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第 8 章 エンコーディング ジョブの開始とモニタ

この章では、エンコーディング ジョブの開始方法と、エンコーディング中にジョブをモニタするさまざまな方法を説明します。エンコード中に表示されるさまざまなエンコーディング統計情報や、統計情報の利用方法についてのヒントをとりあげます。また、ジョブのエンコーディング中にモニタするためのロギング機能の使い方についてもとりあげます。

エンコーディング ジョブの開始

エンコーディング ジョブを作成し、入力に使うソースと出力に使う宛先とを指定したら、あとはエンコードを開始するだけです。

エンコードする宛先のタイプによって、エンコード処理は異なります。それぞれの宛先タイプに対してエンコードしている最中に想定される作業を、次の手順で説明します。

ジョブのエンコードを開始するには、以下の手順に従ってください。

  1. ジョブ マネージャの一覧からエンコードするジョブを選択します。
  2. エンコード ジョブの入力に使うソースを用意します。
  3. [Encode (エンコード)] をクリックします。
  4. エンコーディング ジョブにオーディオが含まれる場合は、[Output VU Meter (出力 VU メーター)] の表示が明るくなります。

    ヒント :[Output VU Meter (出力 VU メーター)] を常に監視して、入力がスケールの一番上にこないようにしてください。スケールの一番上にくると、オーディオが「割れ」てしまい、ユーザーがファイルを再生したときに低品質のサウンドになってしまいます。詳細については、後述の「オーディオのモニタと調整」を参照してください。

    エンコーディング ジョブにビデオが含まれる場合は、[Input Video Preview (ビデオ入力のプレビュー)] ウィンドウで、ビデオ入力 (ソース ビデオがどのように見えるか) を確認できます。また、[Output Video Preview (ビデオ出力のプレビュー)] ウィンドウでは、ビデオ出力 (エンコード済みビデオがどのように見えるか) を確認できます。

    ヒント :複数のオーディエンス テンプレートに対しエンコードしている場合は、エンコード中にどのオーディエンス テンプレートのビデオを [Output Video Preview (ビデオ出力のプレビュー)] ウィンドウに表示させるかを選択できます。ウィンドウ上部の一覧から対象とする [Audience (オーディエンス テンプレート)] を選択します。

  5. エンコードが完了したら、[Stop (停止)] をクリックします。または、エンコードの所要時間を設定している場合は、その所要時間が過ぎるまで待ちます。

オーディオのモニタと調整

RealMedia クリップの記録中に、入力と出力について[Audio Level (オーディオ レベル)] をモニタして、最適なダイナミック レンジでエンコードしているかどうかを確認できます。 [video viewer (ビデオ ビューア)] の隣のメイン ウィンドウにある [Input audio meter (入力オーディオ メーター)] と[Output audio meter(出力オーディオ メーター)] でオーディオをモニタします。

緑の目盛りはノーマルな入力を表します。赤の目盛りは警告を表し、オーディオ入力レベルが高いことを表します。 オーディオが許容範囲を超えたときには、メーターの上のクリッピング インジケータが点灯します。 これはオーディオが「削除された」ことを意味します。

ゲイン パレットを使うと、オーディオの出力を調整できます。ゲイン パレットを使うと、指定したレンジに合わせて、オーディオの出力を増減させることができます。

オーディオ ゲインを調整するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Settings (設定)] > [Show Audio Gain Control (オーディオ ゲイン コントロールの表示)] メニューをクリックします。
  2. [Gain (ゲイン)] パレットが開きます。

  3. オーディオ ゲインを設定します。ゲインは +12 dB〜 -12 dB の範囲で指定できます。

エンコード中のモニタを無効にする

[Input video screen (ビデオ入力画面)]、[Output video screen (ビデオ出力画面)]、[Input audio meter (入力オーディオ メーター)]、および [Output audio meter (出力オーディオ メーター)] を無効にすると、エンコード中の必要な CPU 負荷を低くすることができます。 その結果、エンコードされたファイルのフレームレートが高くなって、クリップをエンコードする時間が短くなります。

レコーディング中にビューアを無効にするには、以下の手順に従ってください。

  1. Helix Producer のメイン ウィンドウで、[View (表示)] メニューをクリックします。
  2. 現在アクティブなビューアがチェックマークで示されます。

  3. 無効にするビューアのチェックマークを外します。

ファイルの場所の設定の調整

Helix Producer を使用するときには、サポート ファイルを保存する方法と場所を指定する異なった環境設定を調整することができます。 このような環境設定は、すべてのジョブに対して有効です。

