ストリーミングメディアソリューション、RealServerにようこそ!RealServerは、オーディオ、ビデオ、画像、アニメーション、テキスト、その他のデータタイプをストリーミング配信します。RealServerはまた、ニーズの変化に応じて拡張させることも可能です。この章では、RealServerのコンセプトと機能を紹介します。
このソフトウェアをただちに起動する場合は、第1章「クイックスタート」を参照してください。
RealServerは、収録済みメディアおよびライブイベントメディアをネットワーク上にストリーミング配信するソフトウェアです。 クライアントはそのメディアをリアルタイムで受信することができ、クリップのダウンロードを待つ必要はありません。
RealServerソフトウェアは、次のような要素から構成されています:
rmserver.exe、UNIXプラットフォーム用はrmserverと呼ばれます。
rmserver.cfgです。
RealServerは、RealSystem G2ファミリのソフトウェアツールです。RealSystem G2は、3つの要素から構成されています:
下の図は、RealSystemの構成要素が協同して働く様子を示しています。
RealServerからサービスするコンテンツをデザインする人は、コンテンツの作成に制作ツールを使います。これらの制作ツールは、オーディオ、ビデオ、あるいはアニメーションを、RealServerがストリーミング配信できるようなデータタイプ形式に変換します。
コンテンツ作成者は、さらにいくつかのクリップを1つのプレゼンテーションに同期させてSMILファイルを作成する場合もあります。SMILファイルは、メディアクリップの再生やレイアウトを並列またはシーケンシャルに統合します。
RealServerは数多くの形式を配信できるため、コンテンツの作成に使用できるツールがたくさんあります。制作ツールは、マテリアルのコンテンツやユーザ機器の性能に応じて、インターネット上で配信するマテリアルを最適化することができます。
コンテンツ作成者は、前もってメディアクリップを用意しておくことも、ライブイベントをその場でエンコードすることもできます。このマニュアルでは、メディアやイベントをRealServerが配信できる形式に変換するソフトウェア(例えば、RealProducer)を指すために、「エンコーダ」という総称的な用語を使います。
Webサーバがインターネット上でWebブラウザにページを配信するのと同様に、RealServerは先に説明した制作ツールを使って作成されたメディアクリップをクライアントにサービスします。ユーザは、そのメディアクリップをダウンロードするのではなく、ストリーミングで受け取ることができます。コンテンツをストリーミングすると、ユーザはそのクリップをほとんど即時に見ることができ、ファイル全体をダウンロードするまで待つ必要がありません。
RealPlayerのようなクライアントは、ストリーミングされたメディアを再生します。
RealSystem G2ソフトウェアの他に、次のようなソフトウェアをオプションで使う場合もあります:
RealServerは、メディアをネットワークおよびインターネット上でクライアントにストリーミング配信します。これは、通常はWebサーバと共に用いられます。RealServerの機能のなかには、サードパーティ製品と組み合わせて、たとえばレポート分析のような特別機能を作り出すことができるものがあります。
RealServerは、クライアントと交信するために「チャネル」と呼ばれる2つの接続を使用します。1つはクライアントとの通信のため、1つは実際のデータのためのものです。通信チャネルは、RealServerがパスワードを要求して受け取る一方、クライアントが早送り、一時停止、停止などの指示をこのライン上で送ることから、「制御チャネル」と呼ばれます。メディアは、実際は別の「データチャネル」上でストリーミングされます。
コンテンツへのすべてのリンクは、rtsp、pnm、httpなどのプロトコル識別子で始まります。
RealServerは、クライアントとの交信にRTSP(Real Time Streaming Protocol)およびPNA(Progressive Networks Audio)の2つの主要プロトコルを使います。
場合によっては、RealServerはRealServerのコンテンツを指すメタファイルおよびRealServer(たとえば、WebベースのRealSystem Administrator)がサービスするHTMLページに対しては、HTTPを使います。HTTPは、ファイアウォールの後ろにあるクライアントにクリップを配信する場合に使われることもあります。
これらのチャネルの中で、RealServerは別の2つのプロトコルを使って指示とデータを送信します:
RealServerによるポートの使用についての詳細は、第9章「ファイアウォールとRealServer」を参照してください。
多くのファイアウォールはTCP接続またはHTTPトラフィックのみを許可するように設定されているため、クライアントとRealServerとの間にファイアウォールがある場合、エンコーダからのデータ受信やクライアントとの作業のために、何らかの調整が必要になる場合があります。第9章「ファイアウォールとRealServer」を参照してください。
エンコーダがRealServerと接続してエンコードされたメディアデータを送信するときは、エンコーダはRealServerとの交信に一方向(UDP)接続を使います。
ファイアウォールのなかにはUDPパケットを許可しないものがありますが、その多くでTCPトラフィックは許可されているため、RealProducerのようなRealNetworksのエンコーディングソフトウェアには、同じエンコードされたメディアの送信にTCP接続を使う設定があります。
