手順 2 では、ブロードキャストが認証されたら、同じ初期接続で、Helix Universal Server が Helix Producer に情報を返します。この情報で、次の手順でブロードキャスト接続を作成する方法を、Helix Producer に通知します。

手順 3 では、ブロードキャスト接続が Helix Producer と Helix Universal Server との間で作成されます。ブロードキャストが始まると、RealOne Player がブロードキャストを要求したかどうかにかかわらず、エンコード済みのパケットが Helix Universal Server に送信されます。

手順 4 では、オーディエンスが、自身の RealOne Player を使用して、サーバーからのブロードキャストを要求します。

手順 5 では、Helix Universal Server が、受信したエンコード済みのパケットを、オーディエンスの RealOne Player に送信します。RealOne Player はデコードを開始し、ストリーミング メディアのブロードキャストを再生します。

サーバーを使用したライブ ブロードキャストを設定した経験が浅い場合には、このタイプのブロードキャストを推奨します。ブロードキャストの宛先である Helix Universal Server に関して最小限の情報だけで使用できるからです。 ブロードキャストをセットアップするのに必要な以下の情報を、サーバー管理者から入手します。

アカウントベース ログインによるプッシュ Server Destination をセット アップするには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add Server Destination (サーバーの宛先を追加)] をクリックします。
  2. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Destination Name (宛先名)] を入力します。
  4. この名前が、メイン ウィンドウの [Output (出力)] セクションに表示されます。また、設定をサーバー テンプレートとして保存する場合は、テンプレートの名前になります。

  5. エンコード済み出力の [Stream Name (ストリーム名)] を入力します。 これが、ライブ ブロードキャストで使用されるファイル名になります。
  6. [Beroadcast Method (ブロードキャスト方法)] から、[Push, Account-Based Login (Helix Server) (プッシュ、アカウントベース ログイン (Helix Server))] をクリックします。
  7. 使用する接続プロトコルの種類を選択します。利用できるプロトコルの説明は、「トランスポート プロトコルについて」を参照してください。
  8. 設定を説明した次のリストを使い、Server Destination のもう 1 つの [Broadcast Method Settings (ブロードキャスト方法の設定)] に入力します。
    1. [Server Address (サーバー アドレス)]
    2. ブロードキャストに用いられる Helix Universal Server の IP アドレスや名前 (例 : server.real.com)。

    3. [Path (パス)]
    4. 視聴者がアクセスできるブロードキャストのある、Helix Universal Server 上のディレクトリ パス (例 : /mydirectory)。 この設定は省略可能です。

    5. [Port (ポート)]
    6. パケットが送られる Helix Universal Server 上のポートです。デフォルトは 80 です。

    7. [Username (ユーザー名)]
    8. サーバーへの接続認証で使用される名前。

    9. [Password (パスワード)]
    10. サーバーに接続するために必要なパスワード。将来同じサーバーに接続するときのために、パスワードを保存するように選択できます。

  9. ブロードキャスト オプションの詳細を設定する必要がある場合は (上級ユーザーのみに推奨)、[Advanced Options (オプションの詳細)] ボタンをクリックします。詳細については、「ブロードキャスト オプションの詳細」を参照してください。
  10. (省略可能) これらの設定をサーバー テンプレートとして保存するには、以下の手順に従ってください。
    1. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
    2. [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
    3. Server Destination がサーバー テンプレートとして保存され、ほかのエンコーディング ジョブで使うことができるようになります。

  11. [OK] をクリックし、Server Destination を保存します。

ブロードキャスト オプションの詳細

以下のオプションでは、ブロードキャスト ストリームの異なった観点を定義することができます。 ブロードキャストの再接続試行回数、Helix Producer と Helix Universal Server の間で共有される情報の内容と頻度、および損失データからブロードキャストを保護する方法などを調整できます。

これらのオプションを設定するには、[Advanced Options - Push (オプションの詳細 - プッシュ)] ダイアログ ボックスを使用します。 このダイアログボックスを開くには、[Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスの [Advanced Options (オプションの詳細)] ボタンをクリックします。

