- RTSP(Real Time Streaming Protocol)について教えてください。
RTSP (RFC
2326) は、クライアント/サーバ型のマルチメディアプレゼンテーション制御プロトコルであり、IPネットワークでマルチメディアを効率よく配信することを目的として設計されています。RTSPはWebの既存のインフラ(たとえば、HTTPの認証やPICSを継承)を利用し、大量の視聴者に対応するだけでなく、たった1人の視聴者にもオンデマンドで対応します。
RTSPは、Internet Engineering Task Force
(IETF)の MMUSIC
working groupの協力を得て、リアルネットワークス社,Netscape
Communications, コロンビア大学が共同開発したものです。RTSPは、1998年4月にIETF標準として勧告されています。
- RTSPはほかのインターネット標準とどんな関係がありますか?
RTSPは、インターオペラビリティというパズルの非常に重要なピースです。ストリーミングメディアシステムでは、統一されたメカニズムを共有しなければならないコンポーネント(プレイヤ、サーバ、エンコーダ/ツール)が数多く存在するため、当然ながらインターオペラビリティも複雑化しています。エンコーダやコンテンツ作成ツールは、サーバが読めるファイルにコンテンツを格納しなければなりません。サーバは、プレイヤが認識できるプロトコルを使って、コンテンツを配信しなければなりません。つまり、エンコーダやツールは、最終的にはプレイヤが認識できるフォーマットでファイルにデータを保存しなければなりません。これらは、次の図のように複雑に絡まり合っています。
RTSPのようなプロトコルはもちろん必要ですが、完全なインターオペラビリティを達成するのに十分とはいえません。ASFやQuickTime
FFといったファイル形式は、マルチメディアデータのコンテナの役目を果たします。RealAudio、RealVideo、H.263、MPEG
Audio、MPEG Videoといったデータタイプはすべてこうしたシステム上で配信可能です。
- RTP(Real Time Transport Protocol)について教えてください。
RTP(Realtime Transport Protocol)は、IETFが勧告する標準(RFC
1889)であるのに加え、ITU(International Telecommunications Union)の標準(H.225.0)でもあります。RTPは、マルチメディアデータストリームのパケットフォーマットであり、RTSPやH.323のプロトコルのデータ部分に使用されます。
- H.323について教えてください。
H.323とは、ITU(International Telecommunications Union)によって標準化されたカンファレンスフレームワークであり、オーディオ/ビデオの電話データをピアツーピアの双方向で配信するのに使用します。H.323は標準の電話回線やインターネット電話のゲートウェイとうまくやりとりできるように設計されており、数人程度の利用に向いています。
- RTSP、RTP、H.323の関係について教えてください。
H.323とRTSPは、機能面で補足し合う関係にあります。H.323は、数人程度のピアツーピアグループで、オーディオ/ビデオカンファレンスをセットアップするのに向いています。RTSPは大規模なブロートキャストやオーディオ/ビデオをオンデマンドで配信するのに向いています。たとえば、H.323を3ウェイコールの電話サービスにたとえるとすれば、RTSPのほうは配信サービスを提供するビデオショップやVCR/ケーブルテレビ局にたとえることができます。
RTSPは、停止、早送り、巻き戻し、指定した位置からの再生といった“VCR形式”の制御機能を提供します。こうした機能は、H.323や
RTPでは実現できない機能です。
H.323とRTSPは、 RTP マルチメディアを実際に配信する標準方式としてRTPを採用しています。。このように、データレベルでの互換性があるため、制御メッセージを変換するだけで、プロトコル間で有効なゲートウェイが実現できます。
- RTSP、RTP、H.323の関係について教えてください。
RTPは、ストリーミングオーディオ/ビデオなど、リアルタイムデータの配信のためのトランスポートプロトコルです。RTCPはRTPの一部であり、リップシンクロナイゼーションやQOS管理などを支援します。RTSPは、メディアサーバのストリーミングマルチメディア配信の開始や管理を行う“インターネットVCRリモート制御プロトコル”です。RTSPの接続は、ファイヤウォールやほかのネットワークデバイスが簡単に利用できるよう、RTPトラフィックの転送に使用される場合がありますが、RTSPそのものはデータの配信を行いません。RTPとRTSPは多くのシステムで一緒に使用されていますが、どちらか一方だけでも使用できます。RTSPの仕様書には、RTSPとRTPの使用に関するセクションがあります。
- RTSPとASF(Microsoft Active Streaming
Format)との関係について教えてください。
これらはぶつかり合うものであると同時に、互いに補足し合うものでもあります。MicrosoftのASF(Active
Streaming Format)はストリーミングのためのファイル形式ですが、クライアント/サーバ型の対話方式を定義していません。RTSPは、インターネットでASFファイル(またはほかのデータファイル)をストリーミングするのに必要なクライアント/サーバ型の対話方式を定義しています。
- RTPとApple Quick Timeとの関係について教えてください。
これらもまた、ぶつかり合うものであると同時に、互いに補足し合うものです。AppleのQuickTimeは、メディアAPI、データタイプセット、マルチメディアプレゼンテーションのファイル形式を定義しています。RTSPは、インターネットでQuickTimeプレゼンテーションをストリーミングするのに必要なクライアント/サーバ型の対話方式を定義しています。
- HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を使うWebサーバでマルチメディアプレゼンテーションが配信できないのはなぜですか?