ユーザがメディアプレゼンテーションを指すリンクをクリックしたとき、RealPlayerはRealServerとの間に双方向接続を開きます。この接続では、RealPlayerとRealServerとの間の情報のやり取りにTCPを使います。
RealServerは、そのリクエストを承認するとリクエストされたクリップを一方向のUDPチャネルで送信します。
ストリーミングされたクリップを受け取ると、RealPlayerはそれを高品質で再生します。
ユーザがどのようなタイプのクリップを見るか制御する方法として、2つの主な方法があります:
オンデマンドクリップを使って、それをライブのように配信する第三の方法があります。この方法はあまり一般的には使われません。
ユーザにどのタイプのクリップを見せるか(オンデマンドか、ライブか、など)を決めたら、RealServerが使う配信方法の設定を選択します。
収録済みクリップは、ストリーミングと呼ばれる方法で配信されます。オンデマンドクリップへのリンクをクリックしたユーザは、そのクリップを最初から見ます。ユーザは、クリップの早送り、巻戻し、一時停止ができます。第10章「オンデマンドプレゼンテーションの ストリーミング」を参照してください。
ライブクリップは、いくつかの異なる方法で配信することができます。管理者は、ネットワークのニーズに基づいてどの方法を使うか決定します。ライブクリップへのリンクをクリックしたユーザは、進行中のライブイベントに参加します。そのイベントはリアルタイムで進行していますから、早送り、巻戻し、一時停止はできません。
ライブクリップは、作成するとすぐにブロードキャストされます。これらのクリップは、ライブイベントが進行するにつれて作成されますから、ファイルとしては存在しません。ライブコンテンツは、ライブアーカイブ機能によってファイルに保存することができます。アーカイブされたファイルはオンデマンドコンテンツになり、以後はそのように扱われます。
この方法は、最も簡単で一般的なライブブロードキャスティングの方法です。この方法は、コンフィグレーションをほとんど必要としません。第11章「ライブプレゼンテーションのユニキャスト」を参照してください。
スプリッティングとは、1つのRealServerが他のRealServerとストリームを共有する方法を表す用語です。クライアントは、ストリームの発信元であるメインのRealServerに接続するのではなく、スプリッタと呼ばれる別のRealServerに接続します。スプリッティングは、ソースRealServerの負荷を軽減して、別のブロードキャストを配信する余裕を与えます。この方法を使うと、ブロードキャストがクライアントから近くなるため、クライアントへのサービスの質が向上します。第12章「ライブプレゼンテーションのスプリッティング」を参照してください。
マルチキャスティングは、ネットワークまたはインターネット上で多数のユーザを接続してプレゼンテーションを配信する標準的な方法です。第13章「ライブプレゼンテーションの マルチキャスティング」を参照してください。
ライブブロードキャスティングで利用できたユニキャスティング、スプリッティング、マルチキャスティングの3つの配信オプションが利用可能です。唯一の違いはイベントがすでに記録されていることで、制作ツールやエンコーダを接続する必要はありません。RealServerに含まれるG2SLTAプログラムは、オンデマンドファイルをライブイベントであるかのようにRealServerへ送り出します。「G2SLTAによるライブソースの作成」を参照してください。
以下の表は、ユーザの参加スタイルとそれに伴う配信方法を示したものです。
場合によっては、同時に1つ以上のライブ配信方法を使って、ネットワーク帯域幅を最小に抑えながらユーザ数を増やすことができます。
RealServerがサービスするメディアクリップへのリンクは、クリップのサービス方法および探索場所をRealServerに指定するいくつかの要素を持っています。
コンテンツ作成者は、ほとんどの場合Webページにリンクを入れます。コンテンツ作成者のサイトを見たユーザはリンクをクリックして、「RealServerの働き」で説明したプロセスを経てそのメディアを受け取ります。
たとえば、RealVideoファイルの次のようなリンクは、Webページに表示されます(このメディアクリップのURLは太字で示されています):
<a href="http://realserver.company.com:8080/ramgen/Concerts/French/
debussy.rm">Click here to watch today's concert!</a>
クリップは、収録済みでも、ライブでも、収録済みのライブ配信でも構いません。
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追加情報 |
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| RealSystemクリップへのリンクを作成する方法は、 第5章「リンク形式の説明」で詳しく説明します。 |
このマニュアルは、あなた(RealServer管理者)がRealServerを管理し、別の人(コンテンツ作成者)がメディアクリップやSMILプレゼンテーションを作成してWebページにリンクを入れるものと想定しています。実際は、特にあなたが機能の設定を行って簡単なテストを行ないたい場合、あなたが両方の役割を担当する場合があります。しかし、便宜上、別々の人として説明したほうが役割の説明が簡単になります。
RealServer管理者は、コンテンツ作成者がSMILファイルやWebページに正しいリンクを作成できるように、特定の情報を提供する必要があります。コンテンツ作成者がライブマテリアルをエンコードしている場合は、ライブデータをどこにダイレクトしたらよいかを知る必要があります。
| RealServer管理者 | コンテンツ作成者 |
|---|---|
| RealServerの設定と保守 | エンコーディングの実行またはプレゼンテーションの構成 |