以下のオプションの詳細を設定することができます。

[Attempt to Reconnect (再接続の試行)]

TCP では、接続が失われたらサーバーへの再接続試行を Helix Producer に強制的に行わせるオプションがあります。 Helix Producer が再接続を試みる間隔も指定できます。

[Metadata Resend Interval (メタデータ再送信間隔)]

Helix Producer は、メタデータ (ストリームに関するシンプルなテキスト情報) をサーバーに定期的に送信します。Helix Universal Server は、ストリームを正しくブロードキャストする前に、この情報を受信する必要があります。

この値を設定すると、メタデータのテキストをストリームで送信する頻度が決まります。 結果として、この値は、何らかの理由でストリームが接続解除された場合に Helix Universal Server が再接続するまでの時間に影響します。

[Statistics Update Interval (統計更新間隔)]

Helix Universal Server は、ブロードキャスト中に Helix Producer に対してさまざまな統計を返送します。 このオプションでは、更新の間隔を指定できます。

[Listen Address (リッスン アドレス)]

これは、お使いのコンピュータの IP アドレスです。Helix Producer は、Helix Universal Server からの再送信要求をこのアドレスでリッスンします。 ドロップダウン リストから IP address を 1 つ選びます。

[Allow Helix Universal Server Packet Resend Requests (Helix Universal Server にパケット再送信要求を許可する)]

この設定をオンにすると、Helix Producer で、失われたデータ パケットに対する Helix Universal Server からの再送信要求を許可します。 Helix Universal Server にも同様のオプションがあります。Helix Universal Server でこのオプションがオンになっていない場合は、ここでの設定は無効です。

[Forward Error Correction Percentage (転送エラー修正率)]

FEC パケットは、ストリームでパケット損失を発生しにくくするために使われます。FEC パケットに先に送信したパケットの冗長な情報を含めることで、実現しています。 この冗長な情報は、パケット損失が発生した場合に、ストリームを再構築するために使われます。

この値は、FEC パケットの割合を示します。FEC パケットの割合を大きくすると、処理できるパケット損失が増えます。100% に設定すると、パケット損失を防ぐために冗長ストリームを作成することになります。

[Forward Error Correction Latency (転送エラー修正待ち時間)]

FEC 率が 100% のときは冗長ストリームが作成されますが、FEC 待ち時間では各冗長パケットを分離する秒数を定義します。

[Multicast Time to Live (マルチキャスト TTL)]

この値は、ストリームが阻止される前に越えることのできる、ルーターのホップ数を示します。この値を大きくすると、マルチキャストの送信制限を低く抑えられますが、安全性が低くなります。

トランスポート プロトコルについて

トランスポート プロトコルを設定するということは、Helix Producer に、Helix Universal Server と通信する方法を指定することです。選択したプロトコルによって、ブロードキャストが始まったら、どのような方法でデータが (パケットとして) 接続上を流れるのかが決まります。

サーバーに接続するときのプロトコルには UDP と TCP の 2 種類があります。

UDP について

UDP は「接続のない (コネクションレス)」プロトコルです。Helix Producer は、UDP を使用するときに、Helix Universal Server と定期的に通信して接続を維持する必要がありません。Helix Universal Server はデータのパケットを再送信してもらう必要があるときだけ、Helix Producer からのパケットを要求します。これにより、Helix Universal Server がパケットを送信して応答を待つ必要のある場合に発生する、Helix Universal Server の負荷を減らすことができます。このように、UDP を使うと、ブロードキャストのパフォーマンスを向上させることができます。

可能であれば UDP を使うようにしてください。ただし、ファイヤーウォールやほかのネットワーク機器で UDP パケットの自由な伝送を禁止している場合は、TCP (後述) が必要です。インターネット上でエンコードするとき、ファイヤーウォールに遭遇することがよくあります。

TCP について

TCP プロトコルは、UDP とは対照的に、「接続する」プロトコルです。TCP では、Helix Producer と Helix Universal Server との間で双方向の接続が存在します。つまり、伝送中にパケットが失われると、ネットワークがパケットの再送信を要求します。