ファイルの宛先のデフォルトの変更

Helix Producer が出力ファイルを作成する場所のデフォルト設定を変更することができます。

ファイルの宛先のデフォルトを変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Edit (編集)] > [Preferences (環境設定)] をクリックします。
  2. [Preferences (環境設定)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [File Locations (ファイルの場所)] のカテゴリをクリックします。
  4. [Automatically create a file for each job (各ジョブに対して自動的にファイルを作成する)] を選択します。
  5. 以下のオプションから 1 つを選択します。
    1. [Same Location as Source File (ソースファイルと同じ場所)] — ソースとして使用されたメディアファイルと同じディレクトリにファイルが保存されます。
    2. [Other (その他)] — 保存先のファイルディレクトリをフルパスで指定できます。

  6. [OK] をクリックし、環境設定を保存します。

テンプレート ディレクトリの変更

テンプレートを保存するデフォルト ディレクトリを変更することができます。

デフォルトのテンプレート ディレクトリを変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Edit (編集)] > [Preferences (環境設定)] をクリックします。
  2. [Preferences (環境設定)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [File Locations (ファイルの場所)] のカテゴリをクリックします。
  4. [Audience Template (オーディエンス テンプレート)] に、フルパス名を入力するか、[Browse (参照)] をクリックして使用するディレクトリを指定します。
  5. [Server Template (サーバー テンプレート)] に、フルパス名を入力するか、[Browse (参照)] をクリックして使用するディレクトリを指定します。
  6. [OK] をクリックし、環境設定を保存します。

一時保存ディレクトリの変更

Helix Producer は、エンコードの完了に必要なデータを保存するために、エンコード中に一時保存ディレクトリを使用します。 このディレクトリの場所を設定することができます。

一時保存ディレクトリを変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Edit (編集)] > [Preferences (環境設定)] をクリックします。
  2. [Preferences (環境設定)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [File Locations (ファイルの場所)] のカテゴリをクリックします。
  4. [Temporary Storage Directory (一時保存ディレクトリ)] で、以下のオプションから 1 つを選択します。
    1. [Same Location as File Destination (ファイルの宛先と同じ場所)] — 宛先ファイルと同じディレクトリに一時保存ファイルが保存されます。
    2. [Other (その他)] — 一時保存ファイルのディレクトリをフルパスで指定できます。

  5. [OK] をクリックし、環境設定を保存します。

統計のモニタ

Helix Producer では、エンコード中にモニタできるエンコーディング ジョブに関する、さまざまな統計を提供しています。これらの統計によってエンコーディング ジョブの概要がわかり、ジョブをどのように設定しているのかや、実際のエンコードが対象の設定をどの程度満たすのかについて、知ることができます。

統計ウィンドウを開くには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[View (表示)] メニューをクリックします。
  2. [Show Statistics (統計の表示)] をクリックします。
  3. [Statistics (統計)] パレットが開きます。

[Statistics (統計)] パレットでは、エンコード中にそれぞれのオーディエンス ストリームを異なった観点からモニタできるようなさまざまな統計が表示されます。 エンコード完了後には、[Statistics (統計)] パレットを使用してオーディエンス ストリームのエンコードの概要を確認することができます。 [Statistics (統計)] パレットには、以下のような統計が表示されます。

統計の概要
統計 説明
[Audience (オーディエンス)] エンコード中のオーディエンス ストリーム名。
[Total Bit Rate (総ビット レート)] エンコードされたオーディエンス ストリームの総ビット レート。単位は kbps で小数点以下第一位までになります。1 Mbps 以上の場合、単位は Mbps で、小数点以下第二位までになります。
[Video Bit Rate (ビデオ ビット レート)] オーディエンス ストリームのうちエンコードされたビデオ部分のビット レート。出力にビデオが含まれない場合は、n/a と表示されます。
[Audio Bit Rate (オーディオ ビット レート)] オーディエンス ストリームのうちエンコードされたオーディオ部分のビット レート。出力にオーディオが含まれない場合は、n/a と表示されます。
[FPS (1 秒あたりのフレーム数)] ビデオの現在のフレーム レート (1 秒あたりのフレーム数)。 エンコード完了後には、平均フレーム レートが表示されます。
[Min. FPS (最小 FPS)] エンコード中に記録されたエンコード済みビデオの最小フレーム レート(1 秒あたりのフレーム数)を表示します。
[Quality (品質)] フィルタを適用後のソースと比較した、エンコード済みビデオの品質レベル。100% の場合は同等の品質であり、100% 未満の場合は考えられる品質を意味するパーセントになります。 エンコード完了後には、品質パーセンテージの平均が表示されます。
[Min. Quality (品質の下限)] エンコード中に記録されたエンコード済みビデオの品質の下限を表示します。
[Pre-Roll (プリロール)] エンコード済みのクリップをユーザーが再生するときに必要なプリロール (バッファ) の秒数。