| リンク作成に必要な情報の提供 | リンクの作成 |
RealServerへのライブストリームをエンコードするためには、コンテンツ作成者は次の情報を知る必要があります:
RealServerは、他のRealServerにブロードキャストして、そこからクライアントにプレゼンテーションを配信し、発信元のRealServerの負荷を軽減することができます。この機能をスプリッティングと呼びます。他のRealServer(スプリッタ)の管理者と協力して仕事をする場合は、その人にあなたのRealServerの設定に関するいくつかの情報を知らせておく必要があります。この情報は、第12章「ライブプレゼンテーションのスプリッティング」で説明します。
あなたのネットワークにインターネット上でRealServerからプレゼンテーションを受信できないか、または品質の悪いストリームしか受信できないユーザがいる場合、ファイアウォール管理者は第9章「ファイアウォールとRealServer」の情報をもとに、ユーザの受信状態の改善方策を判断することができます。
あなたのネットワークで利用できる帯域幅やRealServerの使用に適した帯域幅の決定に当たっては、ネットワーク管理者に相談して適当な数字を決めることをお奨めします。
前にこの章で説明した配信方法の他に、RealServerにはRealServerの管理に役立つその他の機能が含まれています。
RealSystem Administratorは、RealServerの機能をカスタマイズするためのWebベースのコンソールです。これはネットワーク上のすべてのブラウザから動かすことができます。これは最初にインストールしたときはパスワードで保護されており、お使いのRealServerの管理を複数の管理者で行うために、追加のユーザ名とパスワードを作成することができます。
アクセス制御機能で、特定のクライアントアドレスを、特定ポートへの接続能力または許可と関連づけることができます。
認証とは、ストリーム配信メディアをリクエストするユーザまたはRealPlayerの身元を確認することです。確認は名前とパスワードを尋ねる形をとることもあれば、ユーザに知らせないで行う場合もあります。
RealServerは既存のユーザアカウントとディレクトリ構造を使って、ユーザのメディアファイルをストリーミング配信できるようにします。ライセンスで許可されたストリーム数に基づき、各アカウントに最小および最大数の接続を割り当てることができます。ストリーム単位でなく、接続単位で割り当てれば、複数のストリームを参照するSMILファイルをはじめ、すべてのファイルを常にサービスできます。
RealSystem Administratorには、RealServer上のアクティビティを表示してRealServerの管理を楽にするリアルタイムJavaモニタが付属しています。これは誰がそのサーバを使っているか、最もよく使われるのはいつか、どのファイルがもっともリクエストされるかなどの情報を示します。
RealServerは履歴データのレポートを作って、トレンドを見たり情報を収集したりすることができます。誰がどれくらいの時間サイトを訪れたか、どのクリップを見たか、最後まで見たかどうかを記録します。この情報はアクセスログに保存されます。エラーメッセージがある場合はエラーログに保存されます。キャッシュされるストリームのリクエストは、キャッシュリクエストログに保存されます。
RealServerによって、ストリーミング配信するプレゼンテーションに、アドを動的に挿入することができます。HTMLベースであればどのアド配信システムとも統合できるRealServerでは、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)を使用して、RealPlayer内にアドおよびリクエストされたコンテンツをレイアウトします。この章では、RealServerのアドストリーミング機能をセットアップする方法について説明します。
RealProxyは、ストリーム化されたメディアを保存するソフトウェアです。このソフトはRealServer G2の一部ではありませんが、RealServerと連動して配信負荷を分担し、イントラネットの帯域幅を節約してRealServerがストリームをより多くのオーディエンスに配信できるようにします。これは、一般的にはイントラネット上か、または大規模なインターネットサービスプロバイダ(ISP)にインストールされます。イントラネット上のクライアントまたはISPをホストとするクライアントがストリーミングメディアファイルをリクエストすると、RealProxyはそのリクエストをインターセプトしてクライアントに代わって送信します。次にRealProxyはリクエストされたメディアを保存して、それ以後に同じマテリアルをリクエストしたクライアントにそれをストリーミング配信します。
ファイアウォールは特にRealServerの機能ではありませんが、ネットワーク環境では重要です。ファイアウォールは、組織の内部ネットワークとインターネットとの間のすべての通信の監視や時には制御を行なうソフトウェアプログラムです。ネットワークは、会社のローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネットなどで構成されることもあり、またカスタマのファイルへの不正なアクセスを防止しているインターネットサービスプロバイダである場合もあります。ファイアウォールの役割は、どちらの方向の通信にせよ、すべての通信がその組織のセキュリティポリシーに従うことを保証することです。
RealServerの構成要素は、組み合わせることによって帯域幅を節約し、高品質のプレゼンテーションを配信することができます。以下の表は、RealServerの機能と組み合わせ方をまとめたものです。
これらの機能を組み合わせる方法について詳細は、それぞれの機能を説明している章を参照してください。