TCP は信頼性のあるプロトコルですが、パケット損失に関しての責任は Helix Universal Server ではなくネットワーク層にあります。結果として、Helix Universal Server はパケットを再送信する方法や、ストリームに再送信パケットを入れるタイミングを制御することができなくなります。つまり、パケットがもう必要とされないとしても、ネットワークによって要求される時にパケットの再送状況が発生します (この間にストリームはデコードされています)。このような状況では、不必要にネットワークが使われ、効率性が低下します。

TCP は、パケット損失が一番多いファイヤーウォール越えで使うのが最適であり、ストリームを Helix Universal Server に最適に送信できるようになります。

パスワードのみによるプッシュ ブロードキャストのセット アップ

このタイプのブロードキャストが推奨されるのは、ライブ ブロードキャストをサーバーにセット アップした経験が豊富で、ブロードキャストに使用する予定のサーバーの管理者であるか、またはそのサーバーの管理者と共同で作業をする場合に限られます。

パスワードのみによるブロードキャストを使用する利点は、ブロードキャストの開始前に Helix Producer と Helix Universal Server の間での認証のための初期接続を確立しなくてもよいということです。 認証に必要なのはパスワードだけで、パスワードはブロードキャストと一緒に送られます。 しかし、サーバー自身にアクセスしなければ、パスワードのみによるブロードキャストをセットアップするのは困難です。初期接続ができなければ、ブロードキャストが失敗したときでも Helix Universal Server からのフィードバックを得られないからです。 また、セットアップに誤りがあった場合には、ブロードキャストはサーバーに到達できません。

パスワードのみによるブロードキャストにおける Helix Producer、Helix Universal Server、および RealOne Player の相互作用を下図に示します。

パスワードのみによる プッシュ ブロードキャスト モデル

パスワードのみによる プッシュ ブロードキャスト モデル

手順 1 では、正しいパスワードを使用したブロードキャスト接続が Helix Producer と Helix Universal Server との間で作成されます。ブロードキャストが始まると、RealOne Player がブロードキャストを要求したかどうかにかかわらず、エンコード済みのパケットが Helix Universal Server に送信されます。

手順 2 では、視聴者が、自身の RealOne Player を使用して、サーバーからのブロードキャストを要求します。

手順 3 では、Helix Universal Server が、受信したエンコード済みのパケットを、視聴者の RealOne Player に送信します。RealOne Player はデコードを開始し、ストリーミング メディアのブロードキャストを再生します。

このタイプのブロードキャストが推奨されるのは、ライブ ブロードキャストをサーバーにセット アップした経験が豊富な場合に限られます。

パスワードのみによるログインによるプッシュ Server Destination をセット アップするには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add Server Destination (サーバーの宛先の追加)] をクリックします。
  2. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Destination Name (宛先名)] を入力します。
  4. この名前が、メイン ウィンドウの [Output (出力)] セクションに表示されます。また、設定をサーバー テンプレートとして保存する場合は、テンプレートの名前になります。

  5. エンコード済み出力の [Stream Name (ストリーム名)] を入力します。 これが、ライブ ブロードキャストで使用されるファイル名になります。
  6. [Broadcast Method (ブロードキャストの方法)] から、[Push, Password-Only Login (Helix Server) (プッシュ、パスワードのみによるログイン (Helix Server)] をクリックします。
  7. 使用する接続プロトコルの種類を選択します。利用できるプロトコルの説明は、「トランスポート プロトコルについて」を参照してください。
  8. 設定を説明した次のリストを使い、Server Destination のもう 1 つの [Broadcast Method Settings (ブロードキャスト方法の設定)] に入力します。
    1. [Server Address (サーバー アドレス)]
    2. ブロードキャストに用いられる Helix Universal Server の IP アドレスや名前 (例 : server.real.com)。

    3. [Path (パス)]
    4. 視聴者がアクセスできるブロードキャストのある、Helix Universal Server 上のディレクトリ パス (例 : /mydirectory)。 この設定は省略可能です。