HTTPはWebページの転送には大変適していますが、タイムラインを無視して強制的な転送を行うTCPに全面的に依存しています。このため、タイムラインを使用するマルチメディアプレゼンテーションの利用には向いていません。
さらに、TCPはクライアント/サーバの接続を利用可能な帯域幅に限定するため、メディアの利用には向いていません。また、HTTPにはファイルに任意にアクセスするための基本的な機能しか備えられていないため、時間に基づく検索には適していません。最後に、TCPはマルチキャストにまったく適していません。
RTSPは、ストリーミングオーディオ/ビデオといった時間をベースとするメディアはもちろん、時間に基づく配信が不可欠なアプリケーションでも利用できるように設計されています。RTSPには、時間を基にメディアクリップを検索するメカニズムが組み込まれており、SMPTEタイムコードといったタイムスタンプフォーマットとも互換性があります。その上、RTSPはマルチキャストのストリーム配信を制御するよう設計されているため、マルチキャストソリューションはもちろん、インターネットのようにさまざまなネットワークが混在する環境でのマルチキャスト/ユニキャスト混在ソリューションのフレームワークとしても理想的です。
- RTSPはファイヤウォールに対応しますか?
ほとんどの場合は対応します。現在、すべてのファイヤウォールベンダーが、RealAudio/RealVideoやほかのメディアストリーミングプロトコルといったデファクトスタンダードに対応しています。おもなファイヤウォールベンダーが{link
RTSPのサポートベンダー}としてリストされていますのでご確認ください。こうしたベンダーの間では、数多くのストリーミングプロトコルを1つのプロキシ/ハンドラでサポートしようという動きがあります。こうした産業界の努力は、オープンスタンダードであるRTSPによって、1つに統合されたプロトコルとしてRTSPを採用するクライアント、サーバ、プロキシを備えた単独のストリーミングインフラとして結実する可能性もあります。RTSPのサポート計画については、各ファイヤウォールベンダーにお問い合わせください。
- 現在ダウンロード可能なRTSPのインプリメントは用意されていますか?
もちろんです。次に示すのは、現在ダウンロード可能な最新ドラフトに準拠したRTSPインプリメントの一覧です。
- RTSP
Reference Implementation- RTSP Reference
Implementationは、RTSPを
体験し、RTSPに伴う問題を解消する土台ともいえる、標準化コミュニティのためのツールです。ダウンロードは自由であり、クライアント/サーバのソースコードが提供されます。対応プラットフォームは、Windows、Solaris、GNU/Linux、FreeBSDです。
- RealMedia
SDK - RealMedia
Systemはインターネットやイントラネットのストリーミングマルチメディア製品に利用されているオープン化対応のプラットフォームです。RealMedia
SDKには、プラグインアーキテクチャの完全な資料、サンプルプロジェクト、メディアタイプをRealMediaシステムに統合するのに必要なツールが含まれています。また、最新のRTSPドラフト仕様に準拠しています。
- W3C's Jigsaw
-JigsawはW3C(World Wide Web
Consortium)が提供するJavaベースのWebサーバです。Jigsawは無料であり、最新のベータ版にはJavaで記述された基本的なRTSPサーバが含まれています。ただし、メディアのエンコーディング/デコーディング(この部分はJavaではありません)部分は、外部リソースを利用しています。
- RTSPやインターネットのマルチメディア標準はどこで調べられますか?
次のサイトが参考になります。
- rtsp.org: Real Time Streaming Protocol Information and Updates
-rtsp.org はリアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)(RFC 2326)についての中心的な情報公開のサイトとして、
2001年8月に RealNetworks によって開かれました。
RTSP はインターネット上のストリーミング媒体を制御するためのインターネット管理委員会(IETF)提案規格です。
- RTSP Proxy ホワイトペーパー
-このホワイトペーパーは RTSP ベースのクライアントがインターネットの上にメディアコンテンツにアクセスする際、
ファイアウォールシステムで考慮しなければならない特定のプロトコルメッセージについて説明しています。
ファイアウォールやプロキシ、又は他の中間デバイスがどのようにリアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)を
取り入れるべきかを理解してください。
- Dr.
Henning Schulzrinne's RTSP page-Dr.
Schulzrinneは、RTSPとRTPの共同開発者です。Dr.
Schulzrinneのページには、ドラフトドキュメントはもちろん、RTSP、RTPなどInternet
Multimedia Conferencing Architecture
(IMCA)にふさわしいプロトコルに関する情報がリンクされています。
- Higher
Level Protocols used with IP
Multicast-このドキュメントには、RTP、RTCP、RSVP、RTSPや、IPマルチキャストで使用されるQOS仕様やルーティングプロトコルに技術概要が記されています。
- IP Multicast
Initiative (IPMI)-マルチキャスト技術の発展に尽力する企業で構成された団体です。
- IETF
Multiparty Multimedia Session Control (MMUSIC) Working
Group-IETFの中でRTSPを担当しているグループです。
- IETF
Audio/Video Transport (AVT) Working Group
IETFの中でRTPを担当しているグループです。