これらの統計には、エンコード処理の段階に応じて 3 つの異なった状態があります。

環境設定の統計

この状態では、[Statistics (統計)] パレットには、ストリームをエンコード処理するための設定が表示されます。 オーディエンス テンプレートで設定したビット レートと FPS が表示されます。

エンコード中の統計

この状態では、[Statistics (統計)] パレットにはエンコード中の統計が表示されます。 リアルタイムで統計が更新されるので、ジョブのエンコードに関する直接的なフィードバックが得られます。 2pass エンコーディングの分析段階の間は、統計は更新されません。

エンコード終了時の統計

この状態では、[Statistics (統計)] パレットにはエンコード ジョブ全体に関する統計が表示されます。 FPSをはじめとするいくつかの統計は、平均値が示されます。

ロギング機能の使用

Helix Producer では、エンコード処理中に、発生したさまざまなタスクのログを作成します。統計と同様に、これらのログを使用して、エンコードが適切に機能しているかどうかを確認できます。

エンコード中に作成されるログにアクセスするには、2 通りの方法があります。[Log Viewer (ログ ビューア)] を使う方法と、Helix Producer でログ ファイルを作成する方法です。

ログ ビューアの使用

[Log Viewer (ログ ビューア)] を使うと、Helix Producer を使用中に作成されていくログ メッセージをリアルタイムで確認できます。 エンコーディング中に情報をフィルターにかけて選別することもできます。

ログ ビューアを開いて使用するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[View (表示)] メニューをクリックします。
  2. [Show Log Viewer (ログ ビューアの表示)] をクリックします。
  3. [Log Viewer (ログ ビューア)] が開きます。

  4. 表示する情報のタイプ ([Errors (エラー)][Warnings (警告)][Informational (情報)]、または [Diagnostic (診断)]) を選択します。
  5. エンコード中にはいつでも、これらのタイプを選択したり選択を解除したりすることができます。その際、情報は自動的に更新されます。

  6. ロギング メッセージの対象にしたい [Functional Areas (対象範囲)] を選択します。
  7. エンコード完了後には、[Save Messages (メッセージの保存)] ボタンをクリックすると、メッセージをテキストファイルで保存できます。

ログ ビューアに保存するメッセージの数も指定できるので、適切な範囲の数のメッセージだけを保存しておけます。

ログ ビューアの環境設定を変更するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Edit (編集)] から [Preferences (環境設定)] をクリックします。
  2. [Preferences (環境設定)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Log Viewer (ログ ビューア)] をクリックします。
  4. [Message Buffer Size (メッセージ バッファ サイズ)] に、保存しておきたいメッセージの数を入力します。
  5. [OK] をクリックし、環境設定を保存します。

ログ ファイルの使用

ログ ファイルもまた、エンコーディング ジョブを実行すると作成されます。このファイルは、ただのテキスト ファイルで、エンコード中に作成されたログ メッセージが含まれています。作成されたログ ファイルは、テキスト エディタを使用して表示したり、印刷したりすることができます。

ログ ファイルを作成するには、以下の手順に従ってください。

  1. メイン ウィンドウで、[Edit (編集)] > [Preferences (環境設定)] をクリックします。
  2. [Preferences (環境設定)] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Log File (ログ ファイル)] カテゴリをクリックします。
  4. [Enable Logging to File (ファイルへのロギングを有効にする)] チェックボックスをオンにします。
  5. [Browse (参照)] をクリックし、ログ ファイルのディレクトリを変更します。または、デフォルトの場所を使うこともできます。
  6. ログ ファイル名を入力します。拡張子は .log にします。
  7. [Log Contents (ログの内容)] では、取得するログの内容を選択します。
    1. ログ形式を選択します。 [Short (簡易)] フォーマットでは、ジョブ名とメッセージだけが記録されますが、[Detailed (詳細)] フォーマットでは、それに加えてカテゴリ、機能の分野、時間、およびメッセージ番号も記録されます。
    2. 表示する情報のタイプ ([Errors (エラー)][Warnings (警告)][Information (情報)]、または [Diagnostic (診断)]) を選択します。
    3. [Functional Areas (機能の分野)] 一覧からログを取得する機能を選択します。

  8. [Enable log file rolling (ログ ファイルの切り替えを有効にする)] をクリックすると、ファイル サイズもしくは一定期間 (月、週、日、時間) ごとにログ ファイルを切り替えることができます。
  9. サイズの上限に達する、もしくは一定期間が過ぎると新しいログ ファイルが作成され、古い情報は保存されます。

  10. [OK] をクリックし、環境設定を保存します。


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