    5. [Port Range (ポート範囲)]
    6. パケットが送信される、サーバー上のポート範囲を指定します。複数のポート範囲を使うと、ソケットのメモリにかかる負荷を最小限に抑えることができ、過負荷になったポートでサーバーがパケットをドロップすることを防ぎます。デフォルトの範囲は、30001 〜 30020 です。

    7. [Password (パスワード)]
    8. サーバーに接続するために必要なパスワード。将来同じサーバーに接続するときのために、パスワードを保存するように選択できます。

  9. ブロードキャスト オプションの詳細を設定する必要がある場合は (上級ユーザーのみに推奨)、[Advanced Options (オプションの詳細)] ボタンをクリックします。詳細については、「ブロードキャスト オプションの詳細」を参照してください。
  10. (省略可能) これらの設定をサーバー テンプレートとして保存するには、以下の手順に従ってください。
    1. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
    2. [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
    3. Server Destination がサーバー テンプレートとして保存され、ほかのエンコーディング ジョブで使うことができるようになります。

  11. [OK] をクリックし、Server Destination を保存します。

マルチキャスト プッシュ ブロードキャストのセット アップ

このタイプのブロードキャストが推奨されるのは、ライブ ブロードキャストを Helix Universal Server にセット アップした経験があり、ブロードキャストに使用する予定のサーバーの管理者である場合に限られます。

マルチキャストは、ネットワーク上のブロードキャスト用に設計されています。多くのサーバーがストリーミングデータを受け取ることができます。1 つのストリームを各サーバーに送信するのではなく、同じストリームがすべてのサーバーで受信されます。これにより、複数のサーバーで RealMedia コンテンツをストリームするときに、ネットワークの帯域幅が消費されず、サーバーの負荷を抑えることができます。

マルチキャスト プッシュ モデル

マルチキャスト プッシュ モデル

マルチキャストを使わなければ、Helix Producer は各サーバーに対して別々のブロードキャストを送信します。 そのため、前述の図では5つの異なったブロードキャストになります。

マルチキャスト ブロードキャストは、双方向接続が不可能な片方向のサテライト ネットワーク上でのブロードキャストにも使用できます。

マルチキャスト プッシュ Server Destination をセット アップするには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add Server Destination (サーバーの宛先を追加)] をクリックします。
  2. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Destination Name (宛先名)] を入力します。
  4. この名前が、メイン ウィンドウの [Output (出力)] セクションに表示されます。また、設定をサーバー テンプレートとして保存する場合は、テンプレートの名前になります。

  5. エンコード済み出力の [Stream Name (ストリーム名)] を入力します。 これが、ライブ ブロードキャストで使用されるファイル名になります。
  6. [Beroadcast Method (ブロードキャスト方法)] から、[Push, Multicast (Helix Server) (プッシュ、マルチキャスト (Helix Server))] をクリックします。
  7. 設定を説明した次のリストを使い、Server Destination の [Broadcast Method Settings (ブロードキャスト方法の設定)] に入力します。
    1. [Multicast Address (マルチキャスト アドレス)]
    2. Helix Producer がブロードキャストするマルチキャスト IP アドレス。 このアドレスは、各サーバーがブロードキャストにアクセスするために使用する「仮想」 IP アドレスです。

    3. [Path (パス)]
    4. 視聴者がアクセスできるブロードキャストのある、Helix Universal Server 上のディレクトリ パス (例 : /mydirectory)。 この設定は省略可能です。

    5. [Port Range (ポート範囲)]
    6. パケットが送信される、サーバー上のポート範囲を指定します。複数のポート範囲を使うと、ソケットのメモリにかかる負荷を最小限に抑えることができ、過負荷になったポートでサーバーがパケットをドロップすることを防ぎます。デフォルトの範囲は、30001 〜 30020 です。

    7. [Password (パスワード)]
    8. サーバーに接続するために必要なパスワード。将来同じサーバーに接続するときのために、パスワードを保存するように選択できます。

  8. ブロードキャスト オプションの詳細を設定する必要がある場合は (上級ユーザーのみに推奨)、[Advanced Options (オプションの詳細)] ボタンをクリックします。詳細については、「ブロードキャスト オプションの詳細」を参照してください。
  9. (省略可能) これらの設定をサーバー テンプレートとして保存するには、以下の手順に従ってください。
    1. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
    2. [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
    3. Server Destination がサーバー テンプレートとして保存され、ほかのエンコーディング ジョブで使うことができるようになります。

  10. [OK] をクリックし、Server Destination を保存します。

プル ブロードキャストのセット アップ

プル ブロードキャストは、プッシュ ブロードキャストとは異なり、RealOne Player がブロードキャストを要求するまで、Helix Universal Server との接続が作成されません。ブロードキャストは依然としてエンコードされますが、要求があるまでサーバーに送出されません。

この方法では、接続のサーバ側からのブロードキャストをほぼ制御できます。ブロードキャストを常に利用する必要があっても、めったに再生しない場合に、この方法は最適です。これは、最初の RealOne Player がブロード キャストを要求し、Helix Universal Server がその要求を Helix Producer にリレーし、Helix Producer が Helix Universal Server にブロードキャストを送信するのに時間がかかるためです。 もう 1 つの利点は、リクエストされるまではブロードキャストが配信されないため、帯域幅を節約できます。

プル ブロードキャストにおける Helix Producer、Helix Universal Server、および RealOne Player の相互作用を下図に示します。

プル ブロードキャストの詳細

 プル ブロードキャストの詳細

手順 1 では、Helix Producer がライブ ストリーミング メディアのエンコーディングを開始します。ただし出力はブロードキャストとして送出されません。

手順 2 では、オーディエンスが、自身の RealOne Player を使用して、Helix Universal Server からのブロードキャストを要求します。

手順 3 では、Helix Universal Server が Helix Producer に対し、ブロードキャストを開始するように要求します。この要求で、Helix Universal Server はブロードキャストの開始に必要な情報を送信します。また、ブロードキャスト接続が作成されると、Helix Universal Server は、RealOne Player がブロードキャストを要求するかぎりブロードキャストが続くように、要求を送信し続けます(キープ アライブ リクエスト)。

手順 4 では、ブロードキャスト接続が Helix Producer と Helix Universal Server との間で作成されます。ブロードキャストは、Helix Producer が Helix Universal Server からの継続要求を、指定した時間内に受信しなくなるまで続きます。

手順 5 では、Helix Universal Server が、受信したエンコード済みのパケットを、視聴者の RealOne Player に送信します。RealOne Player はデコードを開始し、ストリーミング メディアのブロードキャストを再生します。

プル Server Destination をセット アップするには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add Server Destination (サーバーの宛先を追加)] をクリックします。
  2. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Destination Name (宛先名)] を入力します。
  4. この名前が、メイン ウィンドウの [Output (出力)] セクションに表示されます。また、設定をサーバー テンプレートとして保存する場合は、テンプレートの名前になります。

  5. エンコード済み出力の [Stream Name (ストリーム名)] を入力します。 これが、ライブ ブロードキャストで使用されるファイル名になります。
  6. [Beroadcast Method (ブロードキャスト方法)] から、[Pull (Helix Server) (プル (Helix Server))] をクリックします。
  7. 設定を説明した次のリストを使い、Server Destination の [Server Settings (サーバーの設定)] に入力します。
    1. [Local IP Address (ローカル IP アドレス)]
    2. Helix Universal Server がエンコード済みストリームを検索する Helix Producer コンピュータの IP アドレス。 ドロップダウン リストから IP アドレスを 1 つ選びます。

    3. [Path (パス)]
    4. 視聴者がアクセスできるブロードキャストのある、Helix Universal Server 上のディレクトリ パス (例 : /mydirectory)。 この設定は省略可能です。

    5. [Producer Listening Port (Producer のリッスン ポート)]
    6. Helix Universal Server がエンコード済みストリームを検索する Helix Producer コンピュータのポート。

    7. [Password (パスワード)]
    8. サーバーからの接続を認証するために使われるパスワード。 パスワードを保存するように選択することもできます。

  8. 次のオプションを設定する必要がある場合は (上級ユーザーのみに推奨)、[Advanced Options (オプションの詳細)] をクリックします。
  9. [OK] をクリックし、[Advance Options - Push (オプションの詳細 - プッシュ)] ダイアログ ボックスを閉じます。
  10. (省略可能) これらの設定をサーバー テンプレートとして保存するには、以下の手順に従ってください。
    1. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
    2. [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
    3. Server Destination がサーバー テンプレートとして保存され、ほかのエンコーディング ジョブで使うことができるようになります。

  11. [OK] をクリックし、Server Destination を保存します。

旧式ブロードキャストのセット アップ

Helix Universal Server の旧式バージョン (version 8 以前) に接続する前に、Helix Universal Server について重要な情報を知っておく必要があります。以下の手順で、簡単なブロードキャストをセット アップするために必要な、サーバーの主な情報を示します。サーバー管理者や、インターネット サービス プロバイダがサーバーへのアクセスを提供している場合は、適切な情報を入手します。または、管理者が作成したサーバー テンプレートを利用します。詳細については、「サーバー テンプレートの使用」を参照してください。

旧式プッシュ Server Destination をセット アップするには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add Server Destination (サーバーの宛先を追加)] をクリックします。
  2. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Destination Name (宛先名)] を入力します。
  4. この名前が、メイン ウィンドウの [Output (出力)] リストに表示されます。また、設定をサーバー テンプレートとして保存する場合は、テンプレートの名前になります。

  5. エンコード済み出力の [Stream Name (ストリーム名)] を入力します。
  6. [Broadcast Method (ブロードキャストの方法)] から、[Legacy Push (8.x、7.x、G2) (旧式プッシュ (8.x、7.x、G2))] をクリックします。
  7. 設定を説明した次のリストを使い、Server Destination の [Broadcast Method Settings (ブロードキャスト方法の設定)] に入力します。
    1. [Server Address (サーバー アドレス)]
    2. ブロードキャストに用いられる Helix Universal Server の IP アドレスやドメイン (例 : server.mycompany.com)。

    3. [Path (パス)]
    4. 視聴者がアクセスできるブロードキャストのある、Helix Universal Server 上のディレクトリ パス (例 : /mydirectory)。 この設定は省略可能です。

    5. [Port (ポート)]
    6. Helix Universal Server がブロードキャストされたストリーム用に接続を許可するためのポート番号 (例 : 4040)。

    7. [User Name (ユーザー名)]
    8. サーバーに接続するためのログイン名。このログイン名は、サーバー管理者が作成します。

    9. [Password (パスワード)]
    10. サーバーに接続するために必要なパスワード。将来同じサーバーに接続するときのために、パスワードを保存するように選択できます。

    11. 使用する接続プロトコルの種類を選択します。利用できるプロトコルの説明は、「トランスポート プロトコルについて」を参照してください。

  8. (省略可能) これらの設定をサーバー テンプレートとして保存するには、以下の手順に従ってください。
    1. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
    2. [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
    3. Server Destination がサーバー テンプレートとして保存され、ほかのエンコーディング ジョブで使うことができるようになります。

  9. [OK] をクリックし、Server Destination を保存します。

サーバー テンプレートの使用

Server Destination をサーバー テンプレートとして保存できます。 テンプレートを作成すると、Server Destination を将来のジョブで利用できます。 テンプレートを他の人と共有することもできます。その人たちは、同じサーバーを使用して、自分たちのエンコーディングをすることができます。

サーバー テンプレートを作成すると、サーバーに関する情報を含んだテキストファイルが作成されます。 その後、テンプレートをジョブの宛先として使用すると、その情報がジョブにコピーされます。

サーバー テンプレートを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. メインウィンドウで、[Output section (出力セクション)]から、エンコーディングジョブ用に作成した [Server Destination (サーバーの宛先)] を選択します。
  2. [Edit (編集)] をクリックします。
  3. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
  5. メニューに作成したすべてのサーバー テンプレートが一覧表示されます。

  6. [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
  7. サーバーの宛先がサーバーテンプレートとして保存されました。 次回 [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックすると、テンプレートのリストが表示されます。

サーバー テンプレートをコンピュータに保存すると、テンプレートをジョブの宛先として定義して使用できます。これにより、Server Destination をすばやくセット アップできます。

サーバー テンプレートを宛先として使用するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[File (ファイル)] > [Add Server Destination (サーバーの宛先を追加)] をクリックします。
  2. [Server Destination (サーバーの宛先)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Templates (テンプレート)] ボタンをクリックします。
  4. 作成したすべてのサーバー テンプレートが一覧表示されます。

  5. 一覧からテンプレートを選択します。
  6. そのテンプレートに関連する設定が、[Server Destination (サーバーの宛先)] に自動的に表示されます。

  7. [OK] をクリックし、メイン ウィンドウに戻ります。

サーバー テンプレートの編集

すべてのサーバー テンプレートは編集可能です。そのため、テンプレートをわずかに変更する場合なら、テンプレートを完全に作り直す必要はありません。

テンプレートを編集するには、[Server Templates (サーバー テンプレート)] ダイアログ ボックスを使います。このダイアログ ボックスには、コンピュータに保存されているすべてのサーバー テンプレートが表示されます。テンプレートを編集したり、設定を確認したりするために、さまざまなテンプレートをすばやくスキャンできます。

サーバーテンプレートを変更する時には、テンプレートファイルに保存された情報を変更しているだけです。 したがって、そのテンプレートを使用して以前に作成されたジョブに変更箇所が反映されることはありません。 これらの変更をジョブに反映するには、そのジョブの出力リストから宛先を削除してから、変更後のテンプレートを使用して新しい宛先を追加します。

サーバー テンプレートを編集するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Edit (編集)] > [Server Templates (サーバー テンプレート)] をクリックします。
  2. [Server Templates (サーバー テンプレート)] ダイアログ ボックスが開き、コンピュータに保存されているすべてのサーバー テンプレートが表示されます。

  3. 一覧からテンプレートを選択します。
  4. 選択したテンプレートの設定が、ダイアログボックスの右側に表示されます。
  5. これまでに説明した手順を使い、テンプレートの設定を編集します。
  6. [Apply (適用)] をクリックし、テンプレートの変更を保存します。

[Duplicate (複製)] ボタンをクリックして新しいテンプレートを作成することもできます。この方法では、まったく新しいテンプレート名が、テンプレートの一覧に表示され、新しいサーバー テンプレート ファイルがコンピュータに保存されます。

クリップ情報の追加

クリップ情報を追加すると、タイトル、作成者、キーワードなど、作成したストリーミング コンテンツについて潜在的なオーディエンスに対する説明となるような関連情報を追加できます。 オーディエンスはこの情報を使ってコンテンツについてのより詳しい情報を知ることができます。

出力クリップについての情報を追加するには、以下の手順に従ってください。

  1. ジョブ マネージャでジョブを選択します。
  2. Helix Producer のメイン ウィンドウで、[Setting (設定)] > [Show Clip Information (クリップ情報の表示)] をクリックします。
  3. [Clip Information (クリップ情報)] パレットが表示されます。

  4. 次の情報を、対応する場所に入力します。
    1. [Title (タイトル)]: 視聴者の RealPlayer に表示させる RealMedia クリップの名前を入力します。
    2. [Author (作成者)]: クリップを作成したユーザーの名前を入力します。
    3. [Copyright (著作権)]: クリップを作成した年と、所有者を入力します (例 「copyright 2002, ABC Corporation」)。
    4. [Keywords (キーワード)]: 視聴者がクリップを検索するときに使う語を、1 〜 2 語入力します。
    5. [Description (説明)]: クリップの内容を表す要約を入力します。
    6. [Rating (レーティング)]: コンテンツに基づいてクリップのレーティングを選択します